仕事のひと休み、3階の屋上テラスに上がると南に阪急京都線の電車、北に東海道線(JR京都線)を行く貨物列車や新快速、多彩な特急列車が眺められる……。
1階のカフェテリアに行くと、もっと近くを走る東海道線の列車を眺めながら、絶品&健康メニューを味わえる―――しかも、社長も社員もパートやアルバイトも、この会社の人たち全員が利用できる。
なんてうらやましい空間なんだ―――。
ここは大阪府高槻市、太陽ファルマテックの新名所
ここは大阪高槻市。東海道線 高槻駅みなみ西口からすぐの、太陽ホールディングスグループ医薬品製造メーカー、太陽ファルマテック。
この太陽ファルマテックの広大な敷地のなかに誕生したのが、新型福利厚生施設「T-LINKS」。
設計は、あの東京2020オリンピックの新国立競技場を担った大成建設。オープン式典には大成建設 川野久雄部長をはじめ、太陽ホールディングス・太陽ファルマテック 佐藤英志 代表取締役社長、DRAFT Inc. 中村嶺介ディレクター、高槻市 危機管理室 中川洋子 危機管理監、高槻市ゆるキャラはにたん らが駆けつけた。
「T-LINKS」という名は、太陽ファルマテックと高槻市の英語表記 頭文字の「T」と、同社社員と高槻市民をつなぐ「Link」などから。
この“新名所”は、社員用の食堂やマシンジム・会議室・浴室のほか、バドミントン女子シングルス日本代表/プロバドミントン選手の奥原希望選手(太陽ホールディングス所属)が初めて監修したアリーナ(体育館)や、グループ会社の食糧事業のノウハウを活かした水耕栽培エリアなどが組み合わさる。
JR京都線の電車からも、高槻駅の南側でその建物が目に飛び込んでくるはず。
災害時は地域の人たちの避難所に、イベントも開催予定
この太陽ファルマテック「T-LINKS」は、大規模災害発生時に、高槻市内にとどまる帰宅困難者や近隣住民に向けた一時避難所になる点がポイント。
太陽ファルマテックは高槻市や近隣自治会と、「災害時における帰宅困難者の受け入れ等に関する協定書」「災害時における近隣住民の受入れ等に関する協定書」を締結。
そのほか、イベントやワークショップなどで地域の人に開放する計画もあるというから、ここでこの「T-LINKS」の中身をチェックしていこう↓↓↓
バドミントン女子シングルス日本代表 奥原希望が初監修したアリーナ
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— Z05 (@tetsudo546) November 22, 2022
まず注目したいのは、太陽ホールディングス所属の奥原希望選手が初めて監修したアリーナ。
安全面に留意し、緩衝作用がある国際競技認定の床材を使用するなど、利用者のけがや身体への負担を軽減する素材の使用や設計に。
特徴的な傾斜屋根は、プレーの妨げにならないようにアリーナ内の十分な高さを確保するだけでなく、近隣住宅地に対し圧迫感の軽減や競技用照明の光源が光公害とならないように配慮された設計。
また、バドミントン専用のコートマットやネットを常備しています。面積は約900平米とバドミントンコート3面分の広さで、バドミントンをはじめさまざまな室内競技を楽しめる。
奥原希望選手も「将来的には、地元のバドミントンチームやいろんなスポーツ団体との交流の中で、高槻市から世界に羽ばたくアスリートが誕生してくれればうれしい」とコメントしているから、ここで地域の人たちに開放してワークショップやイベントが開かれることも、期待していいかも!
阪急線・東海道線が眺められる気持ちいいテラス
東海道線や阪急京都線の電車を眺められる3階 屋上テラスには、グループ会社の食糧事業のノウハウを活かした水耕栽培エリアを設置。
リーフレタスやハーブといった葉物野菜を栽培し、カフェテリア(社員食堂)のメニューに活用している。
各拠点によりメニューが異なる自社運営の社員食堂では、関西エリアの食材も使うという。これもうらやましい。
ちなみに、3階 和室 壁面は、淡路島を拠点に東京国立博物館や在日インドネシア大使館などにも携わった左官職人 久住有生が手がけているところも見どころ。
また、内装設計デザインの局所には、数々のインテリアデザインや建築設計、プロダクトデザインを手がけてきたデザイナー 山下泰樹率いるデザイン会社「DRAFT Inc.」が担当。
木を基調としながらシックでラグジュアリーな空間づくりを行い、本施設仕様のオリジナル家具をはじめ、Boardroom、パウダーコーナーなどを手がけている。
ここで働く人がうらやましい! と感じるカフェテリア
東海道線を行く電車がみえる1階カフェテリアは、和紙のワーロンルーバーが特徴的な雲海エリア、緑のアイランドエリア、縦格子で軽く仕切られた木立のグループエリアと、バラエティなレイアウトに。
また、ここで出てくる食事が絶品。蕎麦の粉から自家製の蕎麦は、めっちゃうまかった!
大阪府高槻市 濱田剛史 市長「市民の安全・安心に大きく寄与」
大阪府高槻市 濱田剛史 市長は、この太陽ファルマテック「T-LINKS」竣工にさいし、こうコメントしている。
「高槻市と太陽ファルマテック様とは、2021年2月に「災害時における帰宅困難者の受け入れ等に関する協定書」を締結しておりましたが、この度、新厚生施設が竣工されたことから、あらためて協定を締結する運びとなりました。
自然災害時においては、このような市内企業による地域の災害対策へのご協力は、市民の皆様の安全・安心に大きく寄与するものと考えられます。貴社の益々のご発展を祈念するとともに、厚くお礼申し上げます」(大阪府高槻市 濱田剛史 市長)
グローバル化学企業をめざす太陽ホールディングス
太陽ホールディングスは、ソルダーレジスト(さまざまな電子機器に用いられる基板の表面を保護する絶縁材)の世界シェアトップクラスを誇るリーディングカンパニー。
ソルダーレジストを主力としたエレクトロニクス事業をはじめ、医療・医薬品事業、安定した食糧生産の確立を目指し植物工場の稼働や昆虫養殖をする食糧事業、水上太陽光発電所を開発するエネルギー事業、機能性材料を受託合成開発するファインケミカル事業、DXを実現するITシステムサービスを提供するICT事業を展開し、グローバル化学企業をめざしている。
また、太陽ファルマテックは、エレクトロニクス事業に次ぐ第2の柱として注力する医療・医薬品事業において、医薬品製造受託事業を担う企業。
注射製剤や固形製剤などの医療用医薬品の製造に加え、再生医療や遺伝子治療薬などの新規事業にも取り組み、高度な自動化設備により世の中のニーズに応じた高品質な医薬品を効率的に製造している。