いつもオンラインで説明会に参加している身としては、今回のリアル現場視聴は、いろいろワクワクしてしまった。

「インテルっていま、なんかおもしれえんじゃねえの?」と。

きょう8月1日、東京・丸の内のインテル本社で、鈴木国正 代表取締役社長と、同社マーケティング本部 上野晶子 本部長が語ったあとの率直な想いだ。

インテル 鈴木国正 代表は冒頭、これまでの半導体を売ってる会社からアップデートし、「従来のプロダクトベースとは大きく異なるフェーズへ」と乗り出す姿勢を明言。その2023夏からのスコープが、これだ。

◆ インテルが「何を持っているか」ではなく、顧客が「何を必要としているか」

◆ インテルが持つテクノロジーが、顧客の課題解決のためにどう役立つか

―――こうしたアプローチで、顧客にとって中長期的な価値創造につながるビジネスをインテルが創出していくという。

そこで鈴木代表がなんども口にしたキーワードが「中立性」。

「インテルは、あらゆる業種・業態とのネットワークで中立的なポジションをキープし、新たなサービスや機会を創出し、パートナー同士がつながり、社会に実装していく取り組みを支援していく。インテルは、パートナーにとってテクノロジー・イネーブラー企業(あるコア技術やデバイスを持ち、新たな社会システムを構築する上で不可欠な企業)だ」(鈴木代表)

個人ユーザはやっぱり付番更新が気になる!

個人むけのインテル最新情報でやっぱり興味深いのは、6月に発表した インテル製CPU のグレード設定の更新。

これまでインテル製CPU のなかには、Core i9、i7、i5、i3といった「Intel Core i シリーズ」がある。

新品・中古PC販売サイトなどでも「第9世代 Core i9 9900 メモリ16GB M.2新品SSD512GB Office 800G5 Windows10 pro 64bit Windows11 デスクトップパソコン」などといった表記でいろいろ表現されているインテル製CPUも、これからは「i」がとれて新しい付番に更新される。

6月16日発表と内容は同じく、開発コード名「Meteor Lake」以降の製品を、「Intel Core Ultra」と表記し、3/5/7/9などとバージョンを示していく。

また、その前世代の Raptor Lake 系CPUなどは「Intel Core」と表記し、2グレード&バージョンでシンプルに売っていく。

説明会では、「まだ検討中」としていたが、開発コードが更新されても、最新の上位グレードを「Intel Core Ultra」とし、汎用グレードを「Intel Core」とする考えも伝えていた。

「必要なツールを楽しく選ぶ自由と知識を」

一般ユーザのなかでいろいろワクワクさせてくれるのが、インテル 上野晶子 マーケティング本部長のトピックスだ。

いまパソコンまわりのユーザは、「やってみたいことがあるのに一歩を踏み出せない」「必要なPCの選び方がわからない」「CPUってどう違うの?」「誰にどこで相談できるの」といった、誰もが感じる課題に対し、インテルは「必要なツールを楽しく選ぶ自由と知識を」という姿勢で取り組んでいくという。

こうしたユーザのニーズに対してインテルは、「自分のやりたいことを示す」「それをかなえてくれるデバイスと実際のやり方を教える」「シンプルに選ぶメソッド」「相談できる人と場所」などを提供していくとも。

たとえば、「自分のやりたいこと、始まりはインテルと」というキーメッセージのもと、さまざまなクリエーターやプロゲーマーともコラボし、インテルの存在価値を多彩に表現していくことも伝えていた。

―――このほか、ビジネス系、教育系でもいろいろ新しいビジョンを示したインテル。

「インテル、はいってる」「intel inside」からあたらしい「つながり」の時代へ、大きく舵を切った“知能企業”は、まだまだおもしろい。

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