キャンプ用テントが目を引く。通常のオフィスとは異なる環境は、イノベーションを生み出すきっかけになるかもしれない

高知県の老舗ホテル「高知サンライズホテル」に24日、新たなシェアオフィス・コワーキングスペース「BASE CAMP IN OHASHIDORI」(大橋通り)がオープン。現地ではオープニングセレモニーやメディア関係者向けの内覧会が行われた。

濵田省司 高知県知事

ホテル5階の宴会場を改装し、シェアオフィスに作り変えた。首都圏のシェアオフィスに匹敵する設備を備え、登記可能なプライベートオフィスが4室設けられている。利用料金は各部屋の設備や広さに応じて異なる。

コワーキングスペースは月額19,800円から利用できるほか、オプションで登記・住所利用も可能。申込は「BASE CAMP IN KOCHI」ホームページから受け付ける。

なお、5階と比べると小規模ながら、ホテルの2階にも貸し切りやドロップインでの利用ができるコワーキングスペースが設けられている。

小上がりを備えたプライベートオフィス

Web会議に最適な防音個室ブースも2つ備えている(予約制)

高知県は成田空港から約1時間半、空港から市街地へはバスで約30分。実は首都圏からの距離がさほど遠くなく、自然も豊富だ。また県はIT・コンテンツ関連企業の誘致に力を入れており、一定の条件を満たせば3年間で最大約2.5億円の補助金を受け取れる。

シェアオフィスは県外のIT系・コンテンツ企業が高知県に支社を作るなど、小規模で事業を立ち上げたいときに最適な場としての活用が見込まれる。すでにソフトウェア開発や電子コミック制作など複数社から引き合いがあり、うち1社は明日から入居する予定だ。

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