収まる気配をみせない新型コロナウイルス感染の波にいるなか、人やモノとの接触を回避できる顔認証、いわゆる“顔パス”のテクノロジーが進化している。
CyberLink(サイバーリンク)のAI顔認証エンジン「FaceMe」(フェイスミー)もそのひとつ。
FaceMe は、0.2秒以下という高速認識速度と、本人識別率99.70%という高い認識精度をもつ最新AI顔認証エンジン。
速度・精度・GPU/CPU処理などをフレキシブルに設定でき、さまざまなハードウエア構成の高精度で高速な顔認証が実現する点が特長。
また、上下・左右とも認証角度が広く、対象者が斜めや下をむいても、歩行中にカメラを視認していなくても、高い精度で認証できる。
「たとえば、隣の人と話している感じで横を向いていても認証できる」と話すのは、サイバーリンク 萩原英知 バイスプレジデント。
「FaceMeは、顔認証業界で最も幅広い角度で高精度に認識できる。左右は60度、上下は50度まで認識。さらに、年齢・性別・感情の状態なども把握でき、幅広い利用シーンを想定している」(萩原英知 バイスプレジデント)
すでに公表されている例だと、アメリカ、コロンビア空港で空港スタッフの勤怠管理や入退出管理への採用や、オフィスの扉やマンションエントランスのオートロックの開錠のための顔認証として使われているということで、今後もさまざまな利用用途が拡大していく見込み。
多様なニーズに応え、トータルソリューションで一歩前へ
また FaceMe は、 Windows、Android、iOS、Linux(Ubuntu x86、Ubuntu ARM、RedHat、CentOS、Yocto、Debian、JetPack)などのOSに対応。IoT用エッジデバイスからオンプレミス、クラウドまでさまざまな環境に幅広く対応し、幅広いユーザーの要求に応えているのも特長。
サイバーリンク 萩原英知 バイスプレジデントは「FaceMeは、さまざまな スマートX に対応できる。今後は、銀行口座を開設するさいや、ウェブサイトのログイン、オフィスや工場、医療機関での出退勤管理や防犯セキュリティなどに展開していきたい」とも話す。
―――顔認証精度で最も厳格な評価テスト NIST(アメリカ国立標準技術研究所)FRVT(顔認証ベンダーテスト)で、世界トップ 10 ベンダーにランクインした「FaceMe」。
サイバーリンク 萩原英知 バイスプレジデントは「セキュリティ、アクセス制御、公共サービス、スマートリテール、スマートバンキングなどのスマートXへ FaceMe をさらに展開していく。また、あらゆる要望にも柔軟に応えていく考えなので、とにかく相談してほしい」とも話していた。
サイバーリンク「FaceMe」
https://jp.cyberlink.com/faceme