いまこそ、ニッポンのワインに会いに、山梨へ―――。
日本を代表するソムリエ 田崎真也がプロデュースするワインレストラン「わいわい Y-Wine」で、あらためてそう感じた。
2月初旬、山梨県でいまもっとも注目されているワインと、そのワインにぴったりマッチする絶品ごはんを堪能する時間を得た。
そのときの第1回レポートがこちら↓↓↓
特急かいじ で1時間半、世界が注目するワイナリーの地へ
「甲州ワイン愛」を山梨ワイン県 田崎真也 林真理子 長崎幸太郎知事らが熱く語る
https://tetsudo-ch.com/10043639.html
しかも、山梨発ワインも絶品ごはんも、田崎真也のセレクト。
会場には、ワイン県知事で山梨県知事の長崎幸太郎知事、山梨市出身の作家 林真理子(ワイン県副知事)、そして 田崎真也(ワイン県副知事)も駆けつけ、いま最も注目されている山梨ワインと絶品ごはんを確かめた。
今回は、その2品目。甲州きいろ香を体感できる「シャトー・メルシャン 岩出甲州きいろ香 キュヴェ・ウエノ」。そして、「ほうとうのエッセンスを感じるフェットチーネ」。
田崎真也「枯れ葉系の香りのワインは、出汁を使った料理との相性がいい」
「上野園のシングルヴィンヤード、単一の畑からから生まれたキュヴェ・ウエノの18年産です。同じ甲州ブドウのワインでも、畑の場所によって風味が異なるため、ブレンドしているが、これは個性のはっきりした上野園の甲州ブドウだけでつくったという意味合いです」
「とくにこの“甲州きいろ香“は、グレープフルーツ系の香りがよりはっきりと感じられるのが特徴です。甲州ブドウは白ではなく灰色系ブドウ。白いブドウでつくるよりも酸味の柔らかな白ワインになる。枯れ葉系の香りのワインは、出汁を使った料理との相性がいい」
「おいしいほうとうは、山梨県に行っていただいて食べてもらうのが一番。でもなんとかほうとうを再現したいと思いまして、手打ちのフェトチーネにカボチャを練り込み、ベーコンで風味づけ。チーズと卵のカルボナーラソースに、味噌を効かせました」
「これが甲州のまろやかさ、後味に感じる、ほんのり苦味をともなう枯れ葉の風味と、非常に相性がいいと思います」
「最初この店を頼まれたとき、山梨には海がないからどうやってメニューを考えようかなと思いましたが、探してみるといろんな川魚が採れるんですね」
「イワナがあり、ヤマメがあり、ワカサギもいます。最近は養殖も盛んで、ワインうなぎというのもあります。メニューを考えるときは、まず、そのワインをソースにしたらどんな味になるだろうか、そのソースにはどんな料理が合うかな、と考えます」(田崎真也 ワイン県副知事)
―――E353系あずさ かいじ で行く早春の甲州。行きたいときにさっと旅立てて、都心から多摩、甲府盆地へと遷り変わる車窓を愛でながら1時間ちょっと。世界中が注目する甲州ワインの旅へ……。
気になる人は、「富士の国やまなし」公式サイト(https://www.yamanashi-kankou.jp/index.html)へ。いますぐ出発しても、東京から特急で1時間半だから。いつでも。