あの新宿西口にあったボンベイが、ボンベイが、ボンベイが、代々木駅前に復活し、食欲をかきたてるカレーの香りと、ワインを照らす明かりが灯った……。ファンは涙、涙、涙。奇跡の復活に拍手、拍手、拍手。
新生ボンベイは、代々木駅西口(代ゼミ側)を出て右、小田急の踏切へむけて歩いてドトールのV字路を左へ入ったところにある。
むかしと違うのは、昼と夜とで異なる表情をみせる点。昼はなつかしい新宿ボンベイをそのままに本格インドカリーをランチで。
夜は、タンドール料理をあてに、自然派ワインやチャイカクテル、クラフトビールなどのアルコールで、ぽわっと。ぽわっと。ぽわっと。
店内に入ってみると、旧新宿ボンベイを想わせる家具で囲まれて、しあわせ。ってことで、さっそくボンベイの味を試してみたわけ。
旧新宿ボンベイで働いていたインド人シェフを含むスタッフが再集結してるし!
復活した新宿ボンベイ、実食!!
この日は老若男女いろいろな人たちが駆けつけ、みんな実食! 新生ボンベイを呑んで食べて試してみた女子のストレートなコメントをここに。
◆バターチキン…骨なしタンドリーチキンの香ばしさとトマトたっぷりの甘くてクリーミーな味わいは、新宿ボンベイ時代からながく受け継がれた伝統の味。
◆ボンベイ・ラムカリー…「東京スパイス番長」の一員、シャンカール・ノグチ氏オリジナルレシピ。ほんのり酸味の効いたとってもスパイシーなカレーにホロリとやわらかなラム肉がゴロゴロ。辛い!
◆タンドール・チキン…キッチンの隅にあるタンドールでじっくり焼き上げたスパイシーでジューシーなチキン。
◆シーク・カバブ…マトンの挽き肉に、これまたたっぷりのスパイスやハーブを混ぜ込んだ串焼き料理。
◆グリーン&ハーブサラダ…ピンク色のラズベリードレッシング。甘酸っぱいベリーの味と香りがさわやかでフルーティー。スパイスの辛さを和らげてくれる。
◆そのほか、野菜のアチャール(漬物)やラッサムなど付け合せもグッド。
◆あつあつとろ~りのチーズナン。カウンターの目の前のタンドールで焼き立てを提供。
◆スパークリングワイン…オーガニックの自然派ワインは他にも赤、白各種あり。
◆アイスチャイ…濃いめの紅茶の渋みがホットな口をひんやりさっぱりさせてくれる。ガムシロ後入れタイプがうれしい辛口。環境にやさしい紙ストローと布コースター使用。
ここでボンベイの歴史を資料からちょこっと
新宿ボンベイは、1973年に創業した新宿で最も老舗のインド料理店。
創業者の山岡氏は、慶應義塾大学卒業の文学青年で、インド旅行に出掛けたさいにインドの魅力・カレー文化に興味をもつ。
そこで山岡氏は、ボンベイ大使館で料理長を務めていた人物を引き抜き、インド人の料理人も手配してレシピを完成させ、1973年に新宿サブナードに1号店となるボンベイをオープンさせる。
1978年には新宿西口に2店舗目となるボンベイ本店をオープンし、ラフォーレ原宿、目黒ステーションビル、アトレ秋葉原など6店舗を展開した。
そして昨年4月末、新宿ボンベイは、設備等の老朽化によって、惜しまれつつも長い歴史に幕を閉じた……。
―――この新宿ボンベイの復活を手がけたのは、リアルテイスト。
リアルテイストは、「塚田農場」「四十八漁場」「芝浦食肉」などを運営するエー・ピーカンパニーの100%子会社。
どう? 行ってみたいでしょ。新宿最古の老舗インド料理「カリーと紅茶の店 新宿ボンベイ」がいま、代々木駅前に「タンドールとインドカリー 新宿ボンベイ」として、復活! その感動は、行って、食べて、呑んでみないと! ねっ!