パーソルイノベーション(総合人材サービス、パーソルグループ)の副業人材マッチングサービス「lotsful」(ロッツフル/https://lotsful.jp/)は、副業経験のある会社員に対し、副業が本業に与える影響や、副業ではたらいた企業からのフィードバックなどについて、全国47都道府県 副業経験のある20~40代の会社員にその実態を調査した。
副業が与える現職への好影響
「副業を経験したことで、自分自身の仕事の進め方にどのような気づきや影響がありましたか?」という質問で最も回答が多かったのは、「チャレンジすることへの恐怖心が小さくなった」が24.3%、次いで「自分自身の強みや弱みを理解することができた」が24.1%、「多様な価値観ややり方を受け入れられるようになった」が23.2%、「副業で得た知識を本業の仕事で生かすことができた」が23.0%だった。
副業を経験して、自分自身を客観視し、よりチャレンジできる自律的な人材へと成長したことで、現職にも好影響があったことがうかがえる。
そのほか、「仕事についての新しいアイデアを得ることができた」「副業で得た知識を本業の仕事で生かすことができた」「副業で得た人脈を本業の仕事で生かすことができた」など、副業での経験が現職での仕事に直接良い影響があったとの回答も目立った。
副業をすることで、所属企業へのエンゲージメントが上昇
「副業を経験したことで、所属企業への考え方についてどのような影響がありましたか?」という質問では、「所属する企業への好意が高まった」が最多で34.8%、次いで「特に変化なし」が23.6%、「所属する企業でより長くはたらきたいと気持ちが強まった」が20.6%という結果に。
「所属する企業への好意が高まった」「所属する企業で長くはたらきたい」を合わせると55.4%の人が副業を経験することで、より所属する企業への好意的な気持ちが高まっていることがうかがえる。
また「所属する企業への不満が高まった」は10.9%、「転職したいという気持ちが強まった」は9.8%、と所属企業へのネガティブな感情を持つ方は約20%にとどまった。
さらに、「副業を経験したことで自分自身の仕事の進め方にどのような気づきや影響がありましたか?」という質問への回答も踏まえると、「転職したいという気持ちが強まった」の回答理由は、必ずしも所属企業へのネガティブな感情に起因するものではないととらえられる。
副業することで視野を広げ、客観性を育んだ従業員が、所属企業へのエンゲージメントを向上させているとも考えられる。
社外での副業経験で所属企業へのエンゲージメントアップ
「所属する企業への好意が高まった」 「所属する企業でより長くはたらきたいと気持ちが強まった」を合わせた副業後の所属企業へのエンゲージメントが特にアップしている職種は“企業の経営者”で89.5%、“商品企画・開発”79.1%、“基礎・技術研究”で76.4%、“製造・生産・品質管理”で73.7%、“システム開発”で73.6%に。
このことから、職種によっては、社外に出て、副業を経験することにより、より視野が広がり、客観性が高まることで所属企業へのエンゲージメントが向上しているという傾向が存在することがわかった。
副業人材が受け入れ企業へ与えるプラス効果
職種別で「これまでの副業において、副業先からどのような評価をしてもらいましたか?」という質問では、とくに評価をもらっていないものを除くと、「副業先から再び依頼をしてもらえた」が最多で27.8%、次いで「来てもらったことで社内が活性化したと言われた」が23.2%、「報酬を上乗せしてもらえた」が21.5%、「副業として契約期間を延長したいと言われた」は21.2%、「来てもらったことで事業が成長したと言われた」は20.3%、「社員として入社してほしいと言われた」が20.1%に。
この結果から副業人材への評価が非常に高く、再び依頼をしたり、契約期間を延長したりしているケースが多いことがわかった。
また「社内が活性化した」「事業が成長した」という評価も多く、副業人材が受け入れ企業の事業成長にプラスの影響を与えていることが読み取れる。
副業経験職種によって異なる影響や気づき
「副業を経験したことで、自身の仕事の進め方にどのような気づきや影響がありましたか?」という質問に対して、「気づきを得られた」とした回答の量を相対化したものを『気づき指数』とし、職種別で『気づき指数』が高かったものをランキング。
結果を見てみると、“商品企画・開発“が最も『気づき指数』が高いことがわかった。
どのような気づきがあったかを職種別で見ると、“商品企画・開発“では「チャレンジすることへの恐怖が小さくなった」との回答が最多。
“企業の経営者“では「リーダーシップを意識するようになった」「副業で得た人脈を本業の仕事で生かすことができた」との回答が多く、副業でリーダーシップを身に付けたことや、人脈を得たことがうかがえる。
“広報・編集“では「仕事の会議などでの発言が増えた」の回答がもっとも多い結果に。
また、「気づきや影響は特になかった」との回答が“企業の経営者““商品企画・開発“では0%と、他の職種と比較すると、副業によるポジティブな影響を受けやすいと考えられる。
lotsful 田中みどり 代表はこの調査結果を得てこう考える
「本調査では、副業経験を通じて自身の仕事への気づきや副業先へのプラスの影響だけでなく、副業をすることで現在所属している企業へのエンゲージメントが高まっている層が過半数を占めることが分かったとても興味深い調査でした。
実際に自社の副業解禁に悩む企業様からのご相談もよくお受けしますが、今回の調査データは参考になる部分もあったのではないでしょうか。
先日、厚生労働省が企業に対し、社員に副業を認める条件などの公表を求める方針であるニュースもありましたが、これからは社内外問わず多様な機会を提供しながら、どう自社と社員との良好な関係性を築いていけるか、より各社が考えていく必要があるでしょう。
『lotsful』では、別途3ヶ月に1度定点調査を実施していきますが、今後もさまざまな観点から副業市場の動向を追ってまいります」
副業人材サービス『lotsful』の特長
<副業人材へのメリット>
(1)非公開案件も!多数のキャリアアップにつながる案件
『lotsful』は企業側の副業受け入れに関する啓蒙を積極的に展開。
事業開発、営業、マーケティング、人事、広報、経営企画など、ビジネス職を中心に多様な案件を取り揃えている。
(2)専任タレントプランナーによる無料カウンセリング
これまでの実績やスキルについて、他社でどのように活用できるかを専任のタレントプランナーが無料カウンセリングを実施。
副業未経験者も安心してチャレンジが可能。
(3)週1回〜OK! 柔軟なはたらき方が可能
週1回から原則リモートでチャレンジできる案件がほとんど。週に1回・4時間からなど、柔軟なはたらき方で副業をスタートできる。
<副業受け入れ企業側へのメリット>
(1)豊富なノウハウをもつ人材の活用
スキルアップや事業貢献を目的にした豊富な経験や実績を持つ人材をターゲットにしているため、社内のリソースでは不足している分野に関して、領域ごとに確立・洗練された事業運営ノウハウを活用できる。
(2)質の高いマッチング
大手企業・ベンチャーの両方に精通した専任タレントプランナーによるスキルアセスメントと目利きにより、各社のニーズ・課題や事業フェーズにフィットする人材を高い精度でマッチング。
(3)初期コスト・成功報酬不要
初期費用・成功報酬費用は発生せず、タレントの稼働費用のみで、業務切り出しから募集掲載、契約手続きまで一連のサービスを利用できる。
(4)副業受け入れが初めての企業も安心!プロによる仕組化支援
業務切り出しのサポートから、副業スタート時の煩雑な契約周りまでパーソルグループの豊富な人材支援ノウハウを活かしたオンボーディングサポートを実施。
契約関連・労務管理等、副業人材活用の仕組み構築まで支援する(契約形態は業務委託)。
◆副業人材マッチングサービス「lotsful」(ロッツフル)
https://lotsful.jp/