それはすべて、自由と不自由のぶつかり合いによる痕跡―――障害があるアーティストたちの傑作がいま、渋谷と横浜に一堂に会する。
東京・渋谷 Bunkamura Gallery/Wall Gallery で 4月13~24日 10:00~19:00、障害をもつアーティストたちの作品展「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」(入場無料)が開催中。
その初日には、日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム 榎村麻子シニアオフィサー、同 齊藤裕美メンバー、国際障害者交流センター ビッグ・アイ プロデューサー鈴木京子 副館長、日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 横尾紀彦 理事長、美術家でアートディレクターの中津川浩章 同展審査員が登壇。同展の魅力を紹介した。
障害のある人ない人、すべての人の交流をアートでつなぐ場に
「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」は、障害のある人、ない人、すべての人々の交流をアートを通じて促し、感動やよろこびを共有しながら、障害のある人自身が自己の可能性を見いだせるよう、アート活動の機会と場をつくるアクション。
また、才能あるアーティストの発掘や、障害のあるアーティストの活動を支援し、多様性の意義と価値をより広く社会へ伝え、より多くの人へ届けることをめざしている。
多くの人たちにさまざまな発見・気づきを与えてくれるはず
「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」は、2021年度で第4回。誰も経験したことのないコロナ禍の状況においても、人々の表現への情熱は止むことなく、国内外より2122点の作品応募があったという。
これら作品群を、各界で活躍する6名の審査員が選出し、この日、審査員の1人である中津川浩章ディレクターが紹介した。
そこには、彼らの「グラデーションのなかで生きている、見えている、聞こえている世界」があったり、「文字も絵としてとらえている視点」「ことばで伝えられない人たちが伝えたいこと」などが、表現として具現化されていることに気づく。
こうした作品にこめられた意思の力強さや繊細な想いは、新しい社会のあり方を認識するとともに、多くの人たちにさまざまな発見・気づきを与えてくれるはず。
「障害者と芸術文化」の領域を支援、インクルーシブな社会実現へ
日本財団は、「障害者と芸術文化」の領域への支援を通して、誰もが参加できるインクルーシブな社会の実現をめざす「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS(ニッポンザイダン ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)プロジェクト」を推進中。
既成の形式にとらわれない多彩な展覧会などの企画、積極的かつ横断的な情報発信など、多様性の意義と価値を広く伝えるさまざまな事業を実施している。
今回の「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」は、同プロジェクトの一環。
渋谷Bunkamuraに続く横浜会場では、4月27日~5月1日、障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール(横浜市港北区鳥山町1752)にて開催。そのほかの詳細は、日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展 公式サイトへ↓↓↓
https://www.diversity-in-the-arts.jp/news/31890