超少子高齢化、ドライバー不足、“止まってくれない事情”、さらには謎の暴走事故まで―――。

ニッポンのタクシー界隈は、高齢化が進む地域の移動手段などで高まるニーズに反比例するように、“限界”すれすれに立たされてる事業者も多い。

そんないま、自動運転で克服しようという“連合アクション”が徳島県で動き出した。

自動運転タクシー 徳島発 モデルケースに

組み合ったのは、徳島県、日本電気(NEC)、電脳交通、旅サポートきんときタクシー。

4者は、徳島県鳴門市西部エリアで、2月6日~3月31日の2か月にわたって自動運転タクシーを実証運行する。

徳島県は交通事業者・行政関係機関などとの総合調整、NEC は事業の企画・運営、自動運転に関するハード・ソフト、遠隔監視・運行管理サービスの提供、電脳交通は配車システム「DS」と連携した運行・配車オペレーションの提供、自動運転車両の遠隔サポート、きんときタクシーは車両乗車、走行ルート提案、運行可否判断、現場トラブル対応などを担う。

初日には、後藤田正純 徳島県知事、橋本裕 NEC 執行役 Corporate EVP、近藤洋祐 電脳交通代表取締役社長、山室真一 きんときタクシー社長、Han Ji-Hyeong Autonomous A2Z Co., Ltd. Chief Executive Officer 、明石直也 国土交通省四国運輸局自動車技術安全部自動車技術安全部長、岡田理絵 徳島県議会議員、原徹臣 徳島県議会議員、古野司 徳島県議会議員、小泉憲司 鳴門市政策監らがテープカット、全国のモデルケースになることを期待し、自動運転タクシー運行をスタートさせた。

通常のタクシーと自動運転タクシーを同一の配車センターで統合的に管理

自動運転タクシーの運行エリアは、きんときタクシーの走行実績が多い鳴門市西部から徳島阿波おどり空港まで。

道路運送車両法にもとづく自動運転レベル2で運行。将来的に、徳島県内における自動運転レベル4の導入をめざしていく。

今回の実証運行の特徴は、NEC の自動運転サービスプラットフォームと電脳交通が提供する配車システム「DS」を連携させた、ハイブリッド型の運行管理モデルにある。

これにより、通常のタクシーと自動運転タクシーを同一の配車センターで統合的に管理できる、日本でも先進的なオペレーション体制を実現させる。

運行管理にあたっては、自動運転車両が加わっても既存の業務プロセスを大きく変えることなく、限られた人員でも効率的な業務遂行が可能になるのがポイントだ。

4者は、この実証運行を通じて、地方タクシー会社における自動運転タクシー導入モデルの確立をめざしていくという。

兼松と A2Z の自動運転システムを採用

中核となる自動運転システムは、兼松と Autonomous A2Z Co., Ltd.(A2Z)のユニットを採用。

兼松は2025年8月、韓国でトップの自動運転技術を持つA2Zと、日本およびグローバル市場への共同展開に向けた覚え書を締結し、今回が日本国内の公共交通の実証として搭載された初めてのケースに。

クルマは、A2Z の自動運転システムを搭載した現代自動車(Hyundai ヒョンデ)「IONIQ5」がベース。

A2Z は、グローバル市場で将来的な自動運転専用プラットフォームの構築をめざし、韓国内の自動運転許可地区17地域の中14地域で累計約90万キロを超える実証走行(2025年12月実績)を達成している。

自動運転レベル4運行を見据えて実証

今回の自動運転タクシー実証運行では、電脳交通の配車システム「DS」と連携し、自動運転車両への配車指示を実行。

利用者は通常のタクシーと同様に電話で配車を依頼でき、電脳交通が運営するタクシー配車に特化したコミュニケーションセンターが電話注文の受付を担う。

受け付けた配車情報はシステムを通じて自動運転車両へ伝達され、スムーズな運行を実現させる。

また、安全性の確保、将来的な運行形態の高度化を見据え、コミュニケーションセンター内に設置した自動運転遠隔監視センターにおいて、車両の走行状況や異常の有無をモニタリング。

同実証運行は、自動運転レベル2で実施し、遠隔監視は運行上の必須要件ではないものの、将来的にドライバーが乗車しない自動運転レベル4での自動運転が広まることを見据え、運行状況を遠隔で支援できる体制の構築をめざし、その有効性や運用方法について検証していく。

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