知ってた? 日本国民の果物の1日平均摂取量は105グラムってことで、厚生労働省の目標量200グラムに、ぜんぜん達してないんだって。
こうしたニッポンの果物摂取事情に、新しいアクションを起こしているのが、金城学院大学 生活環境学部 食環境栄養学科 の女子大生たち。
管理栄養士などの資格を取得していく彼女たちは、こうした果物摂取事情を解決すべく、産学連携で新メニューを提案。さらに捨てられていた果物を有効活用する食品ロス低減へむけて取り組んでいる。
ひとつは、果物摂取の食育活動。雪印メグミルク、ポッカサッポロフードアンドビバレッジ、東谷山フルーツパーク、名古屋市みどりの協会と連携し、子どもたちむけ食育教室「キレート作用の実験」や、レモンラッシーづくりなどを展開。
また季節の果物を活用したメニュー開発を手がけ、フルーツカレーやベリースムージー、桃のパフェなどを新メニューとして追加した。
学術的アプローチで食品ロス低減へむけた研究も
もうひとつは、摘果果物の学術的アプローチから食品ロスを低減させる取り組み。
彼女たちは、加工されずに廃棄されている観賞用「花梅」に着目。食用加工して活用できないかを研究。
加工に適した摘果梅と砂糖の組み合わせを検討し、官能評価シートを作成。複数ある梅の品種と砂糖の種類のなかで、もっともおいしい組み合わせは、じゃ高梅と上白糖が最も評価が高いこともつかんだ。
彼女たちは今後、こうした学術的アプローチと食育という両面で、ニッポンの食物事情に新しい提案を発信していくとか。
果物を使った新メニューは、毎月1回、2種類ほどを提案し、今後は給食施設への新メニュー提案も実施していくんだって。
―――金城学院大学オープンキャンパスは、7月14日(日)、8月10日(土)、10月19日(土)に開催。