店舗オーナーや店長などをいつも悩ませているのが、パート・アルバイトのシフト管理。

2050年に日本の人口は約1億人まで減少し、生産年齢人口比率も加速度的に減少していくなか、労働力確保は超深刻な課題。採用担当者の人手不足も大きな問題。

いっぽうで、適当な仕事がない、出産・育児・介護・健康上などの理由で、きたいけれど働けない人もつねに存在し、パートやアルバイトに就けた人たちのなかには「希望シフトを出してもその通りにいかない」というように余剰労働力も発生している。

―――こうした労働力の偏り、機会損失レベルの面倒なシフト管理を、DXで解消するツールが注目を集めている。

そのひとつがリクルート「Airシフト」

リクルート「Airシフト」は、オダギリジョー出演シリーズCMで知られる「Airペイ」や「Airレジ」などのソリューションサービス群のひとつ。

「Airシフト」は、パートやアルバイトのシフト表作成はもちろん、スタッフとのやりとりもラクになるシフト管理サービス。

シフト管理業務にまつわる煩雑な業務を解消し、1つのサービスで完結でき、スタッフ側のシフト管理・給料計算アプリ「シフトボード」と連携することで、スタッフはいつでもどこでもシフトの提出・確認・連絡が可能。シフトの埋まり状況も可視化できるのがうれしい。

またタイムカードや概算人件費シミュレーションの機能も備えている点もポイント。

このAirシフトに単発バイトを募集・採用できる「ヘルプ機能」を新追加

今回、このAirシフトに、「ヘルプ機能」という名称で、単発バイトを募集できる機能を実装。

これまでシフトの埋まり状況を可視化し、空く・空きやすい日時の特定も可能にしてきたAirシフトは今後、その空きシフトを「埋める」支援までサポート。

店舗側は、このヘルプ機能で、一つのシフト画面上でシフト管理と募集・採用を一気通貫で完結できるようになった。

Airシフト有料契約をし、同機能の利用に関する審査基準を満たした店舗は、追加料金なしで利用できる点もうれしい。

また働き手側は、働きたいと思ったピンポイントな日時に仕事を見つけられる。

単発バイトの募集情報は、Airシフトと連携して使えるスタッフ向けアプリ「シフトボード」に掲載され、シフトボードで応募から採用後の店舗との連絡まで、一発で完結できるようになる点が新しい。

スキマ時間に近所で手軽な仕事が探せる「エリクラ」にも注目

リクルートのソリューションサービスでもうひとつ注目したいのが、スキマ時間に近所で手軽な仕事を探せるスマホアプリ「エリクラ」。

このエリクラは、オンラインで、近所で短時間(2分程度~数時間)で行える仕事を探せるサービス。

仕事を依頼したい企業にとっては、かんたんな定型作業を近所の人に依頼でき、スキマ時間に働きたい人にとっては、自分の好きなときに近所で働ける仕事を見つけられる。

「マンションのエントランス掃除を10分で500円」

たとえば「マンションのエントランス掃除を10分で500円」といった、マニュアルを読めば誰でもできる仕事と、働き手をマッチングしている点が特徴。

企業などの雇用する側は、エリクラにアウトソースしたい業務を登録することで、物件の近隣に住むユーザーに直で業務委託できる。

たとえば不動産管理を手がける企業は、このエリクラを使うことで、これまで社員が複数物件を定期巡回し、一か所10分掃除のために多くの時間と労力と交通費をかけていた仕事を、近隣に住むユーザーにアウトソースすることで、社員は別の仕事に時間と労力を費やせる。

いっぽう働き手側は、育児などを理由に会社や店舗が指定する時間の枠で働けない人やシニアが、散歩のついでに空いた時間で小遣いを稼ぐ感覚で働ける。

対価は、終了後に写真を撮ってアプリ上で完了報告すると支払われるという仕組みで、サービス開始直後比較で、現在は働き手の数は2.3倍、仕事は5.1倍に拡大しているという。

―――こうしたソリューションサービスを活用することで、日本の労働力は空きシフトへの働き手(単発バイトなど)募集や、外注で切り出せる業務を見直すことで、「働きたいけれど働けていない人」の活躍の場が、さらに提供できる余地がまだまだある。

◆Airシフト:https://airregi.jp/shift/
◆エリクラ:https://erikura.net/

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