障害者人口が増加する千葉県柏市に、障害者の自立・就労を支援する「IBUKI KASHIWA FARM」が誕生―――。
スタートラインは、屋内農園型障害者雇用支援サービス「IBUKI」の18拠点目となる「IBUKI KASHIWA FARM」を、千葉県柏市に2022年1月4日にオープンする。
IBUKI は、通勤が困難な障害者や企業担当者が通いやすいよう、主要駅から比較的アクセスしやすい場所に立地する、地域に根差した屋内農園型障害者雇用支援サービス。
設備・環境を整えやすい屋内型農園を活用
この IBUKI は、天候の影響を受けにくく、設備・環境を整えやすい屋内型農園を活用し、近隣の福祉施設などの支援機関とも連携しながら、「通勤が難しい」「特別な配慮が必要」といったさまざまな理由で働くことに困難を感じている障害者に、それぞれの障害状況にあわせた働き方を提供する場。
2022年1月4日に千葉県柏市に県内初開設する IBUKI KASHIWA FARM は、都心からも通勤できる柏駅から約15分、おおたかの森などが近接する住宅街に位置する。
障害児を育てるうえで7割以上が自立、約6割が就労に不安
柏市障害者計画策定 基礎調査によれば、学齢期に障害児を子育てする上での課題について、7割以上が自立、約6割が就労に不安を抱えているという。
利便性と豊かな自然から子育て世代が注目する柏市で、安心して子育てができるよう、スタートラインはこれまでの事業で培った障害者への支援技術を活かして自立へのステップアップや企業就労の後押しを、地域や近隣の福祉施設等の支援機関と連携していくという。
これまで関東を中心に130社を超える企業が、スタートラインの屋内農園型障害者雇用支援サービス「IBUKI」を利用。
スタートラインは障害者雇用に対して課題を抱える企業へ、新たな雇用形態の選択肢のひとつとしてこの IBUKI を提案し、これまで700名以上の障害者の雇用を創出してきた。
科学的根拠にもとづく支援を展開するスタートライン
スタートラインは、障害者の継続した就労を可能にするため、第三世代の認知・行動療法と称される心理療法を、治療という文脈ではなく、活力ある職業生活を送るために活用することで、科学的根拠にもとづく支援を展開。
ただ働く場所を 増やすだけではなく、一人ひとりにあった働き方の選択肢を増やし、働く喜びを感じることができる社会の実現をめざす。
2022年3月までに計1000名の雇用創出へ
また、IBUKI 事業開始から4年を経て、企業からの問い合わせは年々増え、前年と比較し124%増加。2021年には5施設開設し、急速に支援エリアを拡大、2022年3月までに計1000名の雇用創出を達成させる見込み。
スタートラインはこうした事業のほか、障がい者雇用総合コンサルティングサービス、障がい者向けサテライトオフィスサービス、障がい者雇用に関する各種研修・セミナー、在宅雇用支援サービスなどを展開。
現在は約200社の企業と約1200名の障害者をサポート。また、2013年から社内にCBSヒューマンサポート研究所を設け、応用行動分析(ABA)と第三世代の認知行動療法にもとづいた心や認知の問題に対する効果的・専門的な支援技法を研究・開発している。
◆スタートライン
https://start-line.jp