漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品は、風邪の実態調査結果から、鼻炎・咳におすすめの漢方薬などを公開した。

クラシエ薬品の調査によると、風邪のしつこい症状のトップが鼻水、その次に鼻づまりと鼻症状が占め、さらにに咳と続いた。

また、風邪への対処のタイミングは約70%の人が「風邪の引き始め」に対し、「症状が長引いたとき」は約7%にとどまった。

こうした調査結果を受け、ちぐさ東洋クリニック川越宏文先生は「長引く風邪を放置してしまうことは非常に危険です」と伝える。

「重症化リスクが高く、症状の重い合併症を引き起こす可能性があります。一週間以上「風邪のような症状」が続く場合は風邪ではない可能性が高いです。迷わずにかかりつけ医などを受診しましょう」(ちぐさ東洋クリニック川越宏文先生)

鼻炎・咳を長引かせないためには「気」と「水」が鍵

漢方では「気(き)・血(けつ)・水(すい)」の3つが体の中をバランス良く巡り、健康を保っていると考えられていて、このうちのどれか1つが乱れると、体はさまざまなトラブルを起こすという。

なかでも「水」は、血液以外の水分や体液を指し、食べ物や飲み物の中の水分を消化吸収によって体に必要な形に変え、体を潤すもののことをいう。

体の「水」の巡りが悪く排泄ができないと、体内に余分な「水」が溜まりやすくなり、不調を起こす。

その「水」が鼻からあふれ出たものが鼻水(鼻汁)です。また、「水」が「気」の流れをさまたげるため、その「気」を動かそうとしてくしゃみが出ます。

また、漢方では呼吸を単なる空気ではなく「気」の出入りの流れとして考え、乾燥などにより肺の潤いがなくなってしまうと、エネルギーが弱り「気」が乱れ、咳が出てしまう。

風邪の症状を長引かせないためには、「気」と「水」の巡りを整えることが一番重要と、漢方ではいわれている。

鼻水・鼻炎におすすめの漢方薬「小青竜湯」

こうした長引く風邪に対し、クラシエ薬品は小青竜湯(しょうせいりゅうとう)と麦門冬湯(ばくもんどうとう)をすすめている。

「風邪には漢方薬もおすすめです。漢方は、風邪の諸症状を和らげるだけではなく、人間が本来もっている自然治癒力を高める手助けをすることで風邪を治療していきます」(クラシエ薬品)

鼻水・鼻炎におすすめの漢方薬は「小青竜湯」(しょうせいりゅうとう)。

体を温めて水分代謝を促進し、「水」と「気」のめぐりを改善することで、鼻風邪を改善する処方。

鼻水や鼻炎の症状は、体が冷えて水分代謝が悪くなることで起こると考えられている。眠くなる成分が入っていないので、薬の服用によって眠くなっては困る人におすすめ。

<かぜシリーズ>
小青竜湯エキス顆粒Aクラシエ
【第2類医薬品】
希望小売価格:1,980円(税込)
効能:体力中等度またはやや虚弱で、うすい水様のたんをともなうせきや鼻水が出る気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症

空咳が出る方におすすめの漢方薬「麦門冬湯」(ばくもんどうとう)

空咳が出る人におすすめの漢方薬は「麦門冬湯」(ばくもんどうとう)。

「気」の通り道である気管全体を潤して、水分や飴などでは潤しにくい気管支まで潤す処方。

漢方では、乾燥などの影響で「気」の出し入れのバランスが乱れると、咳こむような症状がでてしまうとされている。

コンコンと乾いた咳が出る、咳こむ人におすすめの漢方薬。

<かぜシリーズ>
「クラシエ」漢方麦門冬湯エキス顆粒A
【第2類医薬品】
希望小売価格:1,980円(税込)
効能:体力中等度以下でたんが切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるから咳、気管支炎、気管支ぜんそく、咽頭炎、しわがれ声

―――ほかにも、いろいろな症状にあわせてた漢方がラインナップされているから、気になる人はクラシエ薬品公式サイトをチェックしてみて!

◆クラシエ薬品
https://www.kracie.co.jp/

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