性犯罪の要件見直しや刑法の改正「賛成」約6割、厳罰化希望は約9割。

性的同意を含む性教育を開始するべき年齢は「10歳~12歳」が約4割で最多。

性的暴力や性的ハラスメントを受けた時、声を上げられない一番の理由は「人に知られたくないから」―――。

―――そんな調査結果を明らかにしたのは、BIGLOBE(ビッグローブ)。

BIGLOBE は、全国の20代から50代の男女1,000人を対象に、6月1~2日、「性的暴力に関する意識調査」を実施。

その結果を詳しくみていこう。

性犯罪の要件見直しや刑法の改正「賛成」約6割、厳罰化希望は約9割

全国の20代から50代の男女1,000人に「性犯罪の要件見直しや刑法の改正に関して」という質問で賛成/反対を尋ねたところ、男女別では女性の方が「賛成」と回答した人の割合が高く57.4%、年代別では50歳が一番高く63.6%となった。

いっぽうで「わからない」と回答した人の割合は、全ての性年代別において30%以上だった。

「厳しく対応するべきだ」は女性がやや高

「性的暴力への対応について」質問したところ、「厳しく対応するべきだ」と回答した人の割合は「厳しく対応するべきではない」を大きく上回った。

「厳しく対応するべきだ」と回答した人の割合は女性の方がやや高く87.0%、年代別では50代が一番高く93.2%となった。

性的同意を含む性教育を開始するべき年齢は「10歳~12歳」が約4割で最多

全国の20代から50代の男女1,000人に「性的同意を含む、性教育がどの年代から行われるのが良いと思うか」と質問したところ、「10歳~12歳」と回答した人の割合が一番高く37.6%と約4割となった。

「同意は必ず取る」は半数

「性行為をする際、同意を取っているか」と質問したところ、「同意は必ず取る」と回答した人の割合はどの世代でも半数程度にとどまった。

意識教育・啓発はできていない

「性的同意に対する意識教育・啓発はできているか」を学校/家庭/学校・家庭以外でそれぞれ質問したところ、「できていると思う」と回答した人の割合が一番高かった学校でも18.8%しかなく、総合的にみても15.0%と低い割合となった。

性的暴力や性的ハラスメントを受けた時、声を上げられない一番の理由は「人に知られたくないから」

全国の20代から50代の男女1,000人に「性的暴力や性的ハラスメントを受けた時、声をあげられると思うか」と質問したところ、「思う」と「思わない」の回答はほぼ同じ割合となったが、男女別に見ると女性は「思わない」と回答した人の割合が57.8%と男性の44.6%と比較して10%以上も多い結果となった。

「人に知られたくないから」50.8%

「性的暴力や性的ハラスメントを受けた時、声をあげられると思うか」の質問に「思わない」と回答した512人にその理由を複数回答で質問したところ、一番多かった回答は、「人に知られたくないから」で50.8%、次いで「仕事や周囲への影響を考えて」で42.4%と続いた。

30代は「仕事や周囲への影響を考えて」

男女別でみると、「人に知られたくないから」は女性の回答が58.5%と男性の40.8%と比較して高い結果となった。

年代別では、30代に限っては「仕事や周囲への影響を考えて」と回答した人の割合が一番高く、51.6%となった。

「周囲の関係者」には話しづらい

「自身が性的暴力や性的ハラスメントを受けた場合、話や相談をしやすいか」を5つの選択肢の中から質問したところ、話(相談)しやすいと回答した人の割合が一番高かったのは「専門の相談窓口」で52.7%となった。

反対に話(相談)しづらいと回答した人の割合が一番高かったのは、「周囲の関係者」で70.4%となった。

――― BIGLOBE は、現代社会が何を課題ととらえ、人々が何を必要としているのかを把握するために、若年から高齢の幅広い人たちに向けて、多様な角度から意識調査を実施中。

今回の調査結果を踏まえ、BIGLOBEは、人と社会の多様な未来づくりに貢献する「SDGs Action by BIGLOBE」を推進していくという。

おすすめ記事