佐賀県佐賀市に拠点を置くeスポーツチーム「ALBA E-sports SAGA」を運営する ALBA と木村情報技術(ともに佐賀県佐賀市)は、世界で活躍できる選手を育てる「ALBA JAPAN SERIES CHAMPION SCRIM featuring fortnite」をスタートさせた。

ALBA E-sports といえば、世界中に5億人以上のファンがいる“生き残りバトルゲーム”「フォートナイト」のeスポーツ競技で、2年間で5度のアジアチャンピオンシリーズを制覇した2022・2023年アジア代表チームとして知られる。

1stサーバーマッチはアジア大会決勝レベルの観ごたえ

新たに始まる、誰でも参加できる育成大会「ALBA JAPAN SERIES CHAMPION SCRIM featuring fortnite」の「SCRIM」(スクリム:練習試合)には、最もレベルの高いマッチ(1stサーバーマッチ)はアジア大会決勝レベルの見ごたえのある試合になる点にも注目。

ALBA JAPAN SERIES CHAMPION SCRIM featuring fortnite 大会プレシーズンでのライブ配信同時視聴者は5000人超え、9月5日現在では6万1000視聴を超え、いまも注目を集めている。

―――そんな「ALBA E-sports SAGA」を率いるALBAと木村情報技術の代表のほか、フォートナイト世界大会(2023 FNCSグローバルチャンピオンシップ)日本代表選手で「ALBA JAPAN SERIES CHAMPION SCRIM featuring fortnite」プロジェクトに賛同する6名と、eスポーツへの深い知識と理解を持つ柔道家・高藤直寿選手がアンバサダーとして登壇し、新プロジェクトへの意気込みや想いを語った。

「スポーツとしての社会的地位向上」をめざし始動

近年、eスポーツは日本国内でも急速に人気を増し、2022年のeスポーツ国内市場は前年比約1.5倍の116億円(日本eスポーツ連合 推計)にのぼり、 国内eスポーツファン数や競技人口も増加しているいっぽうで、依然として「ゲームの延長」という認識・イメージから抜け出せないでいる部分もある。

こうした風潮を打破し、選手達自らが主体性を持って取り組む、eスポーツの「スポーツとしての社会的地位向上」を促進し、プロ選手・社会人として成長するために、この新プロジェクト「ALBA JAPAN SERIES CHAMPION SCRIM featuring fortnite」が始動した。

ALBA E-sports所属 ポルス「人生のスクリムにしてほしい」

発表会見でALBA E-sports所属 ポルス プロジェクトリーダーは、「本大会に ALBA E-sports が込めた思いは、『人生のスクリムにしてほしい』ということです」と伝え、こう伝えた。

「ALBA JAPAN SERIES CHAMPION SCRIM featuring fortnite は、プレイ技術だけでなく、参加する選手たちに多くの学びを提供する場として育てていきます。

いままさに、若い選手たちにプロとしての意識が芽生え始め、フォートナイト競技は大きく変わりつつあります。

ALBA JAPAN SERIES CHAMPION SCRIM featuring fortnite をきっかけに、日本を元気にする、若者のリーダー的存在が生まれてくることを願っています」(ポルス)

リテラシー教育やセカンドキャリアを見すえた教育・体験も

いよいよ始まる ALBA JAPAN SERIES CHAMPION SCRIM featuring fortnite 大会は、約2年間 ALBA 社が手がけた育成の舞台「スクリム」の集大成。フォートナイト競技選手たちは同大会を「新たな時代の幕開け」とも感じている。

ALBA の選手育成は、競技の力を養うことにとどまらず、パートナー企業の木村情報技術(画像:木村隆夫 代表取締役)とともに、選手たちのリテラシー教育やセカンドキャリアを見すえた職業体験・資格取得サポート・各種研修等をはじめ、さまざまな教育をこの育成プロジェクトのなかで実現させていく。

eスポーツ以外の社会経験、学ぶことの大切さを

直近では、コントローラーでの競技を得意とする PAD 選手が、ALBA(画像:田原知明 代表取締役)のサポートによりドローン操縦士の資格を取得し、その操作技術の高さで講師らを驚かせた。

また、実際に仕事を受けて金を稼ぐという体験を通じて、eスポーツ以外の分野でも社会経験を積み、学ぶことの大切さを理解させることも重要視しているという。

支えてくる人に感謝を伝えプロシーンが育つ

フォートナイト2023年世界大会アジア代表 Stain 選手は、「これは自分にとって大きなチャンスなんだ」と。

1stサーバーマッチに参加する場合、強さだけではなく、インタビューに対応するなど、ファンとの距離を縮める施策に協力することが求めらる。

こうしたファンとの醸成を認識しはじめた Stain 選手は、ALBA との対話のなかで、選手たち自身がファンを大切にし、支えてくる人に感謝を伝えることでプロシーンが育っていくことを理解しはじめ、積極的に協力していくようになったという。

「世界で勝てる日本選手を育てる」

eスポーツ事業も手がける木村情報技術は、これまでもeスポーツチーム「ALBA E-sports」をサポートし、現在は ALBA のパートナー企業として、eスポーツ競技の配信をメインにサポート。

観戦中の選手たちの顔がリアルタイムに画面上に表示され、より親近感を持って観戦できるとファンから好評を得ている。

また、「ALBA JAPAN SERIES CHAMPION SCRIM featuring fortnite」大会に対してもその想いに強く共鳴し、九州地区のチームを支援し、大会の運用面でも協力するなど、積極的にサポートしていくという。

―――「世界で勝てる日本選手を育てる」。木村情報技術は、この育成舞台「ALBA JAPAN SERIES CHAMPION SCRIM featuring fortnite」大会を支援するため、企業数社が協力し全国に7つのチームを新設、地域対抗戦などを展開しさらなるヒートアップを加速させていくという。

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