いすゞは、大型路線バス「エルガ」、中型路線バス「エルガミオ」を改良し、6月11日から販売を開始した。

価格は2089万9000円〜2507万6000円。目標販売台数はエルガシリーズ全体で年間800台。

今回の改良では、ドライバー異常時対応システム EDSS(Emergency Driving Stop System)とBOA(ブレーキ・オーバーライド・アクセラレーター)を全車に標準装備。高度 OBD にも対応させた。

ドライバー異常時対応システム EDSS は、走行中、ドライバーが急病などで安全に運転できない状態に陥った場合、乗客や乗務員が非常ブレーキスイッチを押すことで、減速して停止させる機能。

◆国産初の連接バス、ドライバー異常時ボタンから緊急停止までの5秒【動画】
https://tetsudo-ch.com/7758902.html

スイッチが押されると車内では音声アナウンスと赤色フラッシャーランプにより、異常時であることを乗客に伝達。

さらに、車外にはホーンを鳴らし、ハザードランプとブレーキランプを点滅させて異常事態を知らせる。

路線バスの運行上必要となる立席の乗客の安全性に配慮し、観光バス用EDSSとは異なるブレーキ制御に。

また、BOA(ブレーキ・オーバーライド・アクセラレーター全車標準搭載や、AMT(自動変速マニュアルトランスミッション)の性能向上、ストップ&テールランプのLED化、排出ガス性能にかかわる装置の故障診断の要件強化した高度OBDなどが追加された。

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