北陸線の伝統特急 雷鳥 いま サンダーバード や、しらさぎ からみる北陸新幹線 高架橋。

福井鉄道の電車を追い越す特急サンダーバード、北陸新幹線 高架橋の下を行く特急しらさぎ……。

―――こうしたシーンは、2024年3月の北陸新幹線 金沢~敦賀 延伸開業から出会えなくなるけど、その10倍、いや20倍、多彩なアクセスと新しい福井旅時間が生まれる!

芦原温泉駅からのびていた国鉄 三国線の跡

たとえば芦原温泉駅もそう。

北陸新幹線もとまる芦原温泉駅は、北陸新幹線 金沢~敦賀 延伸区間の福井県内最北端駅。

ここ芦原温泉駅で電車を降りたら、まずチェックしたいのが、在来線ホーム金沢方面。

モーターカーなどの保線車両や、安治川口駅常備のチキがいる保線ヤードの先に、きれいに海側へ向けてカーブする線路がみえる。

これ、ここ芦原温泉駅(当時は金津駅)から海側へ向けて三国港駅のびていた国鉄 三国線の跡。

1972(昭和47)年に廃止され、そのわずかな痕跡が、ここにある。

三国港駅の眼鏡橋(登録有形文化財)は実は……

ちなみにこれが現在の三国港駅(みくにみなとえき)。

えちぜん鉄道 三国芦原線 の終着駅で、ここにかつて、国鉄 三国線 の電車も乗り入れていた。

ちなみにちなみに、三国港駅の眼鏡橋(登録有形文化財)は、もともとこの上を線路が敷かれていて、画面左側へ行くと東尋坊口駅があった。

このあたりのすべての線路が、旅客輸送のほかに、三国港から水揚げされた魚介類や船便荷物・物資を北陸線から先へと運ぶ役を担っていた。その逆も。

芦原温泉駅の南、北陸新幹線の謎のシェルターの正体は?

三国港での楽しい“福井の海時間”にいく前に、北陸新幹線の要塞シェルター あわら除雪基地に立ち寄って、シュールな見学時間を体感するのもあり。

この あわら除雪基地 のまわりを歩いた時間は、過去記事をチェック↓↓↓

◆福井県の旅 過去記事
https://tetsudo-ch.com/tag/fukui

さあ、京福バスで名湯 芦原温泉のあったかぽかぽか時間へ

北陸新幹線 北陸線 芦原温泉駅と東尋坊を結ぶ京福バス 東尋坊線 85・97系統で、えちぜん鉄道 三国芦原線 あわら湯のまち駅へ。

(京福バス 東尋坊線 時刻表:https://bus.keifuku.co.jp/rosen-list/rosen-time/85/)

芦原温泉「あわら温泉 湯のまち広場」で、ゆっくり足湯に浸る時間も、いいなあ。

―――足もとから身体をぽかぽかにしたら、こんどはさあ、福井の絶景、東尋坊へ。

福井の絶景代表、世界三大奇勝 東尋坊へ

そしていよいよ、福井の自然がつくる絶景―――東尋坊へ。京福バス 東尋坊線 85・97系統で。

日本の天然記念物、世界三大奇勝などに指定されている、約1kmにおよぶ大規模な柱状節理―――東尋坊。

陸から見れば、複雑な形の岩が織り成す足がすくむほどの断崖絶壁に圧倒されるし、海上から見上げれば、岩肌が押し迫ってくるような雄大さに息を呑む……。

この景色をみないで、福井の旅は終えられない。

坂井市龍翔博物館から見下ろす眺めも、絶景

そして、東尋坊の高台から下りてきて、三国港駅の西にある、坂井市龍翔博物館(旧みくに龍翔館)もハズせない。

明治時代の龍翔小学校の外観をなす坂井市龍翔博物館(旧みくに龍翔館)は、日本海をのぞむ丘の上に建つ五層八角形のユニークな洋風建築の博物館。

ここの4階からの眺めは、東尋坊とはまた違う美しい福井の絶景だから、ここもゆっくりめぐってみて。

かつて2面3線のホームがあった三国港駅、その名残

えちぜん鉄道 三国芦原線 三国港駅はいま、山側に1面のホーム・駅舎をもつ。

駅舎がある側は、かつての国鉄 三国線の構造物を更新したもの。

もともとは、海側にもう1面ホームがあり、2面3線をつくっていた。

下校中の女子高生が歩く“高さ”が旧ホーム。いま海側の線路は消え、駐車場などに転用されてる。

そして、線路は三国港駅の先で、地味にぷつんを切れている。この先ももう少し線路があったようなカーブが……。

北陸新幹線の車内で味わう“三国うまいもん”をゲット!

そしてここから、三国港の“うまいもん探訪”の時間へ。

道の駅 みくに で、三国港でとれたばかりのアオリイカの天ぷらや塩辛、福井名物ソースカツ・水ようかん、そして地元とれたてトマトなどを買い込んで。

―――どれも、うんんんんんまい! 北陸新幹線の車内でいただくトマトもぴちぴち。アオリイカ天ぷらやソースカツは北陸新幹線 車内販売(こちらはまだまだ健在!)のビールといっしょに。いやマジ最高これ!

ごちそうさま。福井。またすぐ行く。北陸新幹線 金沢~敦賀 延伸開業の前に、消えていくシーンを追いかけるのもいいし、新幹線が開業してからの多彩なアクセスを楽しむのも、アリ。アリあり!

そこで! こうした鉄道好きが唸る物件がいっぱいの福井へ行く関西の人たちに朗報!

(地図出典元:福井県)

そこで! こうした鉄道好きが唸る物件がいっぱいの福井へ行く関西の人たちに朗報!

福井県越前市が11月末更新で公開している情報によれば、「越前たけふ駅⇔関西・中京 主要駅の乗車にかかる料金」は、北陸新幹線 金沢~敦賀 開業の前後で、その差は-180~+260円という。ここから福井県越前市の情報を引用↓↓↓

越前たけふ駅⇔関西・中京 主要駅の乗車にかかる料金

北陸新幹線敦賀駅乗換え+特急「サンダーバード」
越前たけふ・京都間 4,710円 (開業前の特急直通 JR武生駅 4,700円 開業後との差+10円)
越前たけふ・大阪間 6,070円 (開業前の特急直通 JR武生駅 5,810円 開業後との差+260円)
(大人、普通車指定席・通常期、片道)

北陸新幹線敦賀駅乗換え+特急「しらさぎ」
越前たけふ・米原間 3,340円 (開業前の特急直通 3,250円 開業後との差+90円)
越前たけふ・名古屋 5,630円 (開業前の特急直通 5,810円 開業後との差△180円)
(大人、普通車指定席・通常期、片道)

(引用終わり)

―――これなら、在来線の伝統特急と、最新の北陸新幹線の乗り心地を体感しながら、敦賀でゆっくり乗り換え&観光を楽しむ“福井旅時間”が、できるね!

越前がに、セイコガニ―――福井の絶品の旬は始まったばかり。この冬は、北陸新幹線開業前の景色を楽しみながら、特急サンダーバードで、行ってみて!

◆福井県公式観光サイト ふくいドットコム
https://www.fuku-e.com/

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