柔道 野村忠宏、競泳 萩原智子、バドミントン 小椋久美子。

世界を転戦し、これまで数々の成績結果を残してきた日本代表アスリートたち。彼らの「本番に備えた食事」とはなにか――――。

武田コンシューマーヘルスケア、帝人、東亜薬品工業、森永乳業が参画する「大腸活コンソーシアム」は9月23日、「みんなと食べる! 大腸活テーブル」オンラインランチ会を開催。

柔道 野村忠宏、競泳 萩原智子、バドミントン 小椋久美子も参加し、試合本番前の勝負メシを紹介しながらランチ時間を共有した。

今回のキーワードは、彼ら金メダリストにかけて、大腸で重要な菌の「菌メダルをめざす」ということで、まず柔道 野村忠宏から「大腸活で菌メダルめざして!」とかけ声のもと、一般参加者約160人がいっしょにガッツポーズで、「いただきます」。

いっしょにランチ時間を共有(共食)しながら、トップアスリートの勝負メシに耳を傾けた。

柔道 野村忠宏「生麺うどん、お粥、ヨーグルト」

柔道 野村忠宏の朝食メニューは、妻が食事管理する手づくりメニュー。

「試合当日の朝食メニューです。海外でも持っていけるレトルトを重宝していました。試合までは体重制限していますし、当時は体重測定の3時間後には試合が始まるので、急にたくさんは食べられません」

「生麺うどんは、学生の全国大会で初めて優勝したときにたまたま食べていたので、それ以来ゲン担ぎのひとつとして試合当日の朝はうどんを食べるようにしていました。ちなみに、きょうのランチは鮭、きんぴらごぼう、豆腐キムチ、モロヘイヤ、豚汁で和食メニューです」(野村忠宏)

競泳 萩原智子「海外遠征は飲むヨーグルトを」

競泳 萩原智子は、消化を意識したメニューを紹介。

「海外遠征に行くときは、スーツケースの半分くらいは羊羹を詰めていました。また、飲むヨーグルトを摂っていました。羊羹とカステラは消化によくて早くエネルギーになるし、なにより甘いものが好きなのでよく食べていました」

「おにぎりを食べるとき、海苔は消化にそんなによくないので、あえて巻かずに食べていました。お味噌汁もわかめなど海藻類は避けて汁だけ飲んでいました」(競泳 萩原智子)

バドミントン 小椋久美子「白米、とろろ、お肉」

バドミントン 小椋久美子は、管理栄養士から教わったノウハウを紹介。

「当時の専属の管理栄養士が、試合の1週間前から必ず小鉢にとろろを入れてくれました」

「豚肉はビタミンB群が豊富で、お米など炭水化物といっしょに摂るとエネルギーとして燃えてくれると教わってからは、白米とビタミンBを合わせて食べるよう意識しています」

「また疲れたときは梅干しなどのすっぱいものを摂ったり、体調が悪い時は消化がよいものにチェンジしていくなどは、でも実践していますね」(バドミントン 小椋久美子)

――― 彼らトップアスリートの食事に必ずあるのが、ヨーグルト。

そう。きょう9月26日は「大腸の日」ということで、あらためて「全身の健康を担う」という大事な器官、大腸から免疫力アップするためのノウハウも共有。そのポイントが……。

大腸から免疫力アップ! ビフィズス菌や酪酸菌、水溶性食物繊維が重要

腸活研究所 管理栄養士 前川講師は、大腸の最新研究について「最新の研究から、大腸には腸内フローラと呼ばれるたくさんの腸内細菌がすんでいて、免疫系や消化器、代謝や心の問題などと関係し、全身の健康の要となる大切な器官であることがわかってきました」と語る。

「とくに免疫力が気になるこれからの季節。大切になるのが、全身の健康の要である大腸のケア。大腸ケアによって、短鎖脂肪酸が生み出されます。短鎖脂肪酸は、悪玉菌の増殖を抑えてくれたり、全身の健康に影響するスーパー物質です」

「そのために必要なのが、ビフィズス菌や酪酸菌などの善玉菌と、そのエサである水溶性食物繊維を補う食事。ちなみに9月26日は大腸を考える日として記念日制定されています」

最新研究結果「腸内フローラがストレスやダメージから守ってくれる」

腸活研究所 管理栄養士 前川講師はこう続ける。

「腸内細菌の研究はここ数年で飛躍的に進展していて、運動パフォーマンスとの関連も徐々に明らかになってきています。トップアスリートの腸内フローラを調べた最新の研究では、ある腸内細菌が運動の持続力に影響する可能性があるという報告もありました」

「そのほか、トップアスリートの腸内フローラは、一般の人と比べて腸内細菌の種類が多く多様性に富んだよい状態であるということも分かってきています」

「競技で激しい運動やそれにともなうストレスで筋肉や内臓にダメージが溜まりやすいアスリートの身体を、多様性に富んだ腸内フローラがそれらのストレスやダメージから守ってくれていると考えられています」

「今後も腸内フローラと運動の関係が明らかになってくれば、さらにいいパフォーマンスをするためには、まず大腸を整えるということが大切になってくるのではないかと思います」(前川講師)

――― ということで、大腸から免疫力をアップするために重要なのは、ビフィズス菌や酪酸菌を含む食品を積極的に摂ること、加えて、こうした善玉菌(ビフィズス菌や酪酸菌)のエサになるイヌリン(水溶性食物繊維)を含む食品・食材を組み合わせて摂ること。

今回の「みんなと食べる! 大腸活テーブル」オンラインランチ会では、トップアスリートや先端研究現場からのアドバイスを聞きながら、あらためてビフィズス菌や酪酸菌と、そのエサになるイヌリン(水溶性食物繊維)が大事であることを、共有した。

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