東北随一の大都市で、杜の都―――仙台。

仙台市は、市内に本拠をおく総合広告会社 ICHICO に、観光客の消費拡大および仙台・松島エリアの周遊観光の促進を図る外国人向けキャンペーンを委託し、ことし冬に展開。このキャンペーンに先駆け、とくに春節を控える台湾人を対象にキャンペーンを周知すべく、iKala KOL Radar(アイカラケーオーエルレーダー)を活用し、約1万8千人にキャンペーン情報を届けた。

iKala が採用されたポイント

iKala KOL Radar は、独自AI技術とビッグデータを活用し、インフルエンサー選定に関わるあらゆるデータをワンストップで解析し、自治体や企業の届けたい商品やサービスに適したインフルエンサーとの「マッチング」をデータで可視化。

対応するSNS 媒体は、Facebook、YouTube、Instagram、TikTok、X(旧Twitter)で、保有するインフルエンサーデータは300万人超え。

この機能を活用することで、定量的なデータにもとづき、届けたいサービスと相性の良い SNS や KOL (Key Opinion Leader)を導き出せる点が評価され、iKala が採用された。

投稿動画の保存・シェア数は合計300本超え

今回の取り組みでは、フォロワー数が7万~8万人の旅行系KOL2名(在日台湾人1名、現地在住台湾人1名)を起用。

選定においては、KOL Radar のデータベースより「旅行」関連の投稿の多く、フォロワーの台湾人割合が45%以上のインフルエンサーに絞り、エンゲージメント率と日本旅行の相性で最適なインフルエンサーを選出。

プロモーション期間の2023年12月5~8日に、Instagram Reels 2本とストーリー投稿62本の動画投稿で、合計約1万8千人にリーチ。

投稿した動画内容は、仙台と松島を楽しむための食や、観光スポット、体験など、日本を訪れる台湾人観光客にとって有用な情報だったため、その保存とシェア数は合計300本を超えた。

仙台市の知名度と好感度がアップ

動画は、仙台の有名な観光地から地元に愛される飲食店まで仙台と松島を満喫できる一泊二日のプランをシェアすることで、ファンの注目を集めた。

コメント分析によると「仙台へ行きたい」「水族館が美しい!」「家族での旅行に最適だよね!美味しくて面白くて最高!」などのポジティブなワードが多数投稿され、仙台市の知名度と好感度がアップ。

アフターコロナにおける外国人観光客の消費拡大および仙台・松島エリアの周遊観光の促進につなげた。

―――iKala は今後もさまざまなSNSを活用し、プロジェクト実行者の新商品や新サービスをより多くの生活者に届ける支援に取り組んでいくという。

75億円資金調達を達成し、AI開発を加速

iKala Japan(アイカラ ジャパン)は、台湾最大の電気通信事業者の中華電信がリードインベスターとなり、2,080万ドル(約31億円)超の資金調達を完了。

既存の投資会社には、緯創、和通創投集團、怡和創投、心元資本などで、全ラウンドで調達した資金は5,000万ドル(約75億円)を超えた。

今回獲得した資金は、iKala のAI開発に利用され、企業のAIトランスフォーメーションのニーズに応えることで、日本と東南アジアの市場を拡張し、iKala はアジア最大のAIトランスフォーメーション・ソリューション・サプライヤーとなることをめざすという。

iKala Japan 土屋隆司 カントリーマネージャー
iKala Japan 水田裕子 シニアセールスマネジャー
ICHICO ビジネスソリューション部 赤坂真理恵 チームリーダー

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