「高カカオチョコレートを食べることで、認知パフォーマンスが維持し、脳活動の効率化できる。すなわち、“脳の省エネ化”に役立ち、脳資源をうまく抑えながら疲れにくい状態をキープできる」
―――そんなうれしくてインパクトのあるニュースが、明治と理化学研究所の共同研究で明らかに。
明治は2月27日、「カカオ最新研究成果発表会」を都内で開き、明治 グローバルカカオ事業本部 萩原秀和 本部長、理化学研究所 生命機能科学研究センター 渡辺恭良 客員主管研究員(神戸大学特命教授、大阪公立大学健康科学イノベーションセンター顧問)、理化学研究所 生命機能科学研究センター 水野敬 客員主管研究員(神戸大学特命教授、大阪公立大学特任教授)らが登壇し、共同研究結果を解説した。
まずは「現代人は脳疲労が蓄積している」といった現状から。
限られた脳資源を有効活用し、脳疲労を抑えることが大切
脳は身体を動かしていない安静時にも多くのエネルギーを消費していて、知らない間に“脳疲労”が起きている。
身体のあらゆる働きを脳がコントロールしているため、身体の疲れが起こるときにも、脳には疲労が蓄積している。
だからこそ、疲れを自覚する前から脳を疲労させない工夫が必要。
脳の活動容量(脳資源)には限りがあるから、姿勢を保つことや生命を維持するといった身体の活動のために、常に脳をアイドリング状態にしておく必要があり、それらの活動に約9割も費やしている。
逆にいえば、意思決定など意識的に使う脳活動は、脳全体の1割弱しか使われてない。
そのため、できるだけ消耗させないように、脳を省エネしながら使い、使いすぎたらリセットして脳を回復させて、限られた脳資源を有効活用し、脳疲労を抑える習慣が大切になってくる。
―――そこで着目したのが、高カカオチョコレートがもつ、認知パフォーマンス維持と脳活動効率化という優位性。
行動評価研究と脳活動評価研究で考察
明治と理化学研究所による行動評価研究(ストループ課題正答率)では、高カカオチョコレートの摂取により、認知機能パフォーマンスの低下が抑えられたと考察。
高カカオチョコレートを摂取することで、脳の認知パフォーマンスを維持する可能性があることがわかってきた。
また、脳活動評価研究(機能的MRIによる認知課題中の脳活動評価)では、高カカオチョコレートの摂取は脳活動の効率化に寄与した可能背があることもわかった。
頭をフル稼働させるシーンで、高カカオチョコレートを食べる!
今回のこの2つの研究から、高カカオチョコレートを食べると脳のパフォーマンスを維持させ、脳資源を効率よく使える、すなわち“脳の省エネ化”に役立つことがわかってきた。
今回のストループ課題のように、同時に複数の仕事を処理するマルチタスク活動の前や、頭をフル稼働させながら話すプレゼン前などに、高カカオチョコレートを食べると、脳資源をうまく抑えながら疲れにくい状態を保てることができるという。
―――世代を問わず愛され続けるチョコレート。
そのなかでも身体にうれしい栄養素が入った高カカオチョコレートは、気の休まる暇がない現代人にとって、手軽に脳疲労をリセットできる味方になるはず。
学術論文レベルの研究結果については、こちらをチェック↓↓↓
◆カカオポリフェノールを豊富に含む高カカオチョコレートの摂取が連続的な認知課題遂行時における認知機能のパフォーマンスの維持と、脳活動の労力を低減することで脳の効率的な活用に寄与することを示唆 日本人成人男女を対象とした介入研究により判明~国際科学雑誌HeliyonおよびNutrientsに論文掲載~
https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2024/02_01/index.html