多様性の時代、自分らしいライフスタイルとともに、あなたにとってのクラウンに出会う旅「CROWN STYLE PARK」へ。トヨタの新しい4つのクラウンとともに、新しいスタイルと出会いに―――。

そんなキーメッセージで展開したイベント「CROWN STYLE PARK」が10月6~8日、六本木ヒルズで開催され、その世界観を体現する一翼を担ったのが……。

トーマネの脱プラスチック和紙製マネキン「Waltz」(ワルツ)

トヨタが開催したこの「CROWN STYLE PARK」イベントに、トーマネの脱プラスチック和紙製マネキン「Waltz」(ワルツ)が選ばれた理由は、環境に配慮しながら常に未来に向かって進化していく“いまのトヨタ”を体現していくために。

トーマネの和紙マネキン「Waltz」(ワルツ)は、無形文化財「西ノ内和紙」を素材として採用し、従来のマネキンと違い脱プラスチックを実現するほか、労働環境やリサイクル性でも課題を解決へと導く環境配慮型マネキン。その特長を、ここからチェックしていこう。

脱プラ&高リサイクル性、無形文化財を後世に

和紙マネキン「Waltz」(ワルツ)は、トーマネの工場が長く茨城県にあることで、地域貢献を視野に入れ、茨城県常陸大宮市にある国や県の無形文化財「西ノ内和紙」を素材として研究・採用し、開発。

その開発には、強度の高い和紙が求められ、強度が高く、毛足の長い楮(那須楮)100%を原料とする「西ノ内和紙」を使うことで、まったく新しい和紙マネキンを開発することに成功。

また、「西ノ内和紙」を素材として使うことで、「西ノ内和紙」の需要を生み出し、認知を拡大することで、無形文化財を後世に残すためのきっかけや、地域貢献の実現に向けて取り組んできた。

製品名は、日本の文化と造形技術を海外へ運ぶことも視野に入れ英語も含め海外共通言語である「Waltz」とし、「いっしょに軽やかに踊ることができるほど軽い」という意味も込めている。

ナチュラル素材、超軽量、重労働・労働時間から釈放、再び和紙へ

茨城県常陸大宮市にある無形文化財「西ノ内和紙」(那須楮100%)を素材として開発したトーマネ和紙マネキン「Waltz」(ワルツ)は、和紙を素材とすることで、重量を(当社比)80%減の軽量化に成功。

この軽量化により、輸送コスト・組み立てに関する重労働・労働時間の削減にも貢献。成形した「Waltz」は、再び和紙に戻すことができる。

しかも製造の過程で有機溶剤を使用せず、研磨の必要性もないため、粉塵の発生もなく、作業者の労働環境改善も実現させた。

有機溶剤を不使用、作業者の労働環境を改善

現状のマネキン人形の多くは、ガラス繊維とポリエステル樹脂の複合素材であるFRP(強化プラスチック)でつくられ、廃棄する場合は、金属部分はマテリアルリサイクルとして、FRP部分はセメント製造時に燃料及び原料として循環している。

この製造工程で、有機溶剤の使用は不可欠。有機溶剤は揮発性が高く、蒸気になると作業者の呼吸を通じて体内に吸収されやすく、油脂に溶ける性質もあるため皮膚からも吸収されやすいという。

有機溶剤を取り扱う職場で就業する作業者にとっては、中毒性やシックハウス症候群などの疾病を引き起こす弊害もある。

トーマネの和紙マネキン「Waltz」(ワルツ)は、「Waltz」の製造過程では、和紙のほか、ナチュラルなものを基本材料とし、有機溶剤を一切使用していないことから、作業者は安全な労働環境のなかで製造できる。

マネキン人形に限らず、さまざまな形の製品を開発

いまアパレル業界はもちろん、業界の垣根を超えた企業・団体から注目を集めるトーマネの和紙マネキン「Waltz」(ワルツ)。今後の展開について、こう伝えている。

「現在、Waltz の製造には手漉き和紙という供給とのバランスも調整する必要があるため、お問い合わせ頂いたお客様に対して、受注生産を予定しています。

今後は、量産体制を整えていき、「Waltz」の生産数の増加を目指していきます。

また、トーマネでは和紙造形に着目しており、この造形技術において特許を取得しています。

トーマネの技術と型があれば、様々な形の造形制作が可能なため、マネキン人形に限らず、さまざまな形の製品を開発していきたいと考えています。

将来的には、「Waltz」の普及をめざすことで、無形文化財である「西ノ内和紙」の雇用・文化の継承を支援していきたいと考えています」

―――トーマネ和紙マネキン「Waltz」(ワルツ)のレンタル価格は、2.5万円/月/別途消費税、受注生産50万円 別途 消費税・配送料。搬出入費が別途。量産ペースやロット数により変動するというから、詳しくは公式サイトへ↓↓↓
https://www.tomane.co.jp/

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