ヘルシーであり、美味しい料理――それは常にトレーニーやダイエッターを悩ませる。基本的には塩と脂をたくさん使った方が美味くなるからだ。カロリー控えめでビタミンや鉄分、カルシウムも豊富、そしてたんぱく質がたっぷり入っている……そんな夢のようなメニューはなかなかお目にかかれるものではない。
だが、今は違う――
人気ラーメン店「AFURI」がとてつもない「筋活」メニューを打ち出した。キッコーマン食品とコラボし、大豆麺を活用したコラボレーションメニュー「筋活 柚子塩らーめん キッコーマン大豆麺使用」を2024年5月8日(水)から期間限定で販売する。
AFURIの看板商品「柚子塩らーめん」をベースに、大豆を50%配合した低糖質・高たんぱく麺「キッコーマン 大豆麺 細麺」を使用。具材に鶏チャーシュー、味付け煮卵、オイル漬けのドライトマトを使用。色鮮やかなブロッコリーとアスパラガスも加え、後乗せトッピングとして「本枯節」を添えた。
たんぱく質は驚きの45g……トレーニーにとってはありがたい数値だ。筋肥大にいそしむとき、彼らは身体をオーバーカロリー状態にして筋肉が育ちやすい状態を維持している。その際に最も重要なのがたんぱく質で、これを適切なPFCバランスのもとたくさん摂取していく必要がある。必要摂取量は体重によっても異なるが、1食で40g程度は欲しい。
ダイエッターにとっても嬉しい数値だ。痩せるための絶対条件は「消費カロリー>摂取カロリー」の状態を作り出すこと。しかし摂取カロリーが基礎代謝を下回ってはならないし、筋肉を維持するためにもたんぱく質は多めに摂る必要がある。そう考えると、糖質と脂質は控えめに、高たんぱくの食事を選ぶことになる。
一般にラーメンの栄養価はその真逆だ。麺は炭水化物が多く、たんぱく質は控えめで、脂質が多い(とんこつ系は特にそうだ)。塩分も多いから、歳を取ると医者からは「1ヶ月に1回程度にしよう」などと忠告を受ける罪悪感の強いメニュー筆頭格と言える。
「筋活 柚子塩らーめん キッコーマン大豆麺使用」はこの常識を覆す、彩りと栄養バランスにこだわった「罪悪感ゼロ」のラーメンなのだ。
■メニュー名:
筋活 柚子塩らーめん キッコーマン大豆麺使用
■価格:1,590円(税込)
■販売期間:2024年5月8日(水)~6月7日(金)
■販売店舗:下記、計12店舗で販売(姉妹店を含む)
恵比寿、中目黒、麻布十番、六本木交差点、
六本木ヒルズ、三軒茶屋、新宿住友ビル、
横浜ジョイナス、横浜ランドマークタワー、
南町田グランベリーパーク、立川グリーンスプリングス、
ZUND-BAR(姉妹店)
コラボの提案はキッコーマン食品から
都内で7日に行われた試食会では、コラボのきっかけや新メニューにかける想いなどが語られた。
キッコーマン食品 プロダクト・マネジャー室 新規事業グループマネジャーの福田大悟さんによると、話を持ちかけたのはキッコーマン食品からだという。
「大豆麺は2022年の8月に発売いたしました。お客様の声の中で『気になっていたんだけど試していない』といった声をいただいており、気軽に食べられる場、体験できる場を提供しなければいけないと感じておりました」
「AFURIさんはヴィーガンらーめんやこんにゃく麺を提供したりと健康や美容に配慮したメニューを展開されており、美味しさだけではなくプラスアルファの価値を提供したいといった思いをお持ちかなと思い、弊社から声をかけさせていただきました」
「キッコーマン 大豆麺」は2024年2月にリニューアルし、麺のみのタイプ「大豆麺 細麺 3人前」もラインナップに加わった。たんぱく質は麺1食(62g)あたり19gで、これは鶏むね肉1食分(100g)とほぼ同等である。大豆を使用する分、白米より脂質は多いものの、主食で高たんぱくを摂れるのは麺類が大好きな方にとっては嬉しいところ。
AFURI 代表取締役の中村比呂人さんはこう語る。
「もともとラーメンは庶民の食べ物。すごく手軽にどんぶり一杯で色んな栄養素やカロリーを摂取できるということで発展してきた料理です。時代の要請と共にAFURIも糖質をなるべく少なく立ったり、食物繊維がラーメンでも摂れた方がいいんじゃないかとコツコツやってきたところです。今回はキッコーマンさんが低糖質・高たんぱくの大豆麺を発売しているということで、AFURIのラーメンと合わせたらいいんじゃないか、と」
「ラーメンはカロリーの高い食べ物の象徴というところはある。新しい選択肢として、ただ糖質をカットするだけでなく積極的に不足しがちなたんぱく質を摂れる、そういうものが出来たのではと思っています」
※キッコーマン食品 プロダクト・マネジャー室 新規事業グループマネジャー 福田大悟さん(写真左)とAFURI 代表取締役の中村比呂人さん(同右)
記事:一橋正浩