◆ 夫が経営者に就任したきっかけは「夫が起業」が約 7 割(66.5%)

◆ 経営者の妻は、約 4 割(36.1%)が専業主婦

◆ 経営者の妻でよかったと思っているのは約 2 割(22.3%)、夫の会社の業種は「サービス業」(18.1%)が 1 位

◆ 半数以上(54.2%)は夫の会社に積極的には関わってはいないが、関わっている妻の方が「経営者の妻でよかった」と回答

◆ 夫が経営者でよかった約 3 割(31.2%)

―――そんな調査結果を公表したのが、生命保険を通じて日本の中小企業を応援するエヌエヌ生命保険「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」。

「つぐのわ」(エヌエヌ生命)は、20代以上の中小企業経営者の妻 618名を対象に実態を調査し、こう考察する。

経営者の夫との酸いも甘いも「共有感」が関係

「今回、4月10日の「社長の日」を前に、経営者の最も身近な存在でもある「経営者の妻」にフォーカスし、「経営者の妻」の実態を調査しました。

「社長・経営者」と呼ばれる立場にある夫の約 7 割(66.5%)は、自分で起業していることが分かりましたが、その一番近くにいる妻は、「経営者の妻でよかった」と約 2 割(22.3%)しか思っていませんでした。

「社長夫人」という憧れの存在と思われがちな経営者の妻ですが、「どちらとも言えない・わからない」が約 6 割(58.6%)と、経営者の妻ゆえの悩みがあることが推測できます。

また、経営者の妻は約 4 割(36.1%)が専業主婦で、約半数(54.2%)は夫の会社に積極的に関わってはいないものの、関わっている妻は「経営者の妻でよかった」と回答する傾向が見られたことから、経営者の夫との酸いも甘いも含めた「共有感」が関係しているのかもしれません」(エヌエヌ生命 カスタマーエクスペリエンス部 林佳寿子 担当者)

経営者の妻が一喜一憂する、複雑な心境と実態が

いっぽうで、夫が経営者でよかったと思っている妻が約 3 割(31.2%)と、実際に経営者の妻になってみるといいことばかりではないようです。

「夫が社長」妻のつぶやき川柳からも、夫を誇らしく思ってはいるけれど、いっしょに過ごせない寂しさや、こんなはずではなかったという誤算、いっぽうで夫から相談を受けると、夫といっしょに会社を支えている喜びを感じるなど、経営者の妻が一喜一憂する、複雑な心境と実態が見え隠れしていました」(エヌエヌ生命 カスタマーエクスペリエンス部 林佳寿子 担当者)

―――そんな考察がみえてきた調査結果の詳細と、「夫が社長」妻のつぶやき川柳を、ここからチェックしていこう。

(1)夫が経営者に就任したきっかけは「夫が起業」が約 7 割(66.5%)

経営者の妻 618 名に、夫が経営者に就任したきっかけを聞いたところ、1 位は「夫が起業」66.5%、次いで「夫の親族からの事業承継」21.7%、「妻の親からの事業承継」4.5%だった。

(2)経営者の妻は、約 4 割(36.1%)が専業主婦

経営者の妻 618 名に、勤務状況について聞いたところ、「専業主婦」36.1%、次いで、「夫が経営する会社に従業員として勤務」15.0%、「自分で会社を経営または個人事業主」14.6%という順に。

(3)経営者の妻でよかったと思っているのは約 2 割(22.3%)、夫の会社の業種は「サービス業」(18.1%)が 1位

経営者の妻 618 名に、経営者の妻でよかったか聞いたところ、「はい」22.3%、「いいえ」19.1%と、それぞれ約 2 割、「どちらとも言えない・わからない」が 58.6%と約 6 割という結果に。

一般的にセレブで華やかな生活をしていると思われがちな経営者の妻ですが、経営者の妻としての立場や生活に満足している人は少ないことが分かった。

「経営者の妻でよかった」と回答した 138 名の夫の会社の業種 1 位は、「その他サービス業」(18.1%)だった。

(4)半数以上(54.2%)は夫の会社に積極的には関わってはいないが、関わっている妻の方が「経営者の妻でよかった」と回答

経営者の妻 618 名に、夫の会社に積極的に関わっているか聞いたところ、「はい」26.4%、「いいえ」54.2%、「どちらとも言えない・わからない」19.4%という結果に。

半数以上(54.2%)の経営者の妻は、夫の会社に積極的には関わっていないことが分かった。

ただ、「経営者の妻でよかった」と回答した 138 名の妻は、同質問に「はい」42.8%だったのに対して、「経営者の妻でよくなかった」と回答した 118 人名の妻は、同質問に「はい」22.9%だった。

夫の会社に関わっている妻の方が、経営者の妻としての立場や生活に満足している人が多いということが分かった。

(5)夫が経営者でよかった約 3 割(31.2%)

経営者の妻 618 名に、夫が経営者でよかったか聞いたところ、「はい」31.2%、「いいえ」20.7%、「どちらとも言えない・わからない」48.1%という結果だった。

川柳で読み解く「経営者の妻」の実態

「つぐのわ」(エヌエヌ生命)では、経営者の妻が気持ちを共有したり、経営者の妻を応援したりする場をつくりたいという思いから、「夫が社長」妻のつぶやき川柳を実施。

直近に発表した第 2 回「夫が社長」妻のつぶやき川柳より、調査で見えた経営者の妻や夫婦の実態が連想できるものを、実際に経営者の妻が詠んだ句のなかから紹介。

◆ 起業した 当時はスーツ 今私服 (雅号:Suu さん)

◆ 社長の妻の 忙しさに ひそか寂し (雅号:キリ)

◆ 玉の輿 昔パァーッと 今パート (雅号:あけぽん)

◆ 部下であり 相談役でも ある私 (雅号:マツイ)

◆ 決算を 終えてあなたと 縄のれん (雅号:elly)

経営者の妻のための情報サイト つぐのわ をチェック!

https://www.nnlife.co.jp/wife-succession/index.html

エヌエヌ生命は、中小企業サポーターとして「家族を守り、支えるサービス」を提供し、その活動のなかで、夫の急な逝去にともなって、妻が夫の事業を突然承継することになり、悩み苦しんでいる状況を知ったことから、現経営者の突然の経営離脱・相続発生時における事前準備を促すことで中小企業の円滑な事業承継を支援すべく、「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」を運営している。

また、中小企業経営者の妻の方々にお話を伺うなかで、同じ境遇や立場の人と知り合い、話し、悩みを打ち明ける機会が少ない実情を知り、経営者の妻が気持ちを共有したり、経営者の妻の方を応援したりする場をつくりたいという思いから、「夫が社長」妻のつぶやき川柳を実施中だから、気になる人は公式サイトをチェックしてみて。

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