「今回の講義を通して、生理痛で保健室に来室した際の生徒への声かけやセルフケアの方法、ほけんだよりでの周知など、まだまだ学校でできることがあることを実感しました。
また養護教諭として、生徒に対してだけでなく、教職員や保護者にも生理についての情報を積極的に発信し、理解が広がるように働きかけていきたいと思いました」
―――そんな先生たちの声が聞こえてきたセミナーが「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN『養護教諭向けセミナー・ワークショップ “生理痛会議”』」(8/20 @東京・大手町)。
産婦人科医から専門的な知識を学ぶ機会
第一三共ヘルスケア 解熱鎮痛薬ブランド「ロキソニン」(OTC医薬品)は「みんなの生理痛プロジェクトfor TEEN」の新たな取り組みとして、初の中学・高校の養護教諭向けセミナー・ワークショップ「生理痛会議」を開催。
これまで高校生や教員、保護者を対象に「生理痛について“学び・考える授業”」を実施してきた「みんなの生理痛プロジェクトfor TEEN」には、生理痛の相談相手として「保健室の先生」の声が多く集まった。
そこで、普段、学校で生徒の生理・生理痛悩みに向き合われている中学・高校の養護教諭にアンケートを実施し「産婦人科医から専門的な知識を学ぶ機会」や「他校の養護教諭と学校教育における生理・生理痛との向き合い方について意見交換を行う機会」を望む声が多かったことから、今回のセミナー・ワークショップが実現。
全国の中学・高校の養護教諭 計310名(会場参加12名+オンライン参加298名)が参加し、ティーン世代の生理・生理痛に関する悩みや実態を知ったあと、産婦人科医・高尾美穂先生から、学校生活に支障をきたすことが多い生理痛や月経困難症などの症状・対処法などについて学んでいった。
さらに、学校で生理・生理痛についてどういった情報やアクションがあると指導しやすいか考えるワークショップを実施し、それぞれが意見を交換しあった。
生理・生理痛のメカニズムや対処法を学ぶ
まず産婦人科医・高尾美穂先生から生理・生理痛のメカニズムや生理痛の対処法だけでなく、月経困難症や子宮内膜症、子宮筋腫などより深い内容まで説明。
また、2025年5月に実施した全国の養護教諭向けアンケートで多く質問があった「生徒の不調に合わせた対処法を養護教諭としてどう指導していくのが良いか」や「どうやって生徒へ婦人科受診を勧めたら良いか」などについても、高尾先生が解説。
生徒が生理痛で保健室に来たときの対応方法や受診を勧めるときの伝え方など、養護教諭として生徒へ何ができるのか具体的な対応のヒントとなる内容を学んでいった。
さらに、月経前症候群(PMS)や生理痛が原因で、学校生活や友だちとの楽しい時間に影響が出てしまう生徒も少なくない実情にも触れ、生徒にとって身近な存在である養護教諭が生理周期にともなう体調の変化を理解し、我慢しないために必要な情報を伝えることの重要性についても共有した。
「鎮痛薬を服用する効果的なタイミング」や「低用量ピルについて」などについて高尾先生に詳しく聞く参加者の姿もみられた。
どんな情報があると指導しやすいか 養護教諭同士で話し合う
つづくワークショップでは、「今後、養護教諭としてどういった情報があると生理・生理痛について指導しやすいか」をテーマに、グループに分かれてディスカッション。
「生徒へナプキンを渡す際に薬の飲み方を伝えるカードを添える」との意見や「毎月継続的に情報発信できる仕組みが必要」など具体的な提案が寄せられた。
また、「指導時に活用できる生理・生理痛に関する情報がまとまったツールが欲しい」といった意見もあがり、貴重な情報交換の場に。
高尾先生は「生徒は未成年であり、保護者の理解を得られないケースもあるため、養護教諭が一方的に勧められない難しさがあります。先生や保護者など周囲の大人たちのサポートが、生徒の未来に大きな影響を与えるので、ぜひ次の世代を育てていってほしい」と。
参加者からは、「医学的な内容を生徒にも伝えやすい言葉で言ってもらったのが活用しやすくてよかった」「保健室を頻繁に訪れる生徒が保健室を信頼してくれているということを初めて知った」といった声や、「毎年この時期(夏休み期間)に実施してほしい」「生徒への対応だけでなく、教職員に向けた研修のモデル案などがあるとありがたい」といった声が寄せられ、生理・生理痛に悩む生徒や保護者、他の教員との向き合い方について、あらためて考える機会に―――。
養護教諭の声をもとに「保健室と生理」サイトを公開
このセミナー・ワークショップで寄せられた意見をもとに、学校で養護共有が情報発信を行うさいに活用できる情報をまとめた特設ページ「保健室と生理」をロキソニン「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」サイト内に公開↓↓↓
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/special/project/teen/report07/
特設ページ「保健室と生理」では、生理痛に関する正しい情報や実際に学校で取り組んでいる事例を紹介するとともに、生徒へ配布する「ほけんだより」などでも活用可能なデータや保健教材・冊子をダウンロードできる。
つらい生理痛のメカニズムに着目した独自処方の鎮痛薬
第一三共ヘルスケア「ロキソニン Sプレミアムファイン」は、つらい生理痛のメカニズムに着目した独自処方の鎮痛薬で、生理にともなうしめつけられるような下腹部の痛みや、血行不良・冷えに伴う腰痛、生理周期にともなう頭痛に速くよく効く。
また、胃を守る成分を配合し、胃への負担を軽減。眠くなる成分やカフェインを含まないから、仕事中や休む前などタイミングを気にせず服用できるのもうれしい。
「普段から生徒に寄り添っておられる養護教諭の皆様ならではのお悩みも多く寄せられ、痛みの当事者だけでなく、その周囲の方々にも生理・生理痛に関する情報をお届けする重要性を改めて感じました。
今後も、本プロジェクトを通じて、生理痛について正しく知り、考える機会を提供することで、生理痛への理解と思いやりのある社会の実現を目指してまいります」(ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ 鈴木ひかる ブランドマネジャー)