きょう3月8日は、国際女性デー。いま考える、「女性が働き続けるために知っておくこと」とは―――。

派遣事業を手がけるオープンアップグループ「幸せな仕事総合研究所」は、働く10~60代の女性・合計1509名を対象に「女性と仕事に関する実態調査」を実施。その調査結果が興味深い。

働く女性がロールモデルにしたい憧れの女性芸能人ランキング1位は天海祐希

働く女性がロールモデルにしたい憧れの女性芸能人ランキング1位は、天海祐希。

理由には、「自立したカッコいい女性」という声が多かった。

また2位は、北川景子。3位はローラ。「仕事とプライベートの両立」への言及が多い傾向にある。

今回の調査では、自分らしく仕事とプライベートで両立できている芸能人がランクインした結果に。

そのなかには、女性としての「美しさ」「綺麗さ」という点も言及され、6位には今年で90歳となる 草笛光子 もランクインしている。

女性にとって、美しさを保ちつつ、プライベートと仕事の両立を図ることは、重要なポイントなのかもしれない。

半数以上が収入アップを重要視、男女不平等を感じるのは給料

また、女性の仕事におけるキャリアアップについて聞くと、全体の52.6%がキャリアップを考えているが、その際に「収入増加」を重要視する人が最も多く、仕事上で男女不平等を感じるのは「給料」と答えた人が47.1%と最も多かった。

回答者の女性は、52.6%の人がキャリアップを図っていきたいと答え、その際に重視するポイントとして「収入増加」が25.5%と最も高かった。

ロールモデルへの憧れには、「仕事とプライベートの両立」という理由もあったが、実際は収入を安定させたい気持ちが内在すると推測できる。

また、仕事上で男女不平等を感じるのが「給料」と答えた方が47.1%も存在した。

全体の53.5%が自社の女性に対するサポートが「充実していない」と回答

また、女性に対する会社のサポートについて聞くと、全体の53.5%が自社の女性に対するサポートが「充実していない」と回答。

その理由として、「女性特有の健康サポートが充実していない」が37.8%と最も多かった。

自社の女性に対するサポートが「充実していない」と回答した理由として、「女性特有の健康サポート」の不足を感じている方が37.8%と最も多く占めた。

また、「充実している」と回答した方の理由としては、本項目が19.1%と最も低い結果に。

女性社員の満足度向上に繋がる可能性があるため、「女性特有の健康サポート」の整備が求められる。

女性が働き続ける3つのポイントを、小室淑恵 代表がアドバイス

このオープンアップグループ「幸せな仕事総合研究所」調査結果を受け、2000社以上の企業へのコンサルティング実績を持ち、残業を減らして業績を上げる「働き方改革コンサルティング」の手法に定評があるワーク・ライフバランス 小室淑恵 代表取締役社長は、こう分析する。

「今回の調査で、全体の70.0%が「女性の活躍の場が広がっている」と感じており、全体の52.6%が「キャリアアップを図っていきたい」と思っているという結果に注目している。

企業も新しい価値創造を狙って、これまでにはない視点を提供する女性を筆頭とした多様性に期待している。

そのあらわれとして、近年、女性の就業率は78.6%(総務省「労働力調査(基本集計)」/令和3(2021)年調査/25~44歳の女性)と8割に近づいている。

また、厚生労働省の2021年度雇用均等基本調査結果によると、課長相当職以上の女性管理職がいる企業の割合は53.2%で、前回調査(2020年度)から0.4ポイント上昇した。

それでも他の先進諸国と比べると活躍度は167位(ILO・2019年推定値)と“伸びしろ”が大きい状態だといえよう。

しかし、女性が働き続けるには、(1)ライフイベントに対応できる働き方、(2)自分らしく挑戦できる環境、(3)自身の健康の変化に対応できる柔軟な働き方の3つがポイントになる。

とくに重要なのは、長時間労働に頼らずに十分に休息が取れる働き方を組織として取り組むことだ。

今後注目される仕組みとして、11時間の勤務間インターバル制度などがあげられる。

これらを意識して取り組むと、女性だけでなく男性も、働き続けやすい環境が整うことになるだろう。

今回の調査結果を受け、働く意欲の高い女性たちの活躍の場が広がり、社会全体が活性化していくことを期待している」

幸せな仕事総合研究所「企業や団体は、課題改善に向けた策の推進を」

この「女性と仕事に関する実態調査」から、「働く女性がロールモデルにしたい憧れの女性芸能人」に加え、調査対象全体の52.6%がキャリアアップを図りたいと考えていることが分かった。

仕事で「男女不平等」を感じる項目に関しては「給料」と47.1%の方が回答し、女性の社会進出に「給料」面の改善は不可欠だと考えられる。

また、自身が就業する会社のサポートが充実していないと感じた女性のなかでも、女性特有の健康サポートが充実していないと感じている人が37.8%と多いことが判明。

ワーク・ライフバランス専門家 小室代表からは、長時間労働に頼らずに十分に休息が取れる働き方を組織として取り組むことで皆が働きやすい環境が整うだろうという意見もあった。

企業や団体等では、課題改善に向けた策の推進が求められる。

―――幸せな仕事総合研究所では、より多くの人が「幸せな仕事」に従事できるように、今後もさまざまな調査や社会啓発活動をすすめていくという。

オープンアップグループにある2つの特長

◆「パーパスの実現」=「幸せな仕事を創る」が最重要項目のエンジニア派遣グループ

エンジニアらの人材派遣を手がけ、「幸せな仕事を通じて ひとりひとりの可能性をひらく社会に」というパーパスを掲げ、グループ全社でそのパーパス実現を最重要項目として掲げて、事業を推進中。

◆今後のキャリアアップとして「研修投資、転職奨励」

同グループでは、就業するエンジニアらが最も重要な顧客であるととらえ、就業機会の拡大やスキルアップの機会を創り続けている。

具体的には、エンジニアらに対する教育研修への積極的投資が挙げられ、昨年度は営業利益の約14%を投じているほか、在籍エンジニアらのキャリアアップの選択肢として、業界でも稀な「顧客企業への転職」を奨励している。

「幸せな仕事」へ向かえる環境創りをすすめる「幸せな仕事総合研究所」

また、オープンアップグループ「幸せな仕事総合研究所」は、独自調査などからひとりひとりが考える「幸せな仕事」の指標を紐解き、社会啓発活動などを通じて多くの人が「幸せな仕事」へ向かえる環境創りをすすめていくという。

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