
その年を象徴する人物とその行動を振り返り、称えることで、世の中を動かしているのは一人ひとりの行動だと、誰もが体感できる世の中をめざして、「PR TIMES」(ピアールタイムズ)が新たに立ち上げたアワード―――【Public of The Year】。
今年で第2回となる「Public of The Year」は、「企業・事業」「学術・文化」「芸能・スポーツ」の3部門から、社会を動かし、つなげた2025年の象徴となる人たちを発表。
授賞式では、各界を代表する審査員と受賞者が一堂に会し、審査員により受賞理由が、受賞者からは自らの行動やよろこびの言葉が語られた。
(以下 敬称略)
芸能・スポーツ部門 ミャクミャク 大阪・関西万博 公式キャラクター 山下 浩平 デザイナー・絵本作家

◆選考の理由
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の公式キャラクター「ミャクミャク」は、当初の「賛否両論」や批判を乗り越え、議論を巻き起こしながらも、唯一無二のキャラクター性によって人々の感情を揺さぶり、結果的に今年の象徴的な出来事である大阪・関西万博の「顔」となる歴史的な存在となりました。この背景には、「ミャクミャク」のデザイン作者である山下浩平氏の、丁寧に魂を込めてつくったものは、時間が経ってもきちんと伝わるという信念のもと、緻密な企画と地道な努力を積み重ねたという行動があります。山下氏が「ミャクミャク」のデザインを生み出すに至るまでの行動と、「ミャクミャク」が周囲と作り上げた熱狂的な「つながり」は、社会に新たな価値を創出しました。
◆未来のテレビを考える会 西田二郎 代表理事 兼 静岡新聞社・静岡放送 CCIO
2025年大阪関西万博の公式キャラクター、ミャクミャクは当初の賛否両論や批判を乗り越えて、議論を巻き起こしながらも唯一無二のキャラクター性によって人々の感情を揺さぶり、結果的に今年の象徴的な出来事である大阪関西万博の顔となる歴史的な存在となりました。この背景にはミャクミャクのデザイン、作者である山下航平さんのていねいに魂を込めて作ったものは時間が経ってもきちんと伝わるっていう信念のもとに、緻密な企画と地道な努力を積み重ねたということがあります。今年は、新語流行語大賞にもノミネートされ、ほんとうに2025年の顔になったと思いますが、関西万博のこの枠を飛び越えて、これからは関西のみならず日本、それから世界の人々をつなげていく、そんな存在になっていくことを期待しております。
◆ミャクミャク
大阪・関西万博の会場には、世界中から2900万人以上の人たちが来てくれました!ミャクミャクにも毎日たくさんの人が会いに来てくれて、すっごくうれしかったです!写真を撮ったり、ハイタッチしたり、ミャクミャクもいろんな出会いに毎日ワクワクしたよ。たくさんの出会いとふれ合いがあってとても楽しかったんだ!この万博での経験や感動を、世代を超えてつないでいくことが、「いのち輝く未来社会」をいっしょに創りあげていく始まりだと思ってるんだ。明るい未来へいっしょに歩んでいこうね!
◆山下浩平
わたしはこのキャラクターに命を吹き込むため、たくさんのイラストや図面などを描き、 プロフィールや着ぐるみの設計などに携わりました。いちばん魂を注いだことは「可愛くなる工夫」でした。万博の開幕以降このキャラクターが じわじわと愛されるようになったことをとても嬉しく感じており、会場に来られた皆様といっしょに育てたキャラクターなのだと思っております。
芸能・スポーツ部門 HANA アーティスト
◆選考の理由
多様な個性の尊重やルッキズムへの提言、そして「ありのままの自分を愛する」というメッセージを活動を通じて届けたガールズグループHANA。とくに若い世代の価値観に大きな影響を与え、社会に新たな価値観を創造するきっかけとなりました。デビュー後もヒットを連発し、「Blue Jeans」が「オリコン週間ストリーミングランキング」で女性グループ史上初の9週連続1位となるなど、その存在感は大きなものとなっています。その行動は、純粋な人気だけでなく、多くの人々の心を動かし、未来へと続く行動の連鎖を生み出しました。
◆朝日新聞出版 木村恵子 AERA ブランドプロデューサー
HANAの皆さんが活動を通じて発信された多様な個性の尊重やルッキズムへの提言、そしてありのままの自分を愛するというメッセージは、特に若い世代の価値観に大きな影響を与え、社会に新たな価値観を想像するきっかけとなりました。その行動は純粋な人気だけではなく、多くの人々の心を動かし未来へと続く行動の連鎖を生み出しました。
◆HANA
わたしたちは、No No Girls という、これまで誰かに「No」を言われたり、自分で自分に「No」を突きつけてしまったり、それぞれがいろんな思いを抱えて、それでも夢を叶えるこのオーディションに挑戦しました。ありのままの自分を受け入れて愛すること、仲間にリスペクトを持って接することで、歌やダンスはもちろん、人としても成長することができたと思っております。これからもわたしたちは、まず自分自身がありのままを愛し続けられるよ
う、自分と向き合う時間を大切に歩んでいくと同時に、わたしたちの音楽を通して、気持ちを表現し続けること、挑戦の過程を隠さず見せることを大切にしたいと思います。
芸能・スポーツ部門 遠藤航 プロサッカー選手
◆選考の理由
遠藤航選手は、サッカー日本代表主将として、日本史上最強と言われるチームをまとめ、世界最速でW杯出場権を獲得し、来年に開催される本大会への期待を一層高めました。そして、所属する世界トップのクラブ・リヴァプールでは研鑽を重ね続け、クローザーという新たな形で、リーグ優勝を果たしたチームに大きく貢献しました。デュエルの勝負に絶対的な強さを発揮し、世界トップリーグを舞台に活躍する姿は、日本スポーツ界にパラダイムシフトを起こす存在となりました。
◆文藝春 松井一晃 秋執行役員 Number 編集局長 兼 ライフスタイル編集局長
遠藤航選手はサッカー日本代表キャプテンとして、歴代最強と言われるチームをまとめ、世界最速でワールドカップ出場権を獲得され、来年に開催される本大会の期待を一層高められました。さらに所属する世界トップクラブのリバプールでも研鑽を重ね続け、クローザー という新たな形でプレミアリーグ優勝を果たしたチームに大きく貢献されました。日本スポーツ界にパラダイムシフトを起こす存在だと考えております。
◆遠藤航
2025年を振り返ってみると、サッカー日本代表では、世界最速でワールドカップ 出場権を獲得できたこと、そしてリヴァプールでは、プレミアムリー
グ優勝に貢献できたことが、非常に印象に残っています。 このアワードは、社会を動かしているのは「一人ひとりの行動」というメッセージを掲げられていますが、僕自身の挑戦し続ける姿勢を体現できたんじゃないかと感じています。自分の行動が、これから何かを始めようとする人や、一歩踏み出す勇気を探している人々の、少しでも力強い後押しとなれば嬉しいです。 これからも世界の舞台で戦い続けます」とコメントを寄せました
芸能・スポーツ部門 村竹ラシッド 陸上男子110mハードル選手
◆選考の理由
今年8月に男子110メートルハードルで12秒92の日本新記録を樹立した村竹ラシッド選手。2025年東京世界陸上では、世界の表彰台に0.06秒差まで肉薄した走りで、日本中に大きな興奮と感動をもたらしました。レース直後に感情があふれ出す姿は、「ここまでほんとうに必死にやってきた者だけが示せる姿」であり、当たり前のことを高いレベルで実践する尊さを実感させ、社会をつなげ感動を呼び、「今年」のスポーツを彩る一つの象徴的なシーンでありました。村竹選手の行動が社会に感動と共感をもたらしました。
◆日本スポーツ協会 三宮恵利子 副会長
今年の8月に男子110mハードルで日本記録を樹立、2025年の世界陸上では表彰台に肉薄した走りで、日本中に大きな興奮と感動を与えました。レース直後の感情が溢れ出す姿は、ここまでほんとうに必死にやってきた者だけが知らせる姿であり、当たり前のことを高いレベルで実践する尊さを実感させ、社会をつなげ、感動を呼ぶ今年のスポーツを彩るひとつの印象的なシーンでありました。
◆村竹ラシッド
今シーズンは、かねてからの目標であった12秒台での日本記録樹立を達成することができ、来年以降も更なる記録の向上に向けて邁進していきたいと思っています。9月の東京世界陸上では、個人の結果はまったく満足いくものではありませんでしたが、たくさんの方に国立競技場に足を運んでいただいたこと、そして、陸上競技というスポーツに注目していただけたことは、とても嬉しく思っています。今後は、ロスオリンピックでのメダル獲得を目指していきたいと思っています。
学術・文化部門 鈴木俊貴 動物言語学者

◆選考の理由
長年鳥類の研究に取り組まれている鈴木俊貴氏は、シジュウカラの言語能力の証明という衝撃的な発見を成し遂げました。長年の自然観察から仮説を立て、それを検証した、まさにナチュラリストの本道ともいえる研究で、その内容を記述し、今年刊行されたエッセイを通じては、多くの人が科学本来の面白さを改めて認識する機会を生み出されています。鈴木氏の行動によって、「動物言語学」という新しい学問の創設、その新たな価値を生み出し、社会に広げられました。
◆国立科学博物館 篠田謙一 館長
鈴木さんは研究者として長年鳥類の研究を行っており、自然観察から仮説を立て、研究やエッセイを通じて多くの人が科学本来の面白さを改めて認識する機会を生み出されています。動物言語学という新しい学問の創設、新たな価値を生み出し、社会に広げられた鈴木さんの行動は、Public of The Yearの趣旨に最もふさわしいと考えています。
◆鈴木俊貴
ちょうど今から20年前、僕の研究はシジュウカラという鳥が、ほかの鳥と比べてほんとうにいろんな鳴き声を出しているといったことに興味を持ったのがきっかけでした。観察と実験を繰り返していくなかで、誰も知らない鳥たちの言葉の世界が見えてきました。2025年、「僕には鳥の言葉がわかる」という本を出版しました。これは僕の研究の集大成であり、この本のタイトルが当たり前になる未来に向けて、これからの研究とアウトリーチの両輪でがんばっていきたいと思っています。
学術・文化部門 王谷晶 作家
◆選考の理由
王谷晶氏の著書である小説『ババヤガの夜』は、世界最高峰のミステリー文学賞である英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門を日本人として初めて受賞する快挙を成し遂げました。ご自身の哲学である「曖昧」で親密な登場人物を描き、その独自の作家性と、はっきりとしたラベリングできない関係や人生を描く普遍的なメッセージが評価されました。また、同作がLGBTQ+文学の権威あるラムダ文学賞の最終候補に選出されるなど、作品のメッセージは言語や国境を超え、世界中の多様な読者の共感を獲得しました。
◆マガジンハウス 田島朗 執行役員 BRUTUS編集長
小説『ババヤガの夜』によって世界最高峰のミステリー文学賞である英国推理作家協会賞、ダガー賞を日本人として初めて受賞されるという快挙を成し遂げられました。この作品では、ご自身の哲学である曖昧で親密な登場人物を描き、その当時の作家性とはっきりとラベリングできない関係や人生を描く普遍的なメッセージが評価されました。また同作がLGBTQ+文学の権威であるラムダ文学賞の最終候補に選出されるなど、作品のメッセージは言語や国境を超え、世界中の多様な読者の共感を得ています。
◆王谷晶
(自分は)生来のなまけものでして、努力や積極性という言葉からは遠いところで生きております。お金に換えられるような技能もこれしかないので、見ること、読むこと、聴くことを心がけています。世の中にはまだ自分の知らないことや、理解の浅いことが山のようにあり、己が何も知らないということを自覚し、まずはまっさらの気もちで見聞き読むこと、というのがものを書いていくうえで大切なのかなと思っています。
学術・文化部門 袴田ひで子 再審無罪を実現した元死刑囚・袴田巖氏の姉

◆選考の理由
袴田ひで子氏は、58年前の一家4人殺害事件で死刑が確定していた弟、巖氏の無実を信じて潔白を訴え続けてきました。その活動が実を結び、2024年10月、巖氏の無罪判決が確定しました。このことは個人の救済にとどまらず、遅遅として進まなかった日本の再審制度のあり方を見直す議論を促しました。また事件当時、巖氏を犯人視する報道をしたメディアの責任を問うことにもなりました。半世紀にわたり、巖氏のために諦めず戦い続けたその行動は、多くの人を勇気づけ、社会を動かしました。
◆毎日新聞社 坂口佳代 執行役員編集担当
1966年の一家四人殺人事件で死刑が確定していた弟、袴田巌氏の無実を信じ、半世紀にわたり戦い抜き、2024年10月に無罪判決が確定しました。これは個人の救済に留まらず、日本の再審制度見直しを促し、社会を動かしました。また、事件当時、巌さんを犯人視する報道をしたメディアの責任も問うことにもなりました。その諦めないご活動は、パブリック・オブ・ザ・イヤーの趣旨に最もふさわしいと考えております。
◆袴田ひで子 再審無罪を実現した元死刑囚・袴田巖氏の姉
15歳から社会に出ていますが、これまで賞というものをもらったことがございませんでした。わたしの弟は死刑囚として47年7カ月、拘置所に収監されておりました。本日、このような賞をいただき、弟も喜んでいると思います。皆様の応援のおかげで、巌は助けていただきました。ありがとうございました。
企業・事業部門 藤本壮介 建築家 藤本壮介建築設計事務所 代表取締役
◆選考の理由
2025年日本国際博覧会の会場デザインという国家的な大事業において、藤本壮介氏は多様な人々が集まる場の「公共性」と「一体感」を徹底的に追求し大屋根リングを設計しました。当初の設計から、「多様性を分断につなげない」という強い意志のもと、世界のパビリオンを円環の中に収めることで、交流が生まれる設計を確立しました。藤本氏は、2025年を象徴する万博のシンボルである大屋根リングを通じて、社会を包括的につなぐという公共的な価値を創出しました。
◆日本経済団体連合会 久保田政一 副長・事務総長
2025年を象徴する万博のシンボルである大屋根リングを通じて、社会を包括的につなぐという公共的な価値を創出した藤本さんの行動こそが、Public of The Yearの主旨に最も相応しいと、企業・事業部門の審査員は考えております。
◆藤本壮介
万博の会場デザイン、そして大屋根リングを設計させていただきました。万博を盛り上げ、成功に導いてくださったのは、人の力であると感じております。ご来場いただきました皆様、関係者の皆様、メディアの皆様、そのほかほんとうに大勢の方々の力で、あれだけのことが実現いたしました。深く感謝申し上げます。また、ご来場いただき、あの場面を体感された若い方々、そして子どもたち。彼らがこの先の日本の、そして世界の未来を作っていくものだと思います。万博はその原動力のひとつになれたのではないかと考えております。
企業・事業部門 河合祐子 高知銀行 取締役頭取

◆選考の理由
今年、高知銀行の新たな頭取として河合祐子氏が就任。行内向けの発信や行員一人ひとりとの対話を重ねて組織の垣根を取り払い、高齢化や人口減少を始めとした地方の社会問題の改善に向けて力強いリーダーシップを発揮しました。また、全国で初めての地方銀行の女性頭取という、これからの日本社会における女性のロールモデルという意味でも、変革の先頭に立ち行動を重ねる河合氏の姿は、多くの方に勇気と希望をもたらしました。
◆読売新聞 滝田恭子 東京本社執行役員メディア局長
高知銀行の新たな頭取として、行内向けの発信や、行員一人ひとりとの対話を重ねて、組織の垣根を取り払い、高齢化や人口減少をはじめとした、地方の社会問題の改善に向けて、力強いリーダーシップを発揮されました。また、全国で初めての地方銀行の女性頭取という、これからの日本社会における女性のロールモデルという意味でも、変革の先頭に立ち、行動を重ねる河合様の姿が、多くの方に勇気と希望をもたらしました。
◆河合祐子 高知銀行 取締役頭取
まだ頭取になって日が浅いので、他の受賞者に比べて「これは」というような実績が積み重ねられていないというのが正直なところです。高知県は人口減少が著しいながらも、自然豊かで、人々が前向きに幸せに暮らす地域だと思っています。高知銀行の経営者として、地域の一員として、この賞をあげてよかったなと思えるような人になれるよう頑張っていきたいと思います。
企業・事業部門 井田奈穂 あすには 代表理事

◆選考の理由
「選択的夫婦別姓」について、国民の意識・社会の環境が変容しつつあるその背景には、あすにはの活動と、それらをけん引されてきた井田奈穂氏の行動の積み重ねがあります。意識調査レポートの発表や署名活動、様々な団体との連携など、積極的な活動を通じた社会への働きかけは、制度見直しの機運を高め、社会が前に進むための確かな土台を築くものとなりました。
◆朝日新聞 春日芳晃 東京本社ゼネラルエディター 兼 東京本社編集局長
意識調査レポートの発表や署名活動、様々な団体との連携など、積極的な活動を通じた社会への働きかけは、制度見直しの機運を高め、社会が前に進むための確かな土台を築くものです。
◆井田奈穂 あすには 代表理事
わたし自身、これまで氏名を二度変更した経験があり、その際に非常に辛い思いをいたしました。この問題が、基本的人権における人格権に関わるものであると気づいてから、行動を始めました。そして現在は全国に1,000人を超えるメンバー、登録者が集い、共に法改正をめざしております。本賞を大変光栄に、そしてうれしく頂戴すると同時に、どうか皆様にも、この問題について知っていただきたい、考えるきっかけにしていただきたいと思います。
―――そのほかの珠玉のコメントは、公式サイトをチェック↓↓↓
https://prtimes.jp/public-of-the-year/
最後に、PR TIMES 三島映拓 取締役の想いが、印象的だ。
PR TIMES 三島映拓 取締役「ニュースのヘッドラインを誰かの行動・活躍でいっぱいにしたい、ポジティブな循環で社会を前に進めたい」

「Public of The Year」主催 PR TIMES 三島映拓 取締役は、このアワードに込める想いをこう伝えた。
「ここ最近は事件、事故、スキャンダルなどに関心が奪われてしまっているなかで、ほんとうは誰かの行動によってわたしたちの生活は支えられています。
誰かの活躍によってわたしたちは勇気をもらえます。
ニュースのヘッドラインを誰かの行動・活躍でいっぱいにしたい、ポジティブな循環で社会を前に進めたい。
これが当社の願いであり、信念であります。
そのような象徴をたたえる Public of The Year を、今後とも末永く続けていきたいと思っています」

