
不動産情報サービスのアットホームは10日、2025年に賃貸物件を探したユーザーの動向をまとめた「問合せが多かった条件・設備ランキング」を発表しました。全国的な家賃上昇や物価高の影響を受け、ユーザーの関心は「仕事に関連した転居」と「徹底したランニングコストの抑制」に二極化している実態が浮き彫りとなる結果に。いま、人々は何を重要視しているのか、引っ越し先に欲しい設備は何か?具体的に見ていきましょう。
「仕事」が引越しの主軸に。転勤シーズンの分散化も影響
2025年の賃貸市場において、最も多かった問合せ条件は「転勤のため引っ越したい(34.1%)」でした。2位にも「通学先・通勤先の近くに引っ越したい(33.0%)」がランクインしており、仕事や学校といった生活基盤の変化が引越しの最大の動機となっています。
不動産のプロからは「昨今は転勤シーズンが分散されている」との声が上がっており、年間を通じて安定した需要があることが伺えます。また、家賃上昇に伴い、企業が寮や社宅として住宅補助を強化する動きも見られ、法人からの問合せも目立った1年となりました。
物価高が生んだ「シビアなコスト管理」
今回の調査結果で特筆すべきは、3位にランクインした「毎月の家賃を下げたい(30.7%)」という切実なニーズです。単に安い物件を探すだけでなく、インターネット接続料無料(設備2位)を選択することで通信費を浮かせるなど、家賃と生活費をトータルで計算する「ランニングコストの最適化」が、現代の住まい探しにおけるスタンダードになりつつあります。
また、日銀の金利引き上げ報道を受け、住宅購入を断念して急遽賃貸に切り替えたというエピソードもあり、マクロ経済の動きがダイレクトに個人の住まい選びに影響を与えている点は、2025年を象徴する動きと言えるでしょう。
≪条件編≫ TOP10
2025年の賃貸物件探しにおける条件では、仕事に関連する項目が上位を占めました。
1位:転勤のため引っ越したい(34.1%)
2位:通学先・通勤先の近くに引っ越したい(33.0%)
3位:毎月の家賃を下げたい(30.7%)
4位:ペット可物件に引っ越したい(28.4%)
5位:今より部屋数を増やしたい(19.2%)
5位:今より平米数を広くしたい(19.2%)
7位:進学のため引っ越したい(16.0%)
8位:仕事・作業用の部屋が欲しい(11.5%)
9位:今より駅近に引っ越したい(11.1%)
10位:設備のグレードを上げたい(7.9%)
設備編1位は不動の「駐車場」。高まる防犯・タイパ意識
設備編では、「駐車場」が41.8%という高い割合で1位となりました。複数台所有や来客用など、車社会のニーズが根強く反映されています。
■2025年 問合せが多かった設備TOP5
駐車場(41.8%)
インターネット接続料無料(28.8%)
オートロック(22.4%)
洗面所独立(21.7%)
モニタ付きインターホン / 温水洗浄便座(各19.2%)
注目は3位の「オートロック」です。防犯意識の高まりは年々顕著になっており、隣のビルからの侵入経路を確認するような、より具体的なセキュリティチェックを行うユーザーも増えています。
また、不在時の受け取りに不可欠な「宅配ボックス」も7位にランクインしており、共働き世帯などの「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視の姿勢が定着しています。
≪設備編≫ TOP10
設備面では、車両所有に関連する項目や、固定費を抑えるための設備が注目されています。
1位:駐車場(41.8%)
2位:インターネット接続料無料(28.8%)
3位:オートロック(22.4%)
4位:洗面所独立(21.7%)
5位:モニタ付きインターホン(19.2%)
5位:温水洗浄便座(19.2%)
7位:宅配ボックス(19.0%)
8位:追焚き機能(16.2%)
9位:通信速度の速いインターネット環境(光ファイバーなど)(14.9%)
10位:駐輪場(12.2%)
調査概要とアドバイス
不動産のプロからは、これから家を探す人へ向けて「収入証明(源泉徴収票)を早めに準備すること」や、「1LDKにこだわらず、1DKでも専有面積や間取りの使い勝手を重視すべき」といった実用的なアドバイスも寄せられています。
【調査概要】
調査対象:全国のアットホーム加盟店 469店
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年1月14日(水)~1月21日(水)
春の引越しシーズン本番を前に、最新のトレンドを参考にしながら、自身のライフスタイルに最適な物件探しを進めてみてください。

