アイデアを考えるのが好き。つくるのが好き。
そんな大学生を、応援したい。
私たちエプソンは、自然あふれる信州で ものづくりを続けてきました。
大自然には、さまざまなひらめきの種が隠れています。
思わぬヒントと出会うことで あなたの発想はもっともっと広がるはず。
大自然から、ひらめきを。
―――そんな想いから立ち上がったコンテストが、『Epson Nature Idea Award』。
セイコーエプソンは、大学生・大学院生の発想力や創造力を発揮する場としてアイデアコンテスト『Epson Nature Idea Award』を初開催し、12月22日にエプソンスクエア丸の内で最終審査会と授賞式を開催した。
グランプリは「植物の腺鱗を利用した虫除けストラップ」
最終審査会では、応募作品のうちファイナリストの10組がプレゼンテーション。
4名の審査員による審査の結果、グランプリは釜田陽光さん(京都大学)の「植物の腺鱗を利用した虫除けストラップ」に。
京都大学 釜田陽光さんは、「いま、植物の基礎の研究をしていますが、応用の面でアウトプットする機会がなかったなかで、『Epson Nature Idea Award』は良い機会になりました。長野県諏訪市の出身で、自然のなかで育ってきたことがうまく生かせたと思います」と。
また太刀川英輔 審査員長(デザインストラテジスト)は、「自然からヒントを得たアイデアという本アワードの趣旨を反映させ、デザイン面やプロダクトとしての実現性という観点も考えたユニークなアウトプットで、全体的なバランスが良かったと感じました」と評価した。
審査員は、藤原麻里菜 コンテンツクリエイター、セイコーエプソン 小川恭範 代表取締役社長、同 市川和弘 執行役員/技術開発本部長 地球環境戦略推進室長。
太刀川英輔 審査員長「大事なのは、変化に挑戦」
「以前からデザインという出来事そのものが、生物の進化のような現象を人間がどこかのタイミングで再現できるようになったものだと考えていました。
進化にはエラーと選択の繰り返しが不可欠ですが、作品の中には役に立つかはわからないけれどユニークなものもありました。
参加者にとって大事なのは、変化に挑戦したこと。そして他の作品を通して選択の方向を感じたことです。
これを続けていけば、今日よりもはるかにすごいものをいつかつくるでしょう。
そういうマイルストーンとして、この賞が彼らの1ページに刻まれるといいなと思います」
藤原麻里菜 審査員「空想だけで終わらず」
「いまある機械などは自然から着想を得ているものが多いので、『Epson Nature Idea Award』では好奇心をくすぐられるような面白いアイデアが出てくることを期待していました。
実際にファイナリストのプレゼンテーションを聞いて、皆さん考え方が柔軟で、興味のあるものに突き進んでいるなと感じました。
自分の好奇心からアイデアを生み出し、これなら社会問題を解決できるかもと柔軟に考えている感覚を受けました。
審査は僅差でしたが、私が選んだ審査員賞の作品は『絶対あのアイデアが良い!』といって選びました。
学生さんには今後、アイデアだけでなくプロトタイプをつくるなど、空想だけで終わらず自分でどんどん手を動かしてつくってみてほしいなと思います」
小川恭範代表「あらゆる可能性を広げる一助に」
「本アワードは、学生の皆さんがアイデアを考えたり、ものづくりを楽しんだりすることを応援したい、という思いからスタートし、今回、初開催に至りました。
全国の学生から多くの作品をご応募いただき、どの作品も興味深く、豊かな発想に驚かされるものばかりでした。
本アワードでの経験を通じて、学生の皆さんが発想力や創造力を伸ばすきっかけになればと思っています。
今後もエプソンは、本アワードを含め、学生の皆さんのあらゆる可能性を広げる一助として、課題解決・機会提供などのサポートを続けてまいります」
市川和弘執行役員「技術力を磨き自然環境との調和を」
「どの応募作品からも、学生の皆さんの柔軟な着眼点、自然から多様な価値に変換する想像力を感じました。
ユニークで面白い作品ばかりで、新たな気づきや刺激を得ることができました。
エプソンは自然に恵まれた信州に創業し、技術力を磨き自然環境との調和を日々追求しています。
学生の皆さんにもぜひ「大自然」に目を向けていただき、ともにその可能性や価値を見いだしていけたら幸いです」
注目の受賞作品たち
グランプリ
受賞者:釜田 陽光さん(京都大学)
作品名:植物の腺鱗を利用した虫除けストラップ
作品説明:腺鱗のように虫除け成分を空気中に広げるストラップ
エプソン賞
受賞者:藤原 聡実さん(岩手大学)
作品名:見守りコウモリ君
作品説明:コウモリが超音波で獲物を認知するように、人の行動を探知し、見守る装置
審査員賞(太刀川 英輔氏選定)
受賞者:中野 和真さん(東京大学)
作品名:生物を模した物質回収装置
作品説明:カニのように海中のゴミや資源を回収する装置
審査員賞(藤原 麻里菜氏選定)
受賞者:樅山 大耀さん(芝浦工業大学)
作品名:無数の情報から心を守る −食虫植物より−
作品説明:虫を素早く捕食する食虫植物のように、SNSでのネタバレを防止する帽子
優秀賞
受賞者:菅谷 百花さん、菅谷 栞奈さん(慶應義塾大学)/作品名:PUFFBAG
受賞者:古屋 明日菜さん、北澤 のどかさん(信州大学)/作品名:イキイキにっ木
受賞者:江端 翔子さん(長岡造形大学)/作品名:おくるみベッド
受賞者:森本 志音さん(中央大学)/作品名:空気を見える化
受賞者:大山 優さん(東京理科大学大学院)/作品名:落ち着クライト
受賞者:進 聡一郎さん(九州大学)/作品名:ダンゴムシベッド
―――エプソンが開催したアイデアコンテスト『Epson Nature Idea Award』は、学生の発想力や創造力を発揮する機会として開催。
同コンテストでは、エプソンが自然豊かな信州でものづくりを続けてきたことから、大自然とともに生まれるアイデアの可能性を信じ、「自然からヒントを得たアイデア」をオンラインで募集。多数の応募の中から10組のファイナリストを選出し、各賞を決定した。