「eスポーツで地域の課題解決・価値創造を実現する」

そんなミッションにむけて、NTTe-Sports が動き出した。しかも、3月16日に開通したばかりの高速・大容量、低遅延な最新ネットワーク回線を使って―――。

最新ネットワーク回線とは、NTT東日本とNTT西日本が3月16日から販売開始した APN IOWN1.0(Innovative Optical and Wireless Network:アイオン1.0)。この IOWN1.0 回線を秋葉原と渋谷に結んで、遠隔で eスポーツイベントを実現させてしまったのだ。

高速・大容量・低遅延・ゆらぎゼロを実現させた商用ネットワーク

この、IOWN1.0(アイオン1.0)は、通信ネットワークの全区間で光波長を専有するAPN(All-Photonics Network:オールフォトニクス・ネットワーク)で、インターフェースに光伝送網の多重収容を実現する OTU4 を採用することで「高速・大容量」「低遅延・ゆらぎゼロ」を実現させた商用ネットワーク。

また、同時期に販売が始まった、APN IOWN1.0上での遅延可視化と遅延調整機能を備えた端末装置「OTN Anywhere」と組み合わせることで、「遅延の可視化・調整」を実現させている。

3/16にサービス開始した APN IOWN1.0 の4つのアドバンテージ

(1) 高速・大容量―――Point to Point の専有型 100Gbps 回線

(2) 低遅延・ゆらぎゼロ―――従来比 1/200 の低遅延、ゆらぎゼロ。光波長専有により、他ユーザーのトラヒックの影響ゼロ。

(3) 遅延の可視化・調整( OTN Anywhere の機能)―――拠点の遅延測定結果を「OTN Anywhere」のログとして出力し可視化、1マイクロ秒単位での遅延調整。

(4) 広範囲な提供エリア―――提供可能エリアは日本全国。

その速さを「Open New Gate for esports 2023 ~IOWNが創るeスポーツのミライ~」で体感

3月19日 東京・渋谷で開催された「Open New Gate for esports 2023 ~IOWNが創るeスポーツのミライ~」では、メイン会場 渋谷 En STUDIO とサブ会場 秋葉原 NTTe-Sports 施設「eXeField Akiba」をこの APN IOWN1.0 でつなぎ、人気ゲーム「Apex Legends」でプロゲーマーたちが対戦。また、プロコーチによるリモートダンスレッスンも実演してみせた。

まったく遅延がない! 今後のゲーム界の発展にもつながる

APN IOWN1.0 で渋谷と秋葉原のゲーム会場をつなぎ、「Apex Legends」で対戦した すでたき(渋谷)、Alelu(秋葉原)、 大和(秋葉原は)は、プレイ中・後に「これ、遠隔で動いてるって教えてくれなかったらわからないほど、まったく遅延がない!」と大絶賛。

「えっ、これ遠隔なんですか? もはや、自分の家でやってるような感覚と同じですよ。遅延がまったく感じなかったので、これでプロゲーマーがファンにゲームをレッスンするとかもぜんぜんできちゃいますね」

「ネットワーク環境がよくないファンや参加者たちとも同じ速さや動きをリアルタイムに共有できて、プロの技術を遅延なく体感できたら、今後のゲーム界の発展にもつながるんじゃないかって思いましたね」

「戦況がぐるぐるかわるので、人の映像がリアルタイムに見えるのは革新的ですね。リアルタイムでコーチングができるし、もうボイスチャットがなくてもできるかも。これはすごいですね」

―――一般回線と IOWN1.0 回線のモニターの動きを見ても一目瞭然。ザラつきがなく、クイックなパンでもなめらかに映像がついていく感じで、明るさも違っていた。

同じ空間にいるような感覚はすごい! 音のズレもまったくなし

次は遠隔ダンスレッスンシーンの実証。

遅延に厳しく、リアルタイム性が求められるダンス・音楽の指導について、地方にある「部活動地域移行での指導者確保の課題」対し、現地にいるのと遜色ない超低遅延な遠隔指導ができ、物理距離に因らない指導が受けられることを実演して見せてくれた。

今回のイベントでは、秋葉原側では、ダンサーTAiSHIがコーチングし、渋谷側では女子高校生2名がそのコーチングを受けてダンスを同時に披露するというシチュエーションでみせた。

高校生たちは、「近くにコーチがいるような気分」と伝え、こう続けた。

「同じ空間にいるような感覚はすごい! と思いました。リモートだと音のラグが出やすいのに、そういう違和感もなく踊りやりやすかった」

ダンサーTAiSHIも「音のズレと2人の動きのズレがまったくなくて、手をたたくときのカウントもほんとうにリアルな同じ空間でいるような感覚で、タイミングがしっかりあって踊れてました」と驚いていたようす。

NTTe-Sports 大森副社長「eスポーツのミライを創っていきたい」

また、イベント会場には NTTe-Sports 大森吉雄 代表取締役副社長も駆けつけ、国内eスポーツの課題と APN IOWN1.0 の可能性について、こう伝えた。

「このイベントでは、ネットワーク環境が重視されるeスポーツ大会において、競技者同士のプレイ環境のばらつき(遅延等)による公平性担保の難しさ、またオンライン観戦より現地で臨場感を体感をしたいという大会観戦者のニーズに対して、APN IOWN1.0 を使うことで、超低遅延で公平性の高いプレイ環境と複数拠点で一体感のある観戦体験が可能なeスポーツイベントを実演します。

わずかな応答速度の違いで勝敗が決まるeスポーツにおいて、通信環境はプレイヤーが最も重視するプレイ環境のひとつであり、大会で活躍するにはプレイヤーの能力はもちろんのことプレイ環境も十分整っている必要があります。

実際、オンライン大会にて遅延等のプレイ環境懸念による大会参加見送りや、参加に迷った経験を持つプレイヤーは多く、プレイ環境が改善された場合オンライン大会に積極的に参加したいという意見があります。

また、大会観戦者であるファンの多くはオンライン視聴より臨場感のある現地観戦を希望し、プレイヤーのアクション・演出をリアルタイムで体感したいという声があります。

これらのプレイヤー・観戦者の要望に対して、高速・大容量、低遅延を実現するサービスである APN IOWN1.0 を活用することで、eスポーツのミライを創っていきたいと考えています」(NTTe-Sports 大森吉雄 代表取締役副社長)

◆NTTe-Sports
https://www.ntte-sports.co.jp/

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