生命保険を通じて日本の中小企業を応援するエヌエヌ生命保険は、全国の既婚の男性中小企業経営者150名と、中小企業経営者の妻150名を対象に、「いい夫婦の日(11月22日)」に関する意識を調査した。
自分たち夫婦は “いい夫婦“だと思っている夫60.7%、妻50.7%。自己採点 “いい夫婦“度は平均67.7%
中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、あなたと配偶者は“いい夫婦”だと思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、経営者である夫60.7%、妻50.7%と、男女で10ポイントの差があり、夫の方が妻よりも自分たち夫婦を “いい夫婦“だと思っている人が多いことがわかった。
さらに、配偶者との “いい夫婦”度は何%だと思うか聞いたところ、全体の平均67.7%、夫の平均71.3%、妻の平均64.1%と、夫の方が妻よりも“いい夫婦“度の評価が多少高いことがわかった。
世代別でみると、特に30代の“いい夫婦”度が平均76.6%と高い結果に。また、全体の平均値よりも高い%を回答した人(189名)の81.0%が自分たちを“いい夫婦”だと思うと回答した。
中小企業経営者の思う “いい夫婦“とは、1位「お互いを尊敬している夫婦」。自分たち夫婦はどんな夫婦か、1位は「お互いに干渉せず好きなことができる夫婦」
中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、あなたが思う“いい夫婦”とはどんな夫婦か聞いたところ、男女とも1位「お互いを尊敬している夫婦」(全体58.3%、夫48.0%、妻68.7%)で、全体では2位「お互いの価値観が合っている夫婦」(全体52.7%、夫42.0%、妻63.3%)、3位「何でも相談できる夫婦」(全体52.3%、夫42.7%、妻62.0%)となり、男女別でみると2位と3位では順位が逆となった。
特に男女で大きな差があったのが、全体では4位の「家事を協力し合っている夫婦」(全体44.0%)で、夫30.7%に対して、妻57.3%と26.6ポイントの差があり、順位にも4位と6位と差があった。
さらに、あなたと配偶者はどんな夫婦だと思うか聞いたところ、全体では1位「お互いに干渉せず好きなことができる夫婦」(全体36.0%、夫28.7%、妻43.3%)、2位「何でも相談できる夫婦」(全体27.7%、夫26.0%、妻29.3%)、3位「会話が絶えない夫婦」(全体26.3%、夫25.3%、妻27.3%)という結果に。
男女別でみると、1位「お互いに干渉せず好きなことができる夫婦」は男女で共通し、2位と3位に違いがあった。
夫2位の「家事を協力し合っている夫婦」が26.7%に対し、妻22.0%と夫の方が家事を協力し合っていると思っている人が多いことがわかった。
“いい夫婦”になるには努力が必要だと思う夫68.7%、妻78.0%。“いい夫婦”の秘訣1位は「配偶者の話をよく聞くようにしている」
中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、“いい夫婦”になるには努力が必要だと思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは全体で73.3%、約7割の夫婦は “いい夫婦“には努力が必要だと考えていることがわかった。
男女別にみると、経営者である夫68.7%、妻78.0%と、男女で9.3ポイントの差があり、夫よりもが妻の方が“いい夫婦“には努力が必要だと思っている人が多いという結果に。
さらに、あなたにとって、“いい夫婦”の秘訣は何だと思うか、意識して実際にしていることを聞いたところ、全体では1位「配偶者の話をよく聞くようにしている」(全体45.7%、夫42.7%、妻48.7%)、2位「食事を一緒に食べるようにしている」(全体44.7%、夫40.0%、妻49.3%)、3位「自分だけの時間をつくるようにしている」(全体35.7%、夫24.0%、妻47.3%)という結果となり、男女別でみると順位に違いがあった。
特に、妻の3位である「自分だけの時間をつくるようにしている」が47.3%に対して、夫は24.0%で、男女で23.3ポイントの差があった。
夫は妻と一緒の時間をつくろうと努力しているのに対して、妻はひとりの時間をつくるよう努力している人が多いということが垣間見える結果とった。
また、あなたにとっての配偶者はどんな存在かを聞いたところ、全体では1位「人生のパートナー」(全体48.0%、夫56.0%、妻40.0%)、2位「子どもの父親、または母親」(全体15.7%、夫12.7%、妻18.7%)、3位「自分の理解者」(全体11.3%、夫13.3%、妻9.3%)という結果となり、男女別でみると1位と3位は同じで、2位に違いがあった。
配偶者を理解していると思う59.0%に対して、配偶者に理解されていると思う48.7%。配偶者との“心の距離”平均923.5m
中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、配偶者のことを理解していると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、全体では59.0%で約6割だったのに対して、配偶者に理解されていると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、全体では48.7%で約5割という結果に。
また、男女別でみると、配偶者のことを理解していると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、夫59.3%、妻58.7%とほぼ男女差がないのに対して、配偶者に理解されていると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、夫54.7%、妻42.7%と12ポイントの差があった。
この結果から、(配偶者を理解しているー配偶者から理解されている)を“相互理解”の差と考えると、夫の思う“相互理解”の差は4.6%、妻の思う“相互理解”の差は16.0%と、男女で11.4ポイントの差があり、夫婦での”相互理解”が出来ていないと感じている妻が夫より多いということがわかった。
さらに、中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、配偶者との“心の距離”について(距離に換算して)聞いたところ、全体の平均は923.5mと1km近い距離に。また、男女別でみると夫145.5mに対して、妻1701.4m(約1.7km)と11倍以上の差があった。
配偶者との会話が多いと思う夫63.3%、妻52.7%。平日の会話時間、会話が多いと思う夫婦は1位「1時間以上3時間未満」、会話が少ないと思う夫婦は1位「1秒以上~1時間未満」
中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、配偶者との会話が多い方だと思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、夫63.3%、妻52.7%で、男女で10.6ポイントの差があり、夫の方が妻よりも会話が多いと感じている人が多いことがわかった。
また、平日、配偶者との家庭での会話時間はどれくらいあるか聞いたところ、全体では1位「1時間以上3時間未満」(37.3%)、2位「1秒以上~1時間未満」(33.7%)、3位「3時間以上5時間未満」(13.7%)という結果に。
加えて、配偶者との会話が多い方だと思うかという質問に「はい」と回答した174名の平日会話時間1位は「1時間以上3時間未満」(44.3%)なのに対して、「いいえ」と回答した71名の1位は「1秒以上~1時間未満」(49.3%)という結果だった。
さらに、3位は「0時間」(18.3%)という結果から、会話が少ないと認識している夫婦の約2割は、平日は会話がないという実態も明らかに。
自分の心や体に不調を感じたとき、それを配偶者に伝えている妻59.3%にもかかわらず、その不調に配偶者が気づくことが出来ていると思う妻は31.3%
中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、自分の心や体に不調を感じたとき、それを配偶者に伝えているか聞いたところ、「はい」と回答したのは、夫65.3%、妻59.3%で、男女で6.0ポイントの差があり、夫の方が妻よりも自分の不調を配偶者に伝えている人が多少多いことがわかった。
また、配偶者があなたの心や体の不調に気づくことが出来ていると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、夫50.0%、妻31.3%で、男女で18.7ポイントの差があった。
これらの結果から、夫の約半数が、妻が不調を伝えている(59.3%)のにその不調に気づいていない、または不調に気づいているというサインを返せていないという状況が垣間見える。
さらに、気になる点は、「いいえ」と回答した妻42%と、約4割の妻が、夫は妻の不調に気づけていないと思っていた。
エヌエヌ生命 カスタマーエクスペリエンス部長 小橋秀司さんの見解
「本調査では、中小企業経営者夫婦の“心の距離”に関する意識の違いがわかる結果となりました。
特に、妻の方が夫との“心の距離”を感じており、その差が11倍以上という結果は想像以上でした。
また、現代の夫婦にとっての“いい夫婦“像とは、お互いを尊敬し、同じ価値観を持って何でも相談でき、家事などを協力して行いながらも、自分の時間も大切にするという、精神的に自立したライフスタイルを送る夫婦であるようです。
忙しい日々の生活の中での夫婦間の会話は、時間の長さではなく、より質が大事になってきている可能性があります。
伝えたつもりでも伝わっていないと感じるという結果もありましたように、配偶者に対して大切なことをしっかりと伝えていくことと同時に、伝えられた側がしっかりと相手に共感を示すこと、伝えてくれたことを理解しているというサインを返すことが、より“いい夫婦”になっていく秘訣なのかもしれません。
当社では、昨年2021年10月20日より中小企業経営者の妻に向けた情報提供サイト「つぐのわ」(https://www.nnlife.co.jp/wife-succession)の運用を開始しています。
経営者の妻だからこその疑問や不安にお答えし、今からできる備えやお役立ち情報をお届けしています。
本調査や「つぐのわ」をきっかけに、経営者とそのご家族が会社の将来について話し合う機会を日常の中で少しでも持っていただければと考えています」
(エヌエヌ生命 カスタマーエクスペリエンス部長 小橋秀司さん)