豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニーの最新流通システムが、八王子にある流通センターに出現した。
同社は、もともと国内に2拠点(八王子・神戸)あった流通センターを、八王子流通センターに集約。豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニーの最新流通システムを導入し、デジタル化・オートメーション化を強化。
今回のデジタル化・オートメーション化で、配送リードタイムは従来の20%を短縮。生産性は25%向上。「2シフト体制になり、オーダー締め切り時間も延長できた。現在は160人とスタッフも2倍に増やし、1時間900箱を出荷できる」という。
同システムは、大型製品専用ライン、最新デジタルピッキング、ケース・フォーマー、ウェイト・チェッカー、ランダム・ケースシーラーなどで構成。
スタッフは、最新デジタルピッキング(注文商品の選別)で流れてきたピッキング用ダンボール箱(カートン)に番号と担当カラーの灯りを照合しながら、箱に詰めていく。
こうしたデジタルピッキングに加え、納品書などもデジタル化したことで、ペーパレス化も実現。商品を配送用の箱に詰めるラインで、配送用段ボール箱はカートン・フォーマーを通り、最適なサイズにオートで組み立てられる。
箱に商品と緩衝材が入るとケース・シーラー(梱包テープ貼り)へ。番号で個別化された荷物は、このあとのオート・ラベラー(発送伝票貼り)へと送られ、このとき初めて購入者の送り先や名前が出てくる。
オート・ラベラーで配送伝票が貼られた荷物は、1階に戻り、北海道・東京・北関東・東海・中京・北陸・東北とエリア別に分けられた佐川急便のトラックに載せられて全国へと送られる。