いま、世界第一線で活躍できるエンジニア&エキスパートをめざすならば、高等専門学校生(高専生)という選択肢に注目だ。
日本独特の教育制度としていま再び注目を集めている高等専門学校は、ものづくりの技術を実践的・効率的に教育する優れた仕組みと評価されている。
AIが社会を構成するために欠くことのできない技術であるいま、高等専門学校生(高専生)が生成AIなどの主要な技術であるディープラーニングを身につけることで、機械・電気・ディープラーニングという「新・三種の神器」がそろった20代の人材が、日本から次々と排出されていくことが期待されている。
そんな高専生の実力を目の当たりにできるコンテストも開催
そんな高等専門学校生(高専生)の実力を目の当たりにできるコンテストが、全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト DCON(ディーコン)。
5月10・11日、「第5回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2024」が開催され、5月11日 12:00-17:30 には、DCON2024本選プレゼンテーション・表彰式が、YouTube JDLA 公式チャンネル(https://www.youtube.com/@JDLA2017)とニコニコ生放送(https://live.nicovideo.jp/)で公開される。
出演は、松尾豊 DCON実行委員長(日本ディープラーニング協会 理事長/東京大学大学院 教授)、MCに ヒャダイン(音楽クリエイター)・豊田麻衣(フリーアナウンサー)。
これまで 9社の DCONスタートアップが誕生
DCON(ディーコン)は、高等専門学校生が日ごろ培った「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用した作品を制作し、その作品によって生み出される「事業性」を企業評価額で競うコンテスト。
現役のベンチャーキャピタリスト(VC)である本選審査員がその事業性を評価し、最も「企業評価額」が大きいチームが優勝となる。
また、コンテストを通じて教育プログラムの提供、現役起業家・経営者によるビジネスプラン・プレゼンテーション指南から、コンテスト参加後の起業・事業化支援プログラムまで、一気通貫したサポート体制で事業化へつなげている点も特長。
この「DCON Start Up 応援1億円基金」による資金提供や創業バックオフィス支援、事業メンタリングなどのサポートを受け、これまでに 9社の「DCONスタートアップ」が誕生している。
第5回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2024(DCON2024)は、昨年度の1.6倍となる72チーム31高専がエントリーし、本選には一次審査・二次審査を勝ち抜いた11チームの出場が決定。
生成AIを活用したデジタルえほん、AIまくら、カーボンニュートラルを実現するアイディアなど多様な提案が出そろった。
本選では、高専生ならではのものづくりの技術とディープラーニングを活用した作品と事業プランをプレゼンし、企業評価額を競い合うから、注目だ。
本戦に出場する11チームに注目
◆ 釧路工業高等専門学校
チーム名:メディア工学研究室
作品名 :「シカとの遭遇 ~no accident, no more cry…~」
作品概要:ロードキル(野生動物と車両の衝突事故)の減少(https://dcon.ai/teams/kushiro2024/)
メンター:河瀬航大氏(株式会社フォトシンス 代表取締役社長)
◆ 旭川工業高等専門学校
チーム名:北国のデジタル・まじしゃんズ
作品名 :「e-hon ー動くデジタルえほんー」
作品概要:手軽に動く絵本を制作、閲覧、共有できるe-hon(https://dcon.ai/teams/asahikawa2024/)
メンター:折茂美保氏(ボストン コンサルティング グループ マネージング・ディレクター&パートナー)
◆ 群馬工業高等専門学校
チーム名:ユビキタスVR ラボ
作品名 :「ユビキタスVR 接触判定システム」
作品概要:メタバース体験を変革するユビキタスVR接触判定システ(https://dcon.ai/teams/gunma2024/)
メンター:岩佐琢磨氏(株式会社Shiftall 代表取締役CEO)
◆ 福井工業高等専門学校
チーム名:数値計算部
作品名 :「elicon ~小規模店舗向け顧客分析システム~」
作品概要:小規模店舗のニーズに応える分析システム (https://dcon.ai/teams/fukui2024/)
メンター:福野泰介氏(株式会社jig.jp 創業者)
◆ 沼津工業高等専門学校
チーム名:データドリブンウェア
作品名 :「倉庫ナビ」
作品概要:製造業の人材不足や業務効率化の課題解決 (https://dcon.ai/teams/numazu2024/)
メンター:佐藤聡(connectome.design株式会社 代表取締役社長)
◆ 豊田工業高等専門学校
チーム名:早坂・大畑Lab.
作品名 :「WCS(White Carbon Sensor)」
作品概要:AIの力によってカーボンニュートラルを実現(https://dcon.ai/teams/toyota2024/)
メンター:岡田陽介氏(株式会社ABEJA 代表取締役CEO)
◆ 明石工業高等専門学校
チーム名:Akashi Intelligence
作品名 :「LookON」
作品概要:フェイク画像判断システム (https://dcon.ai/teams/akashi2024/)
メンター:伊豫愉芸子氏(株式会社RABO/Catlog 代表取締役社長)
◆ 香川高等専門学校 高松キャンパス
チーム名:村上らぼ&宇宙開発研究部
作品名 :「貧酸素水塊検出・赤潮予測システムおよび水中魚体監視システム」
作品概要:養殖業のDX化による漁業損失減と業務の効率化 (https://dcon.ai/teams/kagawa2024/)
メンター:田中邦裕氏(さくらインターネット株式会社 代表取締役社長)
◆ 大分工業高等専門学校
チーム名:Sleep-New-World
作品名 :「FAIP (Future Artificial Intelligence Pillow)」
作品概要:「睡眠不足」の解消を目指すAI枕 (https://dcon.ai/teams/oita2024/)
メンター:渋谷修太氏(フラー株式会社 代表取締役会長)
◆ 沖縄工業高等専門学校
チーム名:ミヤギ農家
作品名 :「AgreenTech-リジェネラティブ農業をデザインする-」
作品概要:AgriTechとGreenTechを統合した「AgreenTech」(https://dcon.ai/teams/okinawa2024/)
メンター:高橋隆史氏(株式会社ブレインパッド 取締役会長 CO-Founder)
◆ 東京都立産業技術高等専門学校 品川キャンパス
チーム名:Technology 七福神
作品名 :「FraudShield AI」
作品概要:AIを活用した電話詐欺対策(https://dcon.ai/teams/tokyo2024/)
メンター:柳原尚史氏(株式会社Ridge-i 代表取締役社長)
第5回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(DCON2024)大会概要
【概要】
高専生が日頃培った「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用した作品を制作し、その作品によって生み出される「事業性」を企業評価額で競うコンテスト
【主催】
独立行政法人国立高等専門学校機構、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)
【運営】
DCON実行委員会
【後援】
デジタル庁 / 文部科学省 / 農林水産省 / 一般社団法人全国高等専門学校連合会 / NHK / 渋谷区 /経済産業省/ 日本経済新聞社
【協賛】
株式会社アクセスネット / NECソリューションイノベータ株式会社 / トピー工業株式会社 / トヨタ自動車株式会社 / 株式会社 日立産業制御ソリューションズ / 株式会社丸井グループ
アイング株式会社 / 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 / 株式会社QUICK / さくらインターネット株式会社 / サントリー株式会社 / ソフトバンク株式会社 / 日本ガイシ株式会社 / 株式会社ビーンズラボ / 株式会社フソウ / 株式会社ブリヂストン / 株式会社村田製作所 / ロジスティード株式会社
小町 洋(CDLEメンバー) / 株式会社セブン銀行 /有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所
<DCON2024公式メディア>
◆ 公式HP:https://dcon.ai/
◆ Facebook:https://www.facebook.com/DCON123/
◆ X(旧Twitter):https://twitter.com/DCON_JDLA