IT業界団体としてアメリカ・シカゴに本拠地を構え、ワールドワイドで世界100か国以上の国と地域で取得されている認定資格を提供し続けている、 CompTIA(コンプティア)。
その CompTIA 日本支局(日本支局長 Graham Humter)が、第4次産業革命を支えるデータ人材を育成する新資格「CompTIA Data+」を8月3日からリリース。日本国内でも人材のニーズが高まるデータアナリストやデータ分析関連の職種での人材育成を支援していく。
それはデータアナリスト向けの最新プロフェッショナル認定資格
この新資格「CompTIA Data+」は、売上データやマーケティングデータ、WEB解析データなど、データにもとづいて判断・行動するデータドリブン(Data Driven)型のビジネス意思決定の構築と促進を職務とするデータアナリスト向けのプロフェッショナル認定資格。
データマイニングや統計手法の基本的な理解と適用、データライフサイクル全体を通じたカバナンスと品質基準などのスキルを評価し、複雑なデータセットの分析を通じ、データドリブン型の意思決定をサポートし、ビジネス要件を変革するために必要とされるスキルと知識が網羅されている。
また、18~24か月程度のデータ分析実務経験で得られる知識やスキルを目安に設計されている点も特長。
CompTIA Data+で修得できる5つのスキル
1 ◆データの概念と環境
一般的なデータ構造とファイル形式の違いを理解し、データベースのスキーマとディメンションの基本的な概念理解、特定する。
2 ◆データマイニング
データ取得の概念、データのクレンジングとプロファイリングの理由、データ操作の手法と実行方法の理解を説明する。
3 ◆データアナリシス
主要な分析手法を理解し、さまざまな分析の種類をから適切な統計分析手法を適用する。
4 ◆ビジュアライゼーション
ビジネス要件を理解し、適切な設計コンポーネントによるレポートまたはダッシュボードの形式で最適な視覚化を形成する。
5 ◆データガバナンス、品質と管理
重要なデータガバナンスの概念を理解し、データ品質管理の概念を適用する。
CompTIA Data+で得た5つのスキルでアップデートできること
◆データをよりよく分析し解釈する
より効果的にデータマイニングを行い、詳細な分析を実行でき、明確な分析結果を導き出せる。
◆インサイト(洞察)を明確に示す
重要なことを強調し、明確な説得力のあるレポートを作成。組織がより良いデータドリブン型の意思決定ができることを後押しできる。
◆コンピテンシーを証明する
自身のスキルを活かし、より価値の高い人材にアップできる。データリテラシースキルの証明により、自身が即戦力としてよりよい仕事ができ、常に向上心を持って取り組める。
CompTIA Data+出題分野と比率:CompTIA Data+(DA0-001)
1.0 データの概念と環境 15%
2.0 データマイニング 25%
3.0 データアナリシス 23%
4.0 ビジュアライゼーション 23%
5.0 データガバナンス,品質と管理 14%
――― この1年の間に、米国では、データアナリスト、データマイニングスペシャリスト、データエンジニア、データサイエンティストといった職種に対して、19万3,000件を超える求人があったという。
データ関連の職種は、この10年間で最も急速に成長している職業のひとつであるとされ、データサイエンティストなどの一部の職種では、他の職種に比べて最大で5倍以上の成長をみせる分野と予測される。
日本でも、現在これらの職種へのニーズが高く、中途採用などで人材を確保しようという動きが活発になってきている。
こうした背景のなかリリースした「CompTIA Data+」について、CompTIA 日本支局長 James Stanger はこう伝えている↓↓↓
「さまざまな職種で必要とされる重要な知識へのパスを提供」
「第4次産業革命といわれる現在において、そのキーとなるのは、クラウドを中心としたITと、そしてその中で取り扱われるデータです。
いままでの産業革命でも多くの人材がこの発展を支えてきましたが、今回もデータに関連する確かなスキルを持つ人材が求められています。
CompTIA は、組織が”データ”を実用的な”情報”に変えるため、有効となる認定資格が必要と考えました。
『CompTIA Data+』は、さまざまな職種で必要とされる重要な知識へのパスを提供します」
――― CompTIA Chief Technology Evangelist:James Stanger
「ITやICTでベストプラクティスを描くために必要な知識やスキル」
また、CompTIA日本支局 板見谷剛史シニアコンサルタントは、CompTIA Data+ の貢献度についてこう伝える。
「CompTIA認定資格は、業務におけるさまざまな環境や状況において、特定の製品やサービスに依存せず、ITやICTでベストプラクティスを描くために必要な知識やスキルの目安として、役割を果たします。
現在は、DXなど企業の課題に対して、必要な領域の人材を育成するため広く活用をいただいています。
今回スタートする『CompTIA Data+』は、いままでの CompTIA認定資格とは異なる領域をカバーすることになります。
いまから5年前に総務省が公開している情報通信白書のなかでも、第4次産業革命の根源となるのは、「データ」であると明示されています。
今後、企業での人材ニーズは高くなると思われますし、人材の確保が困難になることが予想されます。
効率的な人材育成の手法として、認定資格の活用もご提案できればと思います」
――― CompTIA日本支局 板見谷剛史シニアコンサルタント
CompTIA Data+ 日本語教材やバーチャルトレーニングもリリース予定
そして、CompTIA(コンプティア)日本支局 吉村睦美マーケティングディレクターは、「CompTIA Data+」日本語試験リリースにあわせ、日本語の教材「CompTIA Data+ The Official CompTIA Study Guide」(テキスト)日本語版を10月中旬に、
また、バーチャル環境でトレーニングを行えるツール「CompTIA CertMaster Labs」(バーチャルハンズオントレーニング)も2023年初旬販売開始をめざして順次リリースすることも伝えた。
さらにコンプティアでは、「CompTIA Data+」と同様に、データに関連する知識とスキルを中心とした認定資格とラーニングソリューションが2023年から順次導入がされ、エントリーレベル(CompTIA Data Foundations)、その上のキャリアとなるデータ分析の中級レベル(CompTIA Data+)、データシステム(CompTIA DataSys+)、上級データサイエンス(CompTIA DataSci+)についても今後、導入を検討していくというから、詳細は公式サイトをチェックしてみて↓↓↓
https://www.comptia.jp/
◆CompTIA Data+
https://www.comptia.jp/certif/dataalytics/comptia_data/