「2022年は天候不順や原材料価格の高騰によって、食料品に限らず多くの生活必需品の値上げが予定されている。2021年から継続して実施されている値上げは、コロナ禍による経済への影響と相まって、2022年も家計へ大きな打撃を与えることが予想される」
そう伝えるのは、適切な火災保険の選び方や見直し方などの情報を発信しているソニー損害保険(ソニー損保)。
ソニー損保は、こうした値上げラッシュを目前に控えたいま、その対策にむけて、「2022年に値上げが予定されている品目」をカレンダー形式で公開した。
値上りから家計を守るポイントを専門家が解説
こうした値上がり傾向から家計を守るポイントについて、ファイナンシャルプランナー丸山晴美氏は、こう解説する。
「原油価格や穀物価格、輸入食材の価格上昇などで食品の値上げが相次いでいます。小⻨粉、小⻨製品、パスタ、冷凍食品、醤油、マヨネーズ、食用油、お菓子が主な値上げ商品です」
「限られた食費の中でやりくりするには、「優先順位」「比較」「相場」を見ることが有効。「優先順位」とは、その言葉通り何から買うべきかをしっかりと考えること。同じ食べ物でも、お菓子や菓子パンではなく、自炊の材料となる肉や野菜を優先して買いましょう」
「「比較」とは、同じくらいの金額でも、どちらの商品がコストパフォーマンス(費用対効果)に優れているかも考えてみることです。例えば、食パンと菓子パン、お菓子1袋とキャベツ1玉はどちらがコストパフォーマンスに優れているかを比較しながら買うことで、優先順位も決まる」
「また、同じ商品でも大きさによっても1個あたり、グラムあたりの値段は変わります。これらも比較して、業務用や標準サイズのセール品などお得な方を選び、これまで以上に賢い買い物を心がけてみて」
「「相場」とは、現状小⻨価格が値上りしていても、米価格は安定しておりむしろ値下り傾向となっているなどを把握すること。粉食から米食を増やすことで、家計を安定させることは可能」
「また、野菜が高騰しているなかでは、旬の野菜や価格が安定したきのこやもやし、冷凍野菜などを選ぶことがおすすめ。相場を見ながら臨機応変に対応していきましょう」
「そして、値上げが予定されている商品は、値上げ前にストックを少し増やしてもいいですね。しかし、食費などの変動費の見直しには限度があります。固定費にも目を向けて見直しをしていきましょう」
「例として、自粛生活で増えすぎた定額制サービスのサブスクを見直す、スマートフォンを格安プランにする、生活や家族の変化とともに生命保険や火災保険を見直すなどです」
「とくに火災保険は、2022年10月から10年契約の廃止と値上げが予定されていますので、値上げ前の見直しがおすすめ。固定費は一度の見直しで節約の効果が継続しますので、環境が変わりやすい新年度は見直しには最適なタイミングともいえます」
2022年 大幅値上げとなる火災保険の見直しポイント
近年、自然災害の増加にともなって保険金支払額が増えている背景から、火災保険料の基準となる参考純率の引上げ、保険料の値上げが続いている。
直近では2021年5月に参考純率の引上げが発表され、平均引上げ幅は10.9%と、損害保険料率算出機構が参考純率の改定資料を開示している2014年以降最大の引上げに。
この参考純率の引上げは、2022年以降の火災保険料に反映される見通し。
ここでは、今回の参考純率引上げで改定率が最大・最小となった地域と三大都市圏の参考純率を建物の構造別に紹介。
今回の改定で、築年数・建物構造別の改定率が最大となった都道府県は、宮崎県・山梨県・大阪府・沖縄県。
宮崎県や大阪府は、近年の大きな台風や地震災害による保険金支払額や件数が増加したことが原因として考えられる。
また、ソニー損保が2021年の防災の日に合わせ発表した「災害リスクと火災保険に関する全国調査」では、九州地方が「現在の居住エリアの災害リスク」と、「加入中の火災保険の補償内容」のミスマッチ度が一番高い結果になっていた。
今回、参考純率の引上げ幅が多い地域に住む人は、これを機に火災保険の補償内容を見直すことで、節約につなげたいところ。
いっぽうで、山口県のように参考純率が引下げになった地域では、今後保険料が値下げされる場合もあるから、その場合は現在に比べてどのぐらい値下げになるのかを確認したいところ。
いずれも、多くの場合、参考純率の改定で火災保険料が変更される可能性があるから、火災保険の契約内容を確認し、見直すことで、賢く火災保険を契約することが大切という。
◆ソニー損保
https://www.sonysonpo.co.jp/