セレブで華やかな生活をしていると想像してしまう、経営者の妻たち。
実は、その経営者の妻たちの6割(62.0%)が、家族との生活費を確保するために現在も仕事を続けているって、知ってた?
―――そんなリアル事情を調査したのは、全国5600名以上の中小企業経営者の妻が登録する事業承継情報サイト「つぐのわ」を運営する、エヌエヌ生命保険。
エヌエヌ生命保険は、11月22日「いい夫婦の日」を前に、全国の中小企業経営者(従業員300名未満規模など)の妻300名を対象にした意識調査を実施。その詳細結果と考察を同社が公表した。
夫と“いい夫婦”だと思う経営者の妻は61.3%
経営者の妻300名に、夫と“いい夫婦”だと思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは61.3%。
昨年2022年に経営者夫婦300名(経営者の妻150名)に実施した「いい夫婦の日」意識調査では、「はい」と回答した経営者の妻は50.7%(150名中76名)で、昨年よりも割合では約1割(10.6%)増加した。
経営者の妻が思う夫の“いい夫度”は平均71.12点。平均点以上の点数をつけた経営者の妻の89.7%は夫を尊敬している
経営者の妻300名に、夫の“いい夫度”を100点満点で聞いたところ、平均71.12点と高評価。
年代別にみると、30代が最も高く平均76.02点、40代が最も低く平均65.16点と、その差は10.86点あった。
また、夫を尊敬しているか聞いたところ、「はい」と回答したのは70.3%。
“いい夫度”の平均点が最も高かった30代は77.8%、最も低かった40代は66.0%が「はい」と回答、その差は11.8ポイントあった。
さらに、夫の“いい夫度”で全体の平均点(71.12点)以上の点をつけた経営者の妻の89.7%が、夫を尊敬しているということもわかった。
夫とコミュニケーションが取れていると思う経営者の妻は71.7%、夫の会社での役割を理解している経営者の妻は83.3%
経営者の妻300名に、夫とコミュニケーションが取れていると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは71.7%。
いっぽうで、夫の会社での役割を理解しているか聞いたところ、「はい」と回答した経営者の妻は全体では83.3%で、夫とコミュニケーションが取れていると思う経営者の妻(215名)は91.2%が「はい」と回答した。
将来に不安がある経営者の妻は47.7%。夫とコミュニケーションが取れていないと思う妻65.3%が「将来に不安がある」
経営者の妻300名に、将来に不安があるか聞いたところ、「はい」と回答したのは47.7%だった。
詳しくみてみると、夫とコミュニケーションが取れていると思う経営者の妻(215名)の41.9%が「はい」と回答しているのに比べて、夫とコミュニケーションが取れていないと思う経営者の妻(49名)の65.3%が「はい」と回答した。
夫とコミュニケーションが取れてない妻の側が、将来に不安がある傾向が分かる結果に。
いまの生活に満足している経営者の妻は60.0%、夫の収入に満足している経営者の妻は52.0%
経営者の妻300名に、いまの生活に満足しているか聞いたところ、「はい」と回答したのは60.0%。
年代別でみると「はい」と回答した割合が最も多いのは60代(76.0%)で、最も少ないのは40代(42.0%)だった。
また、夫の収入に満足しているか聞いたところ、「はい」と回答したのは52.0%。
年代別でみると「はい」と回答した割合が最も多いのも60代(70.0%)で、最も少ないのも40代(44.0%)だった。
現在、仕事をしている経営者の妻は62.0%、仕事をしている理由1位は「家族との生活費を確保するため」(47.8%)
経営者の妻300名に、現在、仕事をしているか聞いたところ、「はい」と回答したのは62.0%だった。
年代別でみると「はい」と回答した割合が最も多いのは60代(72.0%)で、最も少ないのは20代(54.3%)だった。
さらに、現在、仕事をしている経営者の妻186名に、仕事をしている理由を聞いたところ、1位は「家族との生活費を確保するため」(47.8%)で、2位は「自分の趣味などに使うお金を確保するため」(36.0%)、3位は「夫の会社を仕事でサポートしたいため」(32.8%)という理由だった。
現在、仕事をしている割合の最も多い60代の経営者の妻(36名)が、仕事をしている理由の1位は「夫の会社を仕事でサポートしたいため」(41.7%)だった。
友人などに夫の自慢する経営者の妻は31.0%、一方、愚痴を言う経営者の妻は52.3%
経営者の妻300名に、友人などに夫の自慢をするか聞いたところ、「はい」と回答したのは31.0%だった。
また、友人などに夫の愚痴を言うか聞いたところ、「はい」と回答した経営者の妻は52.3%で、夫の自慢をする妻に対して、夫の愚痴を言う妻の割合が多く、夫の自慢よりは愚痴を言う傾向があることが分かった。
年代別でみると、夫の自慢をする割合が最も多いのは20代(45.7%)で、最も少ないのは60代(16.0%)。
また、夫の愚痴を言う割合が最も多いのも20代(76.1%)で、最も少ないのは70代以上(24.0%)と、年代によっても大きな差がみられた。
さらに詳しく見てみると、夫とコミュニケーションが取れていると回答した経営者の妻(215名)の49.8%が夫の愚痴を言うと回答しているのに対し、夫とコミュニケーションが取れていないと回答した経営者の妻(49名)は63.3%が夫の愚痴をいうと回答し、その差は13.5ポイントあった。
いっぽう、夫の自慢もするし愚痴も言う経営者の妻は55.9%、夫の自慢もしないし愚痴も言わない経営者の妻は40.8%という結果に。
また、いまの生活に満足していると回答した経営者の妻(180名)や夫の収入に満足していると回答した経営者の妻(156名)でも、半数以上(今の生活に満足している52.2%、夫の収入に満足している53.2%)は、夫の愚痴を言うことが分かった。
経営者の妻が夫を自慢に思うところ1位は「優しい」ところ(48.3%)
経営者の妻300名に、夫を自慢に思うのはどんなところか聞いたところ、1位が「優しい」(48.3%)、2位が「家庭を大事にしてくれる」(46.0%)、3位が「妻を大事にしてくれる」、「仕事ができる」(各44.0%)。
年代別でみると、60代と70代以上の経営者の妻は1位が「仕事ができる」(各50.0%)で、他の年代は夫の内面的な要素を含んだものが多いという結果に。
経営者の妻が思う夫にとっての自分(妻)の存在、現実も理想も1位は「人生のパートナー」。現実と理想の差は、5.6ポイント
経営者の妻300名に、自分が夫にとってどんな存在だと思うか聞いたところ、1位が「人生のパートナー」(57.7%)だった。
また、夫にとってどんな存在が理想か聞いたところ、同じく1位は「人生のパートナー」(63.3%)で、現実と理想には5.6ポイントの差があった。
なお、経営者の妻が思う夫にとっての自分の存在は、2位が「人生の理解者」(10.7%)、3位が「子どもの母親」(10.3%)。
さらに、理想とする夫にとっての自分の存在は、2位が「人生の理解者」(18.7%)、3位が「恋人」(4.7%)だった。
エヌエヌ生命 小橋秀司 部長「つぐのわで、将来の不安を少しでも軽減してほしい」
「本調査は、「いい夫婦の日」にちなんで、中小企業経営者の妻の立場からの夫婦の関係や実態を探るために実施されました。
一般的にセレブで華やかな生活をしていると思われがちな経営者の妻ですが、実際には約6割(62.0%)が現在も仕事を続けています。
「家族との生活費を確保するため」という理由が最も多かったことから、経営者の妻であっても、常に華やかな生活をしているわけではないことが分かります。
興味深いことに、友人などに愚痴を言う経営者の妻が全体の5割を超えるいっぽう、妻から見た“いい夫度”の平均は70点以上。全体の7割を超える妻が「夫を尊敬している」と回答しました。
中小企業の経営者夫婦は、日常のストレスや苦労を共有するなかで、実際には深い絆と尊敬の念を持って接しあっているといえるのかもしれません。
また、夫とのコミュニケーションの有無と将来への不安の有無の間には強い関連性が見られました。
経営者の夫婦間での日々のコミュニケーションが、妻の将来への不安を軽減する重要な要素であることが再確認されました。
エヌエヌ生命保険では、中小企業経営者の妻に特化した情報サイト「つぐのわ」を運営しています。
経営者の妻特有の疑問や不安に対応し、実践的なアドバイスや有益な情報を提供しています。
「つぐのわ」を活用し、夫とのコミュニケーションを深めることで、将来の不安を少しでも軽減していただきたいと願っています」