カネカは5日、東京都港区の青山グランドホールで「還元型コエンザイムQ10」事業戦略・新商品発表会を行った。イベントにはモデルの知花くららさんも登壇、「肌のうるおい」や「ストレス」に関するトークセッションを繰り広げた。
世界で唯一酵母発酵技術を用いて「還元型コエンザイムQ10」を製造するカネカ。2001年にサプリメントとして使用可能になり、2004年に化粧品への添加が認可されると、テレビ番組の紹介も大ブレークを遂げた。ここ10年の動きを見ると、トータルで146%の伸びを示し、米国を中心としてグローバルに販路を拡大している。
最近の注目商品は「わたしのチカラQ10ヨーグルト」だ。気軽に「還元型コエンザイムQ10」を100mg摂取できる商品で、累計出荷数は1000万本を超えている。化学メーカーとしては異例のヒット商品といえる。
11月5日からは1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)のセブンイレブンで新商品「わたしのチカラ Q10ヨーグルト うる肌ケア・ストレス ドリンクタイプ」を発売。「肌のうるおいを保つのに役立つ」「一時的なストレスの改善に役立つ」という2つの機能性表示を取得しており、美容や健康への意識の高い女性層に訴求しそうだ。
カネカのFoods & Agris Solutions Vehicle 乳製品開発 Strategic Unit 販促企画チーム チームリーダーの天川隼人さんによれば、スキンケア市場とインナーケア市場には非常に大きなギャップがあるという。
2023年度の肌対策市場を例にとると、スキンケア市場の1兆1,547億円に対しインナーケア市場はわずか224億円だ。ここに参入しようとしのぎを削る企業も多く、身体の内側から美容・健康をケアするタイプの商品は、今後さらに販路を拡大していくものと見込まれる。
モデルの知花くららさんはトークセッションの中で実際に試飲して「スッキリしていて飲みやすい」と感想を述べ、海辺の町への移住や二級建築士試験など最近の出来事に触れながら、ストレスとの付き合い方を語った。