「へえーっ、象の頭やアゴって、こうやって動くんだ!」
当たり前だけど、少なくともニッポンでは、街を歩いてて象(ゾウ)に出くわすことはないよね。
動物園や博物館で実物や実物大の標本を眺めることはできても、骨格の動きなどを触りながら確認するなんて、できない。
それがいま、麻布大学内の「いのちの博物館」では、できる!
麻布大学「いのちの博物館」は9月14日まで、企画展「3Dプリントレプリカに触れる-フォトグラメトリーの世界-」を開催中。
この「いのちの博物館」ではこれまで、ハンズオン(手に持って確認できる)コーナーでゾウの頭骨や下顎骨を触ってもらえる展示を実施。
今回は、ゾウなどの頭やアゴを小さくすることで、両手で持てるほどの大きさにし、頭と顎をあわせてみてその関係を動かしながら観察できると!
こうした頭とアゴの動きがわかると、例えば草食獣と肉食獣で歯のつくりが違ったり、下顎の動きも違うことがわかって、「そうか! 食べ物の特性にあわせて適応した結果、こんな動きや歯になるんだ!」ってわかるというわけ。
さらに麻布大学「いのちの博物館」には、こうした「気づき」をフォローしてくれる、強力な助っ人がいる。その名も……。
麻布大学 博物館解説サークル「ミュゼット」の学生たち
彼らは、博物館(museum)の 助っ人(suketto)という役割を担い、その2語をあわせて「Musetto」(ミュゼット)と名乗る、専門教員からのトレーニングを受けて結成した、解説チーム。
8月3・4日に開催されたオープンキャンパスでは、約70人の1年生が解説を担当。麻布大学「いのちの博物館」で、彼らが来場者に解説しながらいっしょに学び、所蔵する動物標本や歴史資料、研究内容を共有。
彼らのおもな活動は、毎週土曜日。博物館のハンズオンコーナーで、来場者に解説中。学生独自の企画・運営で、環境学校など年に10回開催し、昨年からは県内の高校へ出向き出前授業もトライしているんだって。
tokyo chips 編集部