スケソウダラを食べるだけで筋肉がつく……そんな嘘のようなほんとの話があった!

東京・日本橋で2月4日、「食べるだけで筋肉がつくスケソウダラの速筋タンパク質の最新研究」と題した発表会で、スケソウダラの衝撃的パワーが明らかに。

同発表会には、東京大学スポーツ先端科学研究拠点 石井直方 拠点長、愛媛大学 大学院 岸田太郎 教授、日本水産(ニッスイ)食品機能科学研究所 中島秀司 所長、同 内田健志 副主任研究員、しょくスポーツ こばたてるみ 代表取締役が登壇。それぞれがスケソウダラのパワーとトレンドについて説明した。

まず、ニッスイ 食品機能科学研究所 中島秀司 所長が冒頭、日本人のタンパク質摂取スタイルの変化についてを。

日本人は2000年以降、ダイエットや健康ブームで食事量を減らした結果、タンパク質の摂取量が激減。メタボ対策などで新たなタンパク質不足問題が浮き彫りになってきたことを明かした。

また東大 石井教授は、速筋の重要性について言及。髪の毛ほどの細い繊維が束になってできた人間の筋肉は、瞬発力を生む速筋(そっきん)と、持久力に貢献する遅筋(ちきん)がある。

歳を取ると、小さな段差につまずいたり、転んだり、階段の上り下りがつらくなったりする。これは、速筋が減っている証。筋肉量・筋力減少の原因は速筋の減少にある。

で、↑↑↑の画像。10の問い「速筋チェックリスト」に、あてはまる数はいくつあった? 5個以上あるとピンチ! 石井教授は、「速筋がすでに減っている可能性が大きく、対策が急務。運動とタンパク質の摂取で、速筋づくりを」と訴える。

そこで! 速筋を増やす最短の道について、次の愛媛大 岸田教授が教えてくれた。

食べるだけで運動と同様の筋肉再生! スケソウダラ速筋タンパク質の実力

岸田教授は、スケソウダラの身がほぼすべて速筋でできていることに着目。つまり、スケソウダラの身に含まれるタンパク質は、速筋のタンパク質に直結すると!

しかもスケソウダラの速筋タンパク質は、利用効率がよく無駄なく良質なタンパク質へと合成されることもわかっている。体内のタンパク質合成の利用効率は、卵の94%を上回る、なんと97%。

さらに、スケソウダラの速筋タンパク質は、食べるだけで運動と同様の筋肉再生を生むことまでわかってきた。

一般的に運動後の筋肉増加サイクルは、運動した日に筋繊維が自己破壊し、翌日に自己破壊が抑制され、翌々日から筋繊維の再生が始まる。

スケソウダラを食べた場合、運動した日に筋繊維自己破壊を抑制し、翌日以降から筋繊維再生へと動く。つまり食べるだけで運動と同様の筋肉が再生が実現するという。

そこで! 注目するのは、ちくわや魚肉ソーセージ、かにかま、蒲鉾(かまぼこ)といった練り物類。これらはスケソウダラが原料になってることが多く、こうしたちくわや魚肉ソーセージを食べることで、筋肉量が増える!

岸田教授によれば、ちくわでいうと1日1本を毎日食べることで、筋肉が確実に増えるというから、驚く。

スケソウダラ原料製品を常備し、食べるだけで速筋アップ!

そしてニッスイ 内田 副主任研究員は、スケソウダラと速筋タンパク質の関係についての最新研究について説明。

スケソウダラを原料としたちくわや魚肉ソーセージを週3~4回摂取することで総合的な運動機能が改善されたという結果などを受け、今後はアスリートむけ速筋タンパク質増加メニューや、高齢者施設・自衛隊での速筋タンパク質食の提供などを実施し、その有用性を確認していく。

また、こばた栄養士(しょくスポーツ代表取締役)は、こうした速筋タンパク質を含むスケソウダラ原料の練り物類を使ったおすすめメニューを紹介。

筋肉づくりに必要な速筋タンパク質4.5グラムを取れる「かにかまミルク雑炊」「かまぼこスティックを使ったキャンディサンド」「ちくわでマヨコーンピザボート」「白身魚フライのフィッシュサンド」「白身魚つくねのミルクスープ」「白身魚そぼろの四色丼」のレシピを教えてくれた。

これがまた、ぜんぶおいしい! こんなメニューを食べるだけで、速筋が増えるなら、いつもスケソウダラ原料の練り物類を冷蔵庫に置いておきたくなる。

―――歳を重ねるごとに失っていく速筋。それを食べるだけで増やしてくれるスケソウダラ原料製品を、これからはスーパーで毎日チェックして、常備したい。

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