獣医・動物・健康・食物・環境の5カテゴリに強い麻布大学は、11月から生命・環境科学部の川上泰教授が学長に就任。12月2日、同大学で今後の展開などについて伝えた。
川上泰 麻布大学長は、1962(昭和37)年 青森県出身の59歳。麻布大学環境保健学部環境保健学科を卒業し、北里大学で博士(医学)学位を取得。麻布大学で助手・講師・准教授・教授、学長補佐、学部長などを経て、現職に。
川上学長は今後、総合型選抜入試や指定校推薦入試などで学生を積極的に受け入れながら、昨年度から始めた教育連携協定を結んだ高校との連携内容を充実させるという。
また、麻布大学の強みである各研究プロジェクトの成果を高く維持し、さらに高い研究成果を上げるべく環境整備や研究費獲得も強化。「研究の麻布大学」をさらに高め、大学付属動物病院の改革もすすめていく。
さらに、全国の大学で文部科学省が昨年度に唯一採択した「動物共生科学のジェネラリスト育成プログラム」(出る杭を引き出す教育プログラム)についても加速させ、「関係教員の協力を得ながら、わたし自身も熱意を持って取り組んでいく」という。
いっぽう、学長直下部門として大学改革室(仮称)を設置。学内から選出した委員のほか、学外からも委員を招集し、改革案を客観的に評価していく考え。この大学改革室では、「定期的に協議しながらスケジュールを明確にして大学改革をすすめる」という。
「大学全体を正確に把握し、その情報を教職員と共有したい。また女性教職員の活躍の場を広げ、教職員がやりがいを感じながら働ける雰囲気と、教職員の能力を最大限に発揮できるような環境づくりが重要と考える。これを先頭に立って実現したい」(麻布大学 川上泰 学長)
左から、麻布大学 坂西梓里 特任助教、同 村山史世 准教授、同 川上泰 学長、村上賢 副学長・獣医学部長。