「はたらく人ファースト」な職場環境と仕事への向き合い方のトレンドが、ここでキャッチできる―――。
それが、「はたらく人ファーストアワード2024」(主催:ミイダス・朝日新聞社)。
従業員を大切にしている企業を称え、その取り組みを発信することで、より「はたらく人ファースト」なはたらき方を推進することを目的とした「はたらく人ファーストアワード2024」(主催:ミイダス・朝日新聞社)授賞式が2月26日に開催され、チョコレートプラネット 長田庄平 松尾駿がプレゼンターとなって、Gold 3社、Silver 8社 などが紹介され、審査員評価が公表されたから、ここでチェックしていこう↓↓↓
Gold 医療法人社団洛和会(京都府)
「しっかりとしたコンセプトを持った施策設計」と「思想に基づく一貫性ある取り組み」を高く評価しました。
自社の理念を反映した施策が展開されている点が素晴らしいです。
トップと現場の対話やエンゲージメントサーベイ活用を重視し、従業員の声を施策に反映。
「おむつ定期便」「不妊治療支援」「まごたん休暇」などの子育て支援や「AIアシスタントを活用したDX推進」「社内副業制度」「婚活イベント」など、多様なニーズに対応した施策がはたらきがいを高めています。
その結果、離職率の低下や新卒採用の確保といった具体的な成果に結びついています。
厳しい医療福祉業界においても、はたらきがいの向上を実現するモデルケースとして大変参考となる取り組みです。
Gold ネクスキャット株式会社(東京都)
「何をやるかより誰とやるか」を重視し、5つの自由(場所・環境・距離感・時間・キャリアプラン)を掲げた柔軟な勤務体系と、暗黙知を形式知化する徹底したドキュメント文化を基盤に、属人化を防ぎながら効率的な情報共有を実現。
これにより、従業員が休みやすく、はたらきやすい環境を整備している点を高く評価しました。
全員フルリモートながら、日本以外の従業員とも時差を超えた円滑なコミュニケーションが取れる仕組みを構築し「会社・仕事との距離感の自由」を通じて多様なはたらき方を認め、従業員の活躍を促進しています。
また、雑談を促進する仕組みや従業員の声を拾い上げる仕組みも、エンゲージメント向上に寄与しています。
自由と責任を両立させた文化は、多様なはたらき方の可能性を広げるモデルケースとなります。
Gold 株式会社フロンティアエデュケーショナルパートナー(埼玉県)
取り組みから経営者の熱意と優しさが伝わります。
自社の仕事に誇りを持ち、対人関係を大切にしながら育てる姿勢は、特に教育事業を行う会社には必要不可欠だと感じました。
生徒の成長とはたらく先生の成長を一体として考え、先生のはたらきがいを高める取り組みを実践しています。
「目指せ塾のディズニーランド」というビジョンを掲げ、仕事への考え方や姿勢を見直す「ジョブ・クラフティング」の視点から業務の意味を再構築し、やりがいを創出。生徒からの「ありがとう」がもらえるように先生のコミュニケーションを後押しする姿勢は素晴らしく、その結果先生は意欲的にはたらき、お客さまである生徒や親からの評価も得られるという好循環を生み出しています。
1on1面談やアンケートを通じて従業員の声を反映し、共に成長する文化を醸成し、組織運営を粛々と実施する姿勢を高く評価しました。
Silver 株式会社風間商事(埼玉県)
事業計画の共有を通じて、従業員と企業の成長を一体化させる姿勢を高く評価しました。
採用時に3回ほどの職場体験「お見合い期間」を設け、事業計画書を用いた対話を行うことで、入社前から相互理解を深める手法は誠実かつ画期的です。
従業員が会社の成長を自分ごととして捉えられる環境を整え、ビジョンへの共感を軸にエンゲージメントを高めています。
また、月1回の朝食会や個々に適したコミュニケーション手法の活用も、風通しの良い職場づくりに寄与しています。
今後事業が成長するなかで「はたらく人と一緒に成長する会社」として、より一層進化していってほしいと思います。
Silver 株式会社田名部組(青森県)
建設業界の老舗企業で、組織の柔軟性と成長を両立させている点を高く評価しました。
業績だけでなく、地域活動や社内コミュニケーションの活性化を重視。従業員同士が感謝の気持ちを伝えあう「サンクスカード」、誕生日に社長から届く直筆メッセージ、社内の部活動支援などを通じて従業員のモチベーションを向上させています。
また、従業員の個性を尊重して夢や自己実現を支える姿勢、適性を活かした配置転換は、従業員の多様なニーズを満たし、長期的なエンゲージメントにつながってます。
DX推進にも積極的に取り組んでいる点も印象的です。重機操作を自動運転に近いかたちにしたり、測量でのドローン活用、筋力をサポートするボディースーツの導入などで業務効率化も進めており、はたらきやすさの向上と企業成長を両立させています。
Silver 株式会社ノーブデンス(大阪府)
従業員一人ひとりが持つ特性や適性を最大限に活かし、「はたらきがい」を追求する姿勢が際立っています。
適性検査を活用しつつ、苦手な業務は上長へ報告する仕組みを整え、個々に合った業務に配属することでストレスを軽減し、生産性向上を実現。
不動産業界では珍しい土日祝休みの導入により、多様な人材の活躍を促進しています。
また、定期面談を活用し、従業員の声や個人の強みを活かす仕組みも整備されています。
「クリスマス賞与」は、月次成約目標の達成ごとにプールされた資金を従業員全員に支給することで、組織全体で成果を分かち合う文化を醸成しています。
こうした施策により離職率0%や売上成長を実現し、企業と従業員が共に成長する「はたらく人ファースト」を体現する好例となっています。
Silver 株式会社キースト(静岡県)
「スタッフファースト」の理念のもと、従業員が自身の「好き」を大切にしながらはたらける環境を整え、新たな販売業のスタイルを実践している点を高く評価しました。
休日や休憩時間を増やし、1ヶ月の勤務時間を30時間削減しながらも売上を向上させ、給与アップにつなげるなど、はたらきやすさと業績向上を両立しています。
また、正社員だけでなくアルバイトも公平に評価し、成果に応じた昇給・賞与を還元。
好きなブランドを長く好きでいられる環境づくりが、仕事への熱意を高め、業績向上と従業員への還元の好循環を生んでいます。
同社の取り組みは、販売業界の新たなモデルケースとして、今後もさらなる発展が期待されます。
Silver 古郡建設株式会社(埼玉県)
従業員の「はたらきがい」を軸に、ブランディング強化やSDGs推進を通じて企業文化を革新している点を高く評価しました。
特に、中小企業では珍しい企業内大学「古郡アカデミー」の設立は、知識・スキル向上だけでなく、成長意欲の向上や組織の関係強化にも貢献しています。
また、健康経営の推進としてトレーニングジムのリニューアル、がん検診の全額負担などを実施。
さらに、ランニングとゴミ拾いを合わせた「プロギング」活動を通じた地域貢献や、デザインマネジメント部によるブランディング強化も、企業価値向上と従業員の誇りにつながっています。
これらの取り組みが離職率の大幅な低下や従業員満足度の向上、業績向上に結びつき、採用や広報の面でも成果を上げている点は素晴らしいです。
Silver 株式会社川上測量コンサルタント(福井県)
健康経営を軸に「はたらく人ファースト」の姿勢を貫き、平均年齢50歳の従業員がはたらきやすい環境を追求している点を高く評価しました。
有給休暇を15分単位で取得できるようにしたり、がん検診・脳ドッグのオプション検査や再検査費用まで全額負担するなど、健康管理への細やかな配慮が特徴的です。
また、終礼でのストレッチや昼休みなどを利用したチーム対抗ウォークラリー、終礼を活用した残業削減の取り組みも具体的な成果につながっています。
20年間離職率0%を維持し、全従業員との毎月の面談や定例会議を通じて従業員の声を積極的に反映するフラットな組織文化を築いています。
さらに、国のリスキリング支援を活用し、従業員がドローンパイロット資格を取得するなど、DX推進による業務効率化とスキル向上を実現しています。
Silver 株式会社山口建設コンサルタント(山口県)
就業規則や給与制度の見直しを通じ、従業員の「はたらきがい」と「はたらきやすさ」を向上させた点を高く評価しました。
毎年5%の基本給ベースアップや、育児・介護・不妊治療休暇など、ライフステージに寄り添う柔軟な制度を整備。
資格取得支援やサークル活動支援、地域優待サービスの提供など、成長と充実を支える施策も特徴的です。
また、従業員からの「自己申告書」を活用し、リモートワークを導入。さらに、3Dレーザースキャナー搭載ドローンや地質試験設備、生成AIの導入などDXを推進。
その結果、業務効率化が進み、従業員の能力開発にリソースを振り分ける余裕が生まれました。
仕事のプロセスやツールを更新して技術・業績を向上させ、若手の採用にもつながっている取り組みは、同業界にとって参考となる価値ある取り組みです。
Silver 社会福祉法人睦会(青森県)
人員を積極的に確保し、業務のゆとりを生み出すことで、保育の質向上と職員のはたらきやすさを両立させている点を高く評価しました。
通常の倍近い人員を確保することで創造的な活動の余裕が生まれ、その結果保育の質および児童・保護者からの評価が高まり、経営の安定と成長にもつながっています。
また、従業員の意見を積極的に取り入れる「ブラザーシスター制度」を導入するなど、上下関係なく意見が出せる雰囲気作りを促進。
さらに、DX推進による事務作業の効率化により、現場職員が本来の業務に集中できる環境を整備しています。
保育士の労働環境改善は、業界全体の課題として取り上げられることが多い中、同法人の取り組みは業界の参考となる事例と言えます。
Bronze 9社
・コンパス株式会社(東京都)
・株式会社ぽらりす(東京都)
・株式会社フトゥーロ(東京都)
・株式会社FROM CENTER(埼玉県)
・株式会社つくーる(石川県)
・株式会社ジェミニ設計(和歌山県)
・株式会社スプラウトインベストメント(神奈川県)
・医療法人社団緩和ケアクリニック・恵庭(北海道)
・株式会社東京ベイ潮見ホテルマネジメント(東京都)
ミイダス後藤喜悦 代表「はたらく人ファーストな企業ブランディング、良い人材の採用力が高まり企業の成長に貢献」
「今年の受賞企業の取り組みですが、特に印象的だったのは、どの施策も流行や他社の模倣ではなく、それぞれの企業の理念に根ざし、自社に最適な形で実践されていることでした。
表面的な取り組みではなく、「はたらく人」の声に耳を傾け、企業文化に即した形で進められている点に感動しました。
「はたらく人ファーストアワード」は、こうした企業の取り組みをさらに広めることで、より多くの企業が「はたらきがい」を重視するきっかけになればと考えています。
賛同企業数も昨年の1,224社から3,627社へと大幅に増加しました。
これは、「はたらく人を大切にする」という価値観が多くの企業に浸透しつつある証だと感じています。
今後も、本アワードを通じて、皆さまの素晴らしい取り組みを発信し続けるとともに、地元地域におけるブランドの確立と浸透に貢献したいと考えています。
はたらく人ファーストな企業としてのブランディングをすることで、良い人材の採用力が高まるなど、企業の成長に貢献できるように努めてまいります」(ミイダス後藤喜悦 代表)
受賞企業が「はたらきがい」を伸ばした施策の詳細やその秘訣を伝えるカンファレンスを開催!
そして 3月13日には、「はたらく人ファーストアワード2024」受賞企業によるオンラインカンファレンスを開催予定。
受賞企業がどのようにして従業員の「はたらきがい」を伸ばしたのか、「はたらく人ファースト」な取り組みの詳細や、施策の背景、社内の巻き込み方など、企業運営の秘訣を学べる場になるから、公式サイトをチェックしてキャッチアップ↓↓↓
https://corp.miidas.jp/event/
「はたらく人ファーストアワード」は来年度も実施予定。こちらも要チェック↓↓↓
https://corp.miidas.jp/entry?lp_code=6
アワード後半には 鈴木おさむ もゲスト登場しトーク。「なんのためにはたらくか? と聞かれて、『幸せになるため』と答えられる会社がもっと増えてほしい。受賞企業はこれを実践している。すごいと思います!」と。