360度CG映像で「観たいところ」「聴きたい部分」に自由自在にフォーカスできる、KDDI総合研究所が贈るインタラクティブ視聴技術「音のVR」に、また新たなコンテンツがアップされた!
それが、「バーチャル浮世絵」。世界初のまったく新しい浮世絵鑑賞体験ができるコンテンツとして、いま話題を呼んでいる。
このバーチャル浮世絵、その名のとおり、葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」、歌川広重「東都名所 日本橋真景并ニ魚市全図」がVR空間に映し出されるコンテンツで、今回はKDDI・KDDI総合研究所・NHKエデュケーショナルの共創プロジェクト第1弾として爆誕!
ユーザーは浮世絵が描く江戸時代の喧騒のなかに入り込むことはもちろん、浮世絵のなかにいる人物の会話が聞けちゃうってことで、まるで浮世絵のなかを時間旅行(タイムスリップ)してる気分になれる。
どういう仕組みかというと、浮世絵に入っていくと 22.2マルチチャンネル音響(22.2ch音響)により制作した波の音や、江戸っ子たちの声、街の喧騒がいきいきと立ち上がり、実際に絵の世界に飛び込んだかのような感覚になれる。
大阪学院大学 森田健司教授 監修のもと、2点の浮世絵と同時代の史料を参照しながらつくり込み、絵のなかで聞こえる掛け声や会話、御触書の内容まで、江戸っ子たちのリアルな暮らしぶりがよみがえってくる。
和田彩花も絶賛! 「まさに浮世絵の鑑賞方法が変わる」
バーチャル浮世絵リリース初日には、もとアイドルグループ・アンジュルムの一員で「音のVR」楽曲収録も経験している和田彩花が「バーチャル浮世絵」の魅力をトーク。
大学院でアートを学び、西洋美術や仏像などの鑑賞も大好きという和田彩花は、このバーチャル浮世絵絵画について「まさに浮世絵の鑑賞方法が変わる。新しい浮世絵体験。いままで絵をみていて音は想像するしかなかった」と語る。
「どんな色を選んだかなど、目にみえる情報だけでしか想像できなかったこれで絵画鑑賞の世界が変わる。コンテンツのなかで音が設定されているし、セリフも聞こえてくる。自分の絵画鑑賞のなかでいままで目をむけてなかったところに視点を持っていけるのが楽しい」
「浮世絵の波の大げさな造形美に注目が行くけど、実はその波のなかで船に乗っている人も描かれている。こうした船などの姿はいままでみてこなかったことも気づいた」
「音のVR であれば、右から左へと、サラウンドも流れる。船でどんな話をしてるかがわかる会話も聞こえてくる。こうした音で実際の作業が想像できる」
「初カツオを運んでいるという話があって、『こんな時代でも初カツオが獲れたんだ』ってこともわかった」(和田彩花)
「まるで浮世絵の世界にタイムスリップしたような感覚」
「船に乗っている人たちの会話が聞こえたと思えば、次の場面では街に入り込んでいく途中で、絵のなかに川が流れていて、カツオが船に載せられて川を経て街へと運ばれる姿も見えた。当時の流通も垣間見えて、おもしろい」
「それから、街の奥行きや、土地の見え方のほかに、街のなかを行き交う人たちがいろいろ描かれていて、それぞれ違う動きがある。絵画鑑賞というと、全体を見がちななか、そのなかの人ひとりに見入るというのは新鮮」
「まるで浮世絵の世界にタイムスリップしたような感覚。行き交う人たちのセリフには吹き出しがあって、そこに近づくといろいろ会話が聞けてくる。こうした体験はこれまでの絵画鑑賞スタイルをはるかに超えたおもしろさがある」(和田彩花)
バーチャル浮世絵は「GINZA 456」でも鑑賞体験できる
実はこのバーチャル浮世絵、東京・銀座の KDDIコンセプトショップ「GINZA 456」でも鑑賞体験できる。
さらに GINZA 456 の地下1階では、葛飾北斎の浮世絵を使った仮想空間と現実空間を融合するアート体験「HOKUSAI REMIX」を公開中。
自宅からでも自分の顔写真をもとに北斎風のアバターを作成し、浮世絵の世界に登場させることができる「HOKUSAI ME」や、GINZA 456 に設置された楽器を叩くことで北斎の冨嶽三十六景の作品の波や山を動かし、その波に HOKUSAI ME でつくった自分のアバターがサーフボードに乗って登場する BEAT HOKUSAI も体感できる。
浮世絵を360度映像に展開するという新たなCG表現に挑戦
これまで、音のVRコンテンツは、おもに実写の360度映像と実収録した360度音響で制作してきた。
KDDIグループは今回、NHKエデュケーショナルの協力を得て、浮世絵に描かれた風景を360度映像に展開するという新たなCG表現に挑戦し、さまざまな声や音を風景に付け加え、音と映像で浮世絵の世界に入り込めるという世界初の試みが実現した。
またKDDIは「通信とライフデザインの融合」を推進し、「KDDI Accelerate 5.0」の取り組みを通じて「社会の持続的な成長に貢献する会社」として、さまざまなパートナーとともにワクワクする未来社会を創造していくという。
―――子どもはもちろん、美術の好きな大人にとっても、いままでにない新たな美術鑑賞体験ができるから、気になる人は「音のVR」公式サイトをチェックしてみて↓↓↓
https://time-space.kddi.com/otonovr/
<葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」Photograph © 2021Museum of Fine Arts, Boston 歌川広重「東都名所 日本橋真景并ニ魚市全図」(国立国会図書館デジタルコレクション)>