香川県のうどんといえば、讃岐うどん。讃岐うどんといえば、誰もが知っているチェーン店がある。「はなまるうどん」だ。2000年に香川県で創業し、2002年9月に東京・渋谷へ上陸、首都圏へ「讃岐うどん」という文化を持ち込んだ。
同社は創業25周年を機に本社を香川にUターン移転し、「おいでまい!さぬきプロジェクト」を始動した。その一環として、香川県の5つの店舗を異なるコンセプトでリニューアルする。第1弾の多肥店は「手打ちと創造」を掲げ、本場讃岐うどん協同組合 理事長・香川氏の監修を受けた伝統的な手打ちうどんを提供。一方で香川の銘菓「茶のしずく」を天ぷらにしたり店舗内で物販を展開するといった革新的な試みも採用し、ただの原点回帰にとどまらない姿勢を見せた。
プロジェクト第2弾は「肉店」
2025年8月7日(木)、香川県高松市兵庫町に「煩悩」をテーマにしたはなまるうどん初の肉特化型店舗「はなまるうどん 肉店(高松兵庫町店)」がオープンした。
「肉店」では、讃岐うどんに背徳感を刺激する盛り盛りの肉を掛け合わせた圧倒的なインパクトの新メニューを目玉に据え、これまでにない「新しいうどん体験」を提供する。
先月30日に開かれた「はなまる『背徳肉盛りうどん』試食会」では、株式会社はなまる マーケティング本部 高口裕之CMOが出店のねらいを語った。
「健康志向は中長期的に伸びているが、『煩悩』にしたがってガーっと食べたいときもある。食の中ではデカ盛りが一定の人気を博しており、うどんというメニューのジャンルでもそういうブランドがあっても良いと考えた。我々は将来的にそういうポジションを取りに行くことも視野に入れている」
「肉店」のメニューはうどんの量を2玉・3玉から選ぶことができるという。肉は通常メニューの「牛肉うどん」などで使われている量のおよそ3倍にあたる165グラム。商品企画部の山田圭祐部長によれば、温・冷どちらでも美味しく食べられるように「味の調合にかなり苦労した」という。
「肉店」ではプラス100円で「にんにくマシマシだれ」「辛魚スパイス」など様々なトッピングが可能で、自分自身で食べ方をカスタマイズできるのも嬉しい。また、讃岐うどんの本場・香川に根付く「おでん文化」を受け継ぎ、肉特化型店舗ならではのメガスペアリブなど食べ応えのある“肉系おでん”も提供する。
香川以外でも食べるチャンスがある!
「肉店」オープンを記念し、はなまるうどんは刷新店舗を象徴する“背徳肉盛りうどん 2 種”を1種各3週間ずつ、計6週間限定で全国販売する。
◆焼き塩豚カルビの半割レモンぶっかけ(温・冷)
塩豚カルビと半割レモンを組み合わせた、夏にぴったりの爽やかなぶっかけうどん。見た目とは裏腹にしっかりとした味わいで食欲を刺激する。
【価格】中 1,000円、大 1,180円(税込)
【販売期間】2025年8月7日~8月27日(予定)
※全国のはなまるうどんで販売(一部店舗を除く)
◆スタミナ肉野菜炒めうどん(温・冷)
豚肉と野菜を豪快に炒めたパワー系の逸品。ニンニクのパンチが効いた後引く味わいが特徴だ。
【価格】中 1,300円、大 1,480円(税込)
【販売期間】2025年8月28日~9月17日(予定)
※全国のはなまるうどんで販売(一部店舗を除く)
筆者は試食会で「半割レモンぶっかけ」の冷を頼んだが、これがまた相当なボリュームだった。「はなまるうどん」はただでさえ一玉のボリュームが多いのに、しっかりと麺にコシがあり、久々に「食いでがある」食事をした感があった。爆盛り好きはぜひチャレンジしてほしい。
記事:一橋正浩