新型コロナウイルス感染症の影響で合唱コンクールが中止になった全国の合唱部にエールを―――。

KDDI と KDDI 総合研究所は、東京混声合唱団が出演する「コン・コン・コンサート2020」(東京芸術劇場)で、中学校・高校の合唱部102名の映像・歌声にあわせて東京混声合唱団が合唱するもようを、「新音楽視聴体験 音のVR」アプリでライブ配信。

今回「音のVR」でライブ配信したプログラムは、「NHK 全国学校音楽コンクール 2019」中学校の部課題曲「君の隣にいたいから」、高等学校の部 課題曲「僕が僕を見ている」の2曲。

本楽曲は、「NHK 全国学校音楽コンクール 2020」の中止でコンクールに出場できない学生といっしょに歌うことを目的に東京混声合唱団が選定した。

東京混声合唱団 村上満志 事務局長は「歌えないことで、歌うことの意味がそしてよろこびがより鮮明になったいま、『コン・コン・コンサート 2020』のステージで、歌うよろこびの瞬間を、『音のVR』で共有できたこと」と。

また、リモート合唱に参加した、神奈川県・桐光学園 合唱部上田武夫顧問は「生徒たちはもちろん、わたし自身どのように指導していくか、モチベーションをどうキープさせるかという点で、正直真っ白になったときもあった。今回の企画では、リモートで東京混声合唱団といっしょに歌える機会をいただき、動画収録時には久しぶりに合唱することで涙を流している生徒もいた。生徒が歌う楽しさを改めて実感していたことを、とてもうれしく思う」と伝えた。

「今回、東京混声合唱団と各校合唱部のみんなのさまざまな想いが詰まったすばらしい合唱を、初の『音の VR』ライブ配信で届けたことは、身の引き締まる思い。リアルのコンサートとときを同じくして、全国各地から『音の VR』アプリを通じ、同じ場、同じ空間を、新しい音楽鑑賞スタイルで楽しんでいただければ幸い。今後も、五感技術や通信技術を活用し、新しい体験価値を生み出していきたい」(KDDI 総合研究所 イノベーションセンター マルチモーダルコミュニケーショングループ堀内俊治氏)

桐光学園の生徒は、「それぞれのパートを強調すると、自分がその場にいて近づいているような感覚が得られた」「ほんとうにすごくて自分がまるでその世界に入ったかのよう。緊迫感というか興奮した」と感想を話していた。

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