髪の毛(ヘア)を寄付(ドネーション)し、それを医療用ウィッグなどに役立たせる取り組み―――ヘアドネーション。

このヘアドネーションについて、日本の国民はどの程度まで認知され、活かされようとしているか。

ファイントゥデイ資生堂「フィーノ」が展開する医療用ウィッグプログラム【HAIR TOUCH YOU のばせば届く。】は、「fino ウィッグBank」を設立し、オリジナルドネーションキットの配布、また医療用ウィッグをとりまく人への取材など、360度で想いがつながるさまざまな取り組みを展開中。

このヘアドネーションに取り組む「fino ウィッグBank」(ファイントゥデイ資生堂)は、「ヘアドネーションを今後やってみたい」と回答、もしくは「ヘアドネーションに興味はあるがする予定はない」と回答した10代~60代男女、あわせて1129名に「ヘアドネーションに関する意識調査」を実施。その結果が公表された↓↓↓

「病気で苦しむ人の力になりたい」

ヘアドネーションに興味を持った理由、第1位は「病気で苦しむ人の力になりたいから」、56%が回答―――。

がん患者の罹患率は増加傾向にある日本では、3人に1人は20~60代の就労可能年齢で患うといわれている。

社会と関わりを持ちながら治療をするケースも増えているなか、定性調査でも「身近な方が病気になり、自分にできることをしたい」という声も多数聞かれたことから、今回の結果として「病気で苦しむ人の力になりたいから」(56%)、続いて「社会の役に立つ活動に関心に関心があるから」(47%)、そして3位の「髪を伸ばすだけなら自分でもできる気がするから」は、「誰かのために何かをしたい」という想いの強さの表れといえる。

髪の送り方が知られていない

ヘアドネーションの認知は向上しているといわれているいっぽうで、「ドネーション毛の寄付に関する条件などの認知」に課題という実情が明らかに―――。

ヘアドネーション関心層において、「ドネーションカットは対応できるサロンとできないサロンがある」という点に対して、その認知は約半数(47.9%)にとどまり、また約8割が、ドネーション毛を寄付する髪の一般的な送り方を知らないということが判明。

その他にも、寄付先の団体によって条件は異なるものの、ヘアドネーションを取り巻く環境やその現状の認知に大きな機会が見える結果に。

寄付する髪をきれいに伸ばせるか

77.9%が感じる不安、その最大のポイントは「伸ばす過程でのヘアケア」ということが明らかに。31cmを伸ばす間に”何度もカットしたいと葛藤”という声も―――。

へアドネーション関心層のうち「興味があり、今後したいと思う人」と「興味はあるが、今後する予定はない人」、それぞれが共通してハードルを感じる点が「伸ばす過程でのヘアケア」という結果に。定性調査でも、 “31cmといわれると少し尻込みをしてしまう”、“キレイに伸ばすことへの難しさを感じる”といった声も寄せられた。

その背景には、きれいな髪を届けたいという想いも感じられる。

さらに注目は、ドネーション予定者、非予定者に共通して2位~4位がドネーション毛を寄付することへの条件面に不安を感じるという結果となり、情報の幅広い認知にまだまだ機会があることが浮き彫りになった。

「寄付した髪を無駄なく活用してほしい」

「寄付した髪を無駄なく活用してほしい」、より多くの人がヘアドネーションに参加しやすくなる条件と、実際にドネーション毛の寄付先を選ぶ際の基準が同じという結果に―――。

ヘアドネーションに興味を持つ人が多い中で、実際のドネーション率にはまだ大きな機会があることから、どのような活動や条件があればより参加しやすくなるかを調査したところ、関心層の42%が「寄付した髪を無駄なく活用してくれるところ」と回答。

また、ヘアドネーションの寄付先を選ぶ基準についても41.1%が同様に「寄付した髪を十分に活用してくれそうなところ」と答えたことから、長年かけて伸ばした髪に対しての想いとともに、「無駄なくカタチになってほしい」という気持ちが表れていることがうかがえます。

専門家は「美容師の存在が重要」と

こうした結果を受け、理美容・医療・介護・ファッションなどの多職種専⾨家が「得意を活かして社会貢献活動」をするプロフェッショナルNPOの「ふくりび」岩岡ひとみ事務局長は、こう分析する。

「病気で苦しむ方の役に立ちたいという気持ちを持つ方が多いという結果を受けて、病気などで髪にお悩みを持つ方が身近にもいて決して人ごとでは無いという社会の意識の変化を感じます。

いっぽうで実際にウィッグが必要となったときに役立つ知識をあらかじめ知っておいてもらいたいと感じています。

ヘアドネーションについては、ふくりびではもともとフルオーダー型ウィッグ製作以外では受付けていなかったのですが、WEBサイトで調べて、問い合わせの電話をいただくこともありました。

情報にたどりつけていなかったり、直接聞きたかったりするようなので、もっとわかりやすい相談先があると良いのかもしれません。

また、「髪を伸ばす過程でハードルを感じる方が多い」という結果を受けて、やはり伸ばす過程を含めて寄り添う存在が必要だと感じます。

ウィッグについても相談しやすい環境や人、とくに美容師の存在が重要だと思います」(岩岡ひとみ事務局長)

みんなが考えるきっかけに

「ふくりび」岩岡ひとみ事務局長はさらに、「フィーノ」が展開する医療用ウィッグに関わる360°すべての人がつながるプログラム「HAIR TOUCH YOU のばせば届く。」について、こう期待を寄せる。

「既存の美容室、美容師のそれぞれの動き、またひとつのNPOだけでは、なかなか変えられない動きを、フィーノというブランドとともに活動することで、より多くの方々に情報が行き届きやすくなると思っています。

単なるブームではなく、ムーブメントとなり、多くの人たちの社会の声として届くことで、社会制度や企業、財団の支援などに反映されることを期待しています。

このフィーノの取り組みが、髪に悩みを持つ方々に必要なサポートについて、みんなが考えるきっかけになれば良いなと思います」(岩岡ひとみ事務局長)

fino ウィッグBankのヘアドネーションの流れ

「fino ウィッグBank」のヘアドネーションへは、31cm以上であれば、グレーヘアやカラーリング・ブリーチした髪、くせ毛など、どのような髪の状態の人でも、また年齢や性別も問うことなく参加できる。

「fino ウィッグBank」を通して寄付した髪の保管、ウィッグ製作、販売業務に関しては、アピアランスケアの普及に尽力し、医療用ウィッグの支援活動でも実績豊富なNPO法人「ふくりび」がサポート。

「fino ウィッグBank」では、医療用ウィッグの販売のみならず、レンタルウィッグや医療用ウィッグ製作技術のための講義用として寄贈するなど、髪の状態と、その時々のニーズに応じて最適な活用法にて無駄なく生かしていくという。

また、本来であれば寄付された髪すべてを医療用ウィッグとしてレシピエントに届けられることが理想のなか、現実問題として活用できない髪も少なからず存在する。

「fino ウィッグBank」では、髪を寄付した人の想いとともに余すことなく、医療用ウィッグにかかわるさまざまな取り組みに活用し、360度の視点で生まれ変わり体験をサポートしていくという。

―――ヘアドネーション希望者は、公式サイトから「finoオリジナルドネーションキット」を申し込み、届いた封筒を使用して髪を返送することで、どなたでもかんたんに参加できるから、気になる人は公式サイトをチェックしてみて↓↓↓
https://brand.finetoday.com/jp/fino/hair_touch_you/

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