足腰への負担を軽減したい。
労災リスクを減らしたい。
シニアや女性の就労機会を増やしたい。
荷物の積み下ろしをもっと楽しくしたい。
―――製造業・輸送業・建設・土木・農業といった現場で、こうした声をよく耳にする。
そんな現場の悩みに応える、モーターつきアシストスーツが誕生した。
その名も「サポートジャケットEp+ROBO」。
世界最軽量3.4kg、レンタル日額1000円・月額18000円という業界初の低価格が売りの最新アシストスーツで、そのおもな特長がこれだ。
30秒で着脱できる
最初に作業者の身体にあわせて調整すれば、あとはパッドやベルトをとめるだけ。
その流れは、背負う、胸パッドをとめる、腰ベルトをとめる、ももベルトをとめる。その4つだけ。
「作業着を着替えるのと同じように、30秒でアシストスーツの着脱ができる」という。
選べる作業モード
サポートジャケットEp+ROBO の作業モードは3種類。
起き上がり補助のアシストモードは、荷物を持ち上げる動きをセンサーが感知し、モーターの力で上体を持ち上げるようにサポート。
前屈姿勢補助のキープモードは、荷物を下ろす作業、中腰での作業のときなどに、腰の部分を支えるようにサポート。
また移動のさいなどは自動でアシストモード・キープモードがオフになる歩行モードを搭載。歩行の妨げにならないように配慮されている。
アシストの強さ、動作反応速度も選べる
また、アシストの強さうや動作反応速度も選べる。
荷下ろしや中腰姿勢をキープし上半身を支えるパワーや、上体を起こすパワーも3段階から選べるうえ、アシストモード時の機器の動作反応速度も3段階で調整できる。
こうした機能で、荷物を垂直方向に上げる・下げる、斜めに移動させる、低い天井高などでの前傾姿勢をキープするといった作業が、腰に負担をかけることなく行えるようになる。
負担は4割減、パッケージサイズも業界最小クラス
このサポートジャケットEp+ROBO を開発・販売するのは、パレットなどの物流機器や輸送機器のレンタルなどを手がけるupr。
発表会では、UPR 酒田義矢 代表取締役社長や、同社アシストスーツ事業部 長澤仁 部長が登壇。
uprが、この新しいサポートジャケットEp+ROBO を健常成人男性5人に装着させ、高さ70cmの台と床の間を重さ10kgの荷物の上げ下ろし動作で検証したところ、こんな結果が出た。
「荷物の上げ下げの一連の動作における、背中(脊柱起立筋)の筋活動を、非着用時100%として調べた結果、ROBOを装着することで最大42.8%の減少を確認できた」(upr)
「しかもキットのパッケージも業界最小クラス」と話すのは、長澤部長。
発表会で長澤部長は「ヘルメットや安全靴のように、アシストスーツで腰を守る文化が当たり前になりますように」と、酒田代表は「ヘルメット で 頭を守り、安全靴 で 足を守り、アシストスーツで腰を守る時代へ」と伝えていた。
tokyochips編集部