Heineken(ハイネケン)が7月17日、Xを更新。ハイネケンの普段のツイートとは異なった意味深な投稿。これは何を伝えたいのか?
これ、他のアルコール飲料やノンアルコール飲料を選択肢に含めた、「体調がすぐれない日の会社の飲み会で一杯目に選ぶ飲み物」について、ビールブランド「ハイネケン」が行ったアンケート結果。
「世界No.1の販売量」を誇るノンアルコールビールを展開するハイネケンが、いまこのタイミングでなぜこの投稿をしたのか、ハイネケン・ジャパン マーケティング部 須田伸ディレクターに聞いてみた。
「”飲み会の場でのノンアル飲料は気まずい”は世界的にも見られる現象」
「投稿の背景は、去年秋のハイネケン0.0の商品発売開始時から継続している「堂々とカンパイできるノンアル」というキャンペーンコンセプトに起因しています。
飲み会の場でノンアルコール飲料だと引け目を感じてしまう、という同調圧力は日本に限らず世界的に見られる現象ですが、とりわけ日本は会社の飲み会のようなオフィシャルな場面において、多少無理をしてでも皆と同じアルコール飲料を飲まないといけないというプレッシャーを感じている人が多いことは調査データからわかっていたことでした。
そういった背景から、広告キャンペーンと並行してLINEヤフーでのタイアップ記事や今回のXでの投稿を通じて日本の生活者に実際の本音を聞いてみよう、ということになりました。
我々としては、アルコール入りの普通のビール、ノンアルコールビール、あるいは別の飲料であっても、各自が自由に楽しく社交の場が楽しめる社会であって欲しい、そういう方向への変化を促していきたい、という希望があります」(ハイネケン・ジャパン マーケティング部 須田伸ディレクター)
―――そんなユニークな投稿で注目を集めるハイネケン。実はこの投稿をより深掘りした独自のアンケート企画を大規模に実施。その結果から見えた、世の中の声が……。
「とりあえずビール」風潮をどう思ってるか、1000人に聞く
日本の飲み会でよく見られる「とりあえずビール」。
近年ではこの「とりあえずビール」のひとことが、ビールを好まない人への強制と捉えられる傾向もあって、若い世代を中心に敬遠されつつある。
こうした切実な事情が見え隠れするなか、生活者は「とりあえずビール」の風潮をどう思ってるか、1000人へのアンケートを独自に実施した↓↓↓
https://specialcontents.yahoo.co.jp/heineken-0-0_240528/
(引用元:LINEヤフー特別企画/提供ハイネケン・ジャパン)
4人に1人が「アルコールハラスメント」
アンケートのなかでは、会社の飲み会で「とりあえずビール」に対して、4人に1人が「アルコールハラスメント」と感じると回答。
「とりあえずビール」は、「時間をかけずに人数分の飲み物を注文できる」ほか、「他の人と同じものを飲むと安心する」というグループ間での帰属意識を高めることができるという効果があるいっぽうで、ビールを選ばない人たちを苦しめるかたちになっていることは確かだ。
そこで、ノンアル「ハイネケン0.0」で楽しく乾杯!
そんな日本の飲み会を救うべく、「ノンアルコールビールでも気後れせず、もっと自由に、堂々と振る舞える社会となるべき」と訴えるのが、世界的ビールブランド―――ハイネケン。
ハイネケンは、2023年10月に「堂々とカンパイできるノンアルコールビール」として、「ハイネケン0.0」(ハイネケン ゼロゼロ)を日本でも発売開始。
ビジュアルもオリジナルのハイネケン同様スタイリッシュで、味もビールそのもの。
その理由は、「ハイネケン0.0」は、通常のビールと同様に醸造し、その後でアルコールだけを除去する「脱アルコール製法」によって、本物のビールと遜色のない本格的な味わいを実現しているから。
「これまでのノンアルコールビールはしょせんは代替品」と感じてきた人にも、「本物のビールを醸造してからアルコールだけを除去したハイネケンの味」と、堂々と飲めるところが「ハイネケン0.0」のいいところ。
そんなインパクトからか、「Heineken 0.0」は2017 年の販売開始以来、世界 114か国 の市場にわたり支持され、ノンアルコールビールとしては世界 No.1 の販売量をマークしているという。
店頭希望価格は330ml スリーク缶が 160 円(税別)、330ml ロングネック瓶が178円(税別)。
「When You Drive, Never Drink」
Heineken(ハイネケン)は、飲酒マナーを守った適正な飲み方と、飲酒運転根絶の取り組みの 2 つの啓発のため、責任ある適正飲酒を促進する取り組み「When You Drive, Never Drink(お酒を飲む日は、乗らない日)」を展開中。
ハイネケンが「人々の大切な時間「Good Times」に寄り添うブランド」であるからこそ、適した場面で適した飲み物を選択し、その時間を正しく楽しんでほしいという思いがある。
ことし4月にはハイネケン主催の e sports大会「Japanese Player 0.0 Final」も開催し、ハイネケンが考える「ベストドライバー」は、「ただ最速であるだけではなく、最も安全に走る人」であり、「飲酒運転をしない人がベストドライバーである」という考えも公表した。
――― F1のグローバル・スポンサーとして知られ、自動車レース業界を巻き込んだ施策も実現しているハイネケン。
世界No.1の販売量のノンアルコールビールを展開するブランドとして、今後どんな角度から適正飲酒をプッシュしていくかにも期待。