Photo by Mario Tama / Getty Images

アメリカ・シアトルに本社を置き、画像や映像などデジタルコンテンツを世界200か国以上に提供する Getty Images(ゲッティイメージズ)は、「ゲッティイメージズ・クライメイト・ビジュアルズ奨励金」を立ち上げた。

気候変動に関する写真に特化した世界唯一のプログラム「Climate Visuals」(クライメイト・ビジュアルズ)とのパートナーシップを結ぶことで実現。

今回のゲッティイメージズ・クライメイト・ビジュアルズ奨励金は、これまでのニュース報道で頻繁に伝えられてきた気候変動の原因だけでなく、気候変動がその国や地域に与えるインパクトと解決策をテーマに活動しているフォトジャーナリスト2名を対象に、各1万ドルを付与するというもの。

その奨励金付与条件は、気候コミュニケーションに関するガイドライン「クライメイト・ビジュアルズ7原則」の、各要素が盛り込まれていることが明確にわかる作品であること。

クライメイト・ビジュアルズ7原則はこちら。気候変動のビジュアルの有効性に対する社会調査にもとづいて作成して Climate Visuals が策定したもの。

1.一般の人々を見せる

2.新しいストーリーを伝える

3.気候変動の原因を大規模に見せる

4.感情を強く揺さぶる

5.オーディエンスへの理解

6.危機的状況下にある国や地域に対する深刻な影響を見せる

7.抗議活動のビジュアルに注意(自分事として伝える)

このゲッティイメージズ・クライメイト・ビジュアルズ奨励金は、今回のパートナーシップと同奨励金制度により、気候変動の原因や影響、解決策など、複雑な問題に迫る、見る人を引き込む多様な「メッセージ性のあるビジュアル」が生まれることをめざす。

また、単に出来事を記録するだけでなく、そのビジュアルを通して世界中の人々に即時に適切なアクションを喚起するようなストーリーが生み出されることも期待している。

今回のパートナーシップにかける想いについて、ゲッティイメージズはこう伝えている。

「現在のメディア報道では、世界的に知られた危機について、それぞれの国や地域に向けて発信するフォトジャーナリズムへの注目が集まっています」

「世界的な気候変動の危機に関する報道が増える中で、ゲッティイメージズとClimate Visualsは、そのようなフォトジャーナリズムが注目され続けることが重要であると考えています」

「そしてビジュアルには出来事を記録し、考えを伝え、感情を引き起こし、会話のきっかけを与え、真実を明らかにし、本当の変化を促す力があります」

「今回の制度では、ビジュアルが持つこれらの特質を活用して、世界の気候変動による課題を解決し、事実の記録を超えた、人々の会話を促して行動に変化をもたらすようなビジュアルの発信をめざします」

また、ゲッティイメージズ コンテンツ部門・シニアバイスプレジデントのケン・マイナルディスは次のように語っている。

「ゲッティイメージズのミッションは、ビジュアルを使って世界を変えることです。フォトジャーナリズムは、閲覧者に事実を知らせるだけでなく、気候変動の危機が世界中の人々に対してどのように影響を与えているかを、視覚的に、深く感情を揺さぶる形でさらに理解してもらう手段なのです」

「力のあるフォトジャーナリズムであれば、ストーリーを伝えると同時に人々の心に触れることができます」

◆ゲッティイメージズ・クライメイト・ビジュアルズ奨励金
https://wherewestand.gettyimages.com/gi_grants/climate-visuals-grants/#how_to_apply

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