「Alexa や Siri 、Googleアシスタントのリアル人間版は、AIではなかなかできない、人の温かさ、信頼など、無形価値を提供することで普及拡大させていく」
そんなメッセージを込めて本格稼働するのが、家事代行サービス系 新型 常駐コンシェルジュアプリ「MAUCHI」。
手がけたのは、赤いエプロンで知られる家事代行サービスのベアーズ。
「マンションとオウチを快適にするアプリ」なるMAUCHI(マウチ)は、大型マンションに MAUCHIスタッフを常駐させ、風呂の排水溝掃除、うわばき洗い、洗濯物たたみなど、ちょっとした家事代行サービスを10分500円から提供するというサービス。
対象ユーザは当面、まず MAUCHIスタッフが常駐するマンションに限る。そのマンション住民は、MAUCHIアプリをダウンロードし、そのマンション固有の住宅コードを入力することでサービスが利用できるようになる。
アプリを介して、掃除や買い物代行、不用品廃棄、洗濯などをオーダーできる。また今後 MAUCHI は、サブスクリプションサービスやレンタルサービスなど積極的に提携し、家具・インテリア・家電・おもちゃなどのサブスクも展開する。
AI/IoTと家事代行スキルの融合、サブスクも参画
8月22日のローンチ発表には、ベアーズ 高橋健志代表取締役社長、同経営企画部 宮内秀明氏、同 高橋ゆき副社長、アピッシュ山崎美香代表取締役社長、Casie藤本翔CEO、クラス久保裕丈代表取締役社長、ケアくる大山智弘co-founder、トラーナ志田典道代表取締役、ビットキー寳槻昌則代表取締役、レンティオ三輪謙二朗代表取締役社長が登壇。それぞれが「新しい連携で新規ユーザを獲得していきたい」と伝えた。
ベアーズ宮内氏は、「この MAUCHI を利用することで、『必要なことを必要なときだけ利用する』が実現する。IoTとアナログが融合した MAUCHIアプリは、独自のニーズ調査・学習機能を持ち、ユーザのニーズやライフスタイルにあわせて、ユーザごとに異なる最適なメニューを表示していく」と説明。
「マンションコード、住宅コード、子どもやペットの有無といったファミリータイプなどの属性情報のほか、『近隣の小学校の持ち物で必須の物ができた』などの情報も取り込み、必要な人に必要なタイミングでメニューを表示させる」(宮内氏)
そしてこの新型 常駐コンシェルジュアプリ「MAUCHI」は、そのアプリ機能だけでく、ベアーズが培ってきた「リアルなスタッフの家事代行スキル」で普及拡大を図る。
「たとえば洗濯や掃除、皿洗いは、スタッフがやると一般家庭より3倍は早い。つまり、10分の家事代行で、ユーザは30分の自由時間が持てる。という計算」(宮内氏)
―――マンションに常駐するコンシェルジュのような「MAUCHI」。ベアーズは今後、MAUCHI を東雲・豊洲・有明エリアのマンションからスタートし、勝どき、白金、港区エリアへと展開。2020年中に東京全域、さらに関東の政令指定都市へ展開していく構え。
「将来的には特定のマンションだけではなく、マンションをハブとして、その近隣エリアの戸建住宅へのサービスも展開予定。『あのマンションがあるから、便利な暮らしができる』というような、マンションの地域貢献、マンション価値の向上へつなげたい」(宮内氏)
tokyochips編集部