朝から築地が、いや、東京が揺れる。和牛の最高峰とも言える「宮崎牛」を、朝食で、しかも驚きの価格で味わえる新店が誕生する。

精肉・卸・外食まで一貫して手がけるアトム株式会社は、直営焼肉店「焼肉 番手十番」を2025年8月1日(金)、食の都・東京築地場外市場エリアにオープンする。注目は朝8時から限定20食で提供される「肉屋の朝食御膳」(2,800円)。

さらにオープンを記念し、8月1日(金)から15日(金)までの期間限定で、限定20食の朝食御膳に「宮崎牛希少部位の焼肉」が追加されるというから見逃せない。

朝から行列必至!常識を覆す「肉屋の朝食御膳」

「コロナ禍以来、皆さんのライフサイクルが早まっている」

アトム株式会社 野口正彦東京支社長は、28日に開催された取材会で出店意図を明かした。時差出勤を推奨する取り組みもあってか、通勤路線はピーク前からすでに混み合っている。早朝の豊洲市場に買い付けに行けば、朝の六時にはもう外国人で一杯だ。

「B級グルメ的なものを除けば、ちゃんとした朝食を提供できていないのではないか?」

言われてみれば確かに、と頷ける。朝食で外食をする場合、せいぜいカフェやファミレスでモーニングメニューを頼むか、全国チェーンの牛丼屋や駅そばに行くくらいだ。日本人は朝食にあまりお金を使わない国民性であると言えるかもしれない。

「焼肉 番手十番」はそこに一石を投じる。

インバウンド観光客で賑わい、都内屈指のモーニングスポットとして注目を集める築地。ここで「肉屋が本気でつくる朝ごはん」を展開すればどうなるだろうか。ある種実験的な試みにすら感じる、その全容を見て行こう。

気になる朝食メニューの内容は

朝食メニュー「肉屋の朝食御膳」は三種類。2,800円の御膳は限定20食。ほかに3,500円、4,500円の朝食御膳もあり、こちらは提供数に制限がない。品数は同じだが、高いメニューになると宮崎牛の希少部位をもっとたくさん楽しむことができる。

【20食限定】肉屋の朝食御膳 2,800円

御膳には宮崎牛のたたきやしぐれ煮をはじめ、旬の魚介や野菜を使った小鉢など約20品目がずらりと並ぶ。

一つひとつが主役級の料理は、まさに圧巻の一言。土鍋で炊き上げたご飯と共に、朝から贅沢の極みを体験できる。

最初に挙げたように、8月1日(金)~15日(金)の期間中は、2,800円の朝食御膳に「宮崎牛希少部位の焼肉」が無料で追加されるという嬉しいキャンペーンも展開する。

なぜ最高級の宮崎牛をこの価格で提供できるのか?

宮崎牛は宮崎県内で生まれ育った黒毛和種。「和牛のオリンピック」とも称される全国和牛能力共進会において、4大会連続で内閣総理大臣賞を受賞しており、ハリウッドセレブをも魅了する。

同店ではその中でも、肉質・脂質ともに優れたA5ランクのさらに上位、肉質・脂質ともに優れた「番手8~12」に格付けされる個体のうち極めて希少な「番手10~12」の個体のみ。一頭買いで仕入れることで、この圧倒的なコストパフォーマンスが実現できるという。

それでもこの内容で2,800円はあまりにも安過ぎると言わざるを得ない。通常なら5~6,000円は取らなければ採算が合わないし、インバウンドで栄える築地ならその倍近い値段がついてもおかしくはないだろう。取材した限りでは、2,800円の朝食御膳は(20食限定とはいえ)強気の値段設定であり、ディナーコースで利益を上げていくスタイルのようだ。

夜は至高の「牛肉懐石」で、さらなる高みへ

ディナータイムは、宮崎牛の魅力を最大限に引き出すコース料理を提供。シンシンやトモサンカクといった希少部位はもちろん、究極の部位シャトーブリアンまで職人が最高の状態にカットし、炭火で焼き上げてくれる。焼肉屋なのに服に匂いや煙がつく心配がないのも嬉しいポイントだ。

メニューは「宮崎牛希少部位焼肉コース(13,200円)」「宮崎牛サーロイン入焼肉コース(18,700円)」「宮崎牛シャトーブリアン入焼肉コース(25,300円)」。

※写真は最高級の「宮崎牛シャトーブリアン入焼肉コース(25,300円)」(このほか、焼肉(希少部位2種、焼き野菜、デザートもつく)

朝食でその実力の一端に触れるか、ディナーでその真髄を味わい尽くすか。美食家たちの新たな聖地が、築地に誕生する。

■店舗情報

【店舗名】焼肉 番手十番
【オープン日】2025年8月1日(金)
【場所】東京都中央区築地4-12-2 ライオンズマンション東銀座2階
【営業時間】
モーニング:8:00~13:00(ラストオーダー 12:00)
ディナー:17:00~21:00(ラストオーダー 20:00)

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