「命を守ることができるスポーツ」といわれる、水泳。

あす8月14日は、「水泳の日」。この「水泳の日」を前に、東京・六本木で開かれたのが、「日本水泳連盟100周年記念 みんなが泳げるニッポンプロジェクト ビート板寄贈イベント」。

会場ステージには、2024年パリオリンピック競泳 日本代表 池江璃花子をはじめ、2012年ロンドン五輪 競泳 銅メダリスト 寺川綾、2012年ロンドン五輪 競泳 銀メダリスト 入江陵介、日本水泳連盟 齋藤由紀 副会長、東京海上日動火災保険 執行役員 河本彰 広報部長らが登壇し、子どもたちにビート板を手渡した。

全国のプールへ約1万枚のビート板を寄贈

「日本水泳連盟 100周年記念 -みんなが泳げるプロジェクト- ビート板寄贈イベント」は、1924年創立の日本水泳連盟がことしで 100周年をむかえ、水泳連盟を1989年から長年サポートしてきた東京海上日動が、これからの水泳のあり方を考えるなかで生まれたプロジェクト。

「スポーツを通じた青少年の健全な育成や日本のスポーツ界の発展に貢献したい」という水泳連盟の想いを、水泳連盟と東京海上日動が連携した活動を通じて世の中に発信していくことが大切と考え、ことし全国のプールへ約1万枚のビート板を寄贈する。

このビート板寄贈には、こんな想いが込められている。

水難事故を減らし、命を守りたい

「暑さ指数の関係で、学校や幼稚園・保育園の水遊びやプールの授業が減りました。

水に慣れていない、泳げない子どもたちが増えたことで、水難事後が毎年あとを絶たないという現状があります。

こうした水難事故は今後も、さらにに増えていってしまうのではないかと危惧しています。

このプロジェクトが、この現実的な問題解決のきっかけとなってくれることを、願っています」

―――そんな想いを込めて、全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会に参加するスイミングクラブをはじめ、日本水泳連盟が「日本スイミングクラブ協会」「日本マスターズ水泳協会」「日本パラ水泳連盟」とともに主催するイベント「水泳の日」の会場で、このビート板が寄贈される。

「水泳の強化と普及にビート板は欠かせない」

「日本水泳連盟は 100周年を迎え、これまで2つの活動を軸としてきました。

ひとつめは、未来のトップアスリートを育てる「育成」「強化」。

ふたつめは、日本国民ひとりひとりに、「水泳」をウェルネススポーツとして親しんでもらうための「普及」。

この強化と普及という2本の大きな柱には、どちらにもビート板は欠かせない必須アイテムです。

東京海上日動様ご協力のもと、今回のプロジェクトが実施されたことをとてもうれしく思います。

次の 100年に向かって、日本水泳連盟は更に育成・普及のプログラムを強化していきます。

8月14日は「水泳の日」です。みなさんの手元にビート板が届いたら、相棒としてますます水泳を楽しんでもらいたいと思います」(日本水泳連盟 齋藤由紀 副会長)

「選手が育つ良い環境への貢献は重要」

「われわれ東京海上日動は、日本水泳連盟を応援するとともに、1989年からジュニアスイマーを応援してきました。

頼もしいことに、ここにいる寺川さん、入江さん、池江さんも、ジュニアオリンピックの舞台から世界へ羽ばたいて活躍してくれています。

みなさんの成長をみているからこそ、選手が育つ良い環境への貢献は重要だと感じています。

今回、寄贈するビート板が、それぞれの環境で有意義に使われることを願っています。今後も長く支援を続けてまいります」(東京海上日動火災保険 執行役員 河本彰 広報部長)

池江「4年後のLA大会で集大成を」

「パリオリンピックでは世界選手権とは違う雰囲気で緊張しましたが、試合自体は自身でも楽しめました。

チームでは 5位という結果でしたが、現在の日本で一番強い女子チームがあの 4人だったと思うので、この 4人で試合に臨めたことを誇りに思います。

まだパリが終わったばかりで、休みながらの活動ですが、4年後のロサンゼルス大会で集大成を迎えられるような、これからの 4年間にしたいと思っています。

健康のことを考え水泳を続けていくことは大事です。ジュニア世代に対して、勇気を与えられるような選手になっていきたいと思います」(池江璃花子)

入江「選手の凄さを体感してほしい」

「引退後、はじめて選手の立場から離れて見るオリンピックでした。選手たちがまっすぐに臨んでいる姿がとても印象に残っています。

東京大会は無観客だったので、今大会は東京にはなかった熱い声援が戻り、とても盛り上がっていました。

パリの盛り上がりをきっかけにジュニアオリンピックやその他競泳大会を生で観てもらって、選手の凄さを体感してほしいです」(入江陵介)

寺川「唯一命を守れるスポーツが水泳」

「パリオリンピックでは世界のレベルが上がっているなか、日本の選手が苦戦していた印象です。

そうした経験も含めて吸収し帰ってきていると思うので、それを糧にぜひロサンゼルスオリンピックにつなげていってほしいです。

競技としてだけでなく、唯一命を守れるスポーツが水泳。世代を問わず、すべての人に水泳を楽しんでもらいたいです」(寺川綾)

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